「子供に関わる仕事」に転職するなら、どのような仕事がある?転職のポイントを解説

「子供に関わる仕事」に転職する場合、直接子供と関わる仕事は保育士やベビーシッター、教員などが挙げられますが、他にも子供を対象とした商品の企画や営業などに関わるという選択肢があります。
そこで今回は、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に取材し、「子供に関わる仕事」の種類や転職のポイントについてまとめました。
「子供に関わる仕事」とは
子供に関わる仕事は、主に「子供の保育・教育に関わる仕事」と「子供や親をターゲットにした商品・サービスに関わる仕事」の2つに分けられます。
子供の保育・教育に関わる仕事は、子供の年齢によって職種が異なり、乳幼児を対象にするのが保育士やベビーシッター、小学校就学からは教師や講師、トレーナーなどが挙げられます。
一方、子供や保護者をターゲットにした商品・サービスに関わる仕事は、例えば子供服や子供向け玩具、食品などの企画、営業、販売など多岐にわたります。
子供に関わる仕事に就きたいと考えている場合は、「直接子供と関わりたいのか」それとも「子供や保護者をターゲットにした商品・サービスに関わりたいのか」を考え、仕事選びの軸を決めておくと求人を探しやすくなるでしょう。
「子供に関わる仕事」8選
子供に関わる職種を解説します。
営業
子供服や子供向けの食品など、子供や保護者をターゲットにした商品・サービスの営業です。
例えば、自社の玩具を取り扱ってもらうために営業として量販店に自社商品を提案したり、給食委託会社に自社の食品を案内したりする仕事などが挙げられます。
子供や保護者がターゲットですが、営業先は主に小売店などの法人営業が多くなります。
子供の年代や保護者の方針などターゲットのニーズを把握し、営業活動に活かす仕事です。
販売
子供向けの商品・サービスを販売する仕事です。
例えば、スポーツ用品店で子供や保護者に対してスポーツウエアや用具などを提案したり、小売店でファミリー向けのキャンプ道具を案内したりして、自社商品を購入してもらう仕事が挙げられます。
販売の場合は、営業と異なり直接子供や保護者に対して案内する仕事が多いのが特徴です。
企画・マーケティング・広報・PR
子供や保護者向けの商品・サービスの企画やマーケティング、広報やPRの仕事も、子供に関わる仕事と言えます。
普段はオフィスでのデスクワークになりますが、市場のニーズを掴むためにインタビューなどで子供や保護者の声を聞いたり、広報やPRイベントとして数多くの子供や保護者に接したりするなど、仕事内容に応じて子供に関わる機会もあります。
自分のアイデアが商品や広告などになって、世の中に届けることができる点がこの仕事の魅力です。
教師・講師
学校や教育機関などで子供の教育に携わるのが教師や講師などの仕事です。
教える子供の年代や所属する職場によって仕事内容や役割が異なります。
また、日本の学校の教員になるためには教員免許状が必要です。
教員へのキャリアチェンジを考えている場合は、免許状を取得した上で教員採用試験に合格しなければならないため、長期的な計画を立てて進めることが大切です。
保育士・ベビーシッターなど
乳幼児に関わりたい場合は、保育士やベビーシッターなどの仕事が挙げられます。
保育士になるためには、まず「保育士資格」という国家資格を取る必要があります。
学校や養成施設で学んで取得するか、年に2回実施される保育士試験に合格する2つの方法があります。
資格不要の「保育補助」として働きながら保育士を目指すというキャリアパスもあります。
園・学校・教育機関の職員
園や学校、教育機関などの職員として働くという選択肢もあります。
例えば、学校職員として管理業務に携わったり、保育園を運営する社会福祉法人の事務スタッフとして各種手続きや書類作成などを行ったりするケースが挙げられます。
事務や管理業務の経験がある場合は、経験を活かして転職することができるでしょう。
インストラクター・コーチなど
水泳やサッカーなど、子供に体の動かし方やルールなどを教える仕事です。
学校でコーチとして子供に関わるケースと、スポーツ教室やスクールなどの民間施設で会員の子供に関わるケースがあります。
スポーツ以外にも、音楽や算盤、習字や絵画など、多様なプログラムがあります。
施設スタッフ
アミューズメント施設やフォトスタジオなど、子供向け施設のスタッフの仕事です。
子供や保護者など来訪者の受付や管理、案内などを行います。
施設の規模によっては、経理や購買などのバックオフィスを担当することもあります。
未経験から「子供に関わる仕事」に転職するポイント
未経験から、子供に関わる仕事に転職するためのポイントを解説します。
コミュニケーション力・ホスピタリティをアピールする
子供に関わる仕事には、コミュニケーション力やホスピタリティが必要です。
子供は自分の気持ちや要望をうまく説明できないケースも多いため、表情や言動から本音を理解しようとする姿勢や工夫が重要となります。
また、仕事によっては保護者と関わる機会も多いため、大人と子供の双方のコミュニケーションスキルをアピールできるといいでしょう。
応募する仕事との共通点を意識する
応募する仕事は未経験であっても、これまでの経験との共通点を探してアピールすることが重要です。
業種や職種に関わらず通用し、持ち出し可能な能力である「ポータブルスキル」を見つけるという方法があります。
例えば「主体性」「課題発見力」「計画力」など、仕事の進め方や人との関わり方などで力を発揮した経験を振り返り、応募する仕事に活かせるかどうか考えましょう。
成果にこだわる姿勢も伝える
採用担当者が最も判断したいことのひとつが、「入社後に成果を出してもらえるか」という点です。
「子供と関わる仕事がしたい」「子供が好き」などのアピールだけでなく、入社後にどのように成果を出そうとしているのかを伝えましょう。
未経験の転職の場合は、即戦力としてすぐに成果を出すことが難しいかもしれませんが、経験不足を補う学習意欲や姿勢を伝えることが重要です。
資格取得も視野に入れて検討しよう
保育や教育に関する資格・検定は、民間資格を含めて数多くあります。
保育士や教師は資格や免許状がないと仕事に就くことができませんが、子供に関わる仕事の中には資格不要で転職できる職種もあります。
資格を取らずに実践重視で転職活動を始めるという方法もありますが、資格取得のための学習をすることで、体系的に知識を身につけることができます。
資格取得を通じて専門知識を身につけてから転職するという選択肢もあるでしょう。
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