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将来的に起業したい。転職の面接で伝えるべき?【転職相談室】

オフィス街を歩く人

ゆくゆくは起業したいと考えているOさん。将来に備えてスキルを磨ける企業に転職したいと思っているものの、転職の際にその事実を伝えるべきかどうか悩んでいます。

そんなOさんに、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が転職先への伝え方や転職先の考え方などについてアドバイスしました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

いつか起業したいと思っているのですが、面接などで伝えるべきでしょうか?(Oさん/28歳/営業職)

相談者
相談者

<相談内容>
現在、精密機器メーカーの営業をしているのですが、将来的に起業を考えています。

自社が古い体質でIT化が遅れている点に課題感を覚え、将来的にこうした企業のITコンサルティングやIT導入支援などを検討しており、ITの経験を積むためにIT系企業の営業に転職したいとしています。

面接などで転職理由を聞かれたときに、起業予定であることも伝えたほうがいいでしょうか?

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多くの企業は、退職が見えている人の採用には二の足を踏む

▶アドバイザー
将来的に起業を考えておられるとのこと。具体的には、いつごろを予定しているのですか?

▶相談者
いや、まだ具体的には…。IT導入支援のビジネスをしたいというアイディアは明確に持っていますが、ITに関する知識や経験を身につけるのはこれからなので、次の会社での頑張り次第かなと思っています。

▶アドバイザー
まだ具体的に起業することが決まっていないのであれば、応募企業に起業する予定があることを言わなくてもいいでしょう。

企業は、基本的には長く働いてくれる人に入社してほしいと考えているので、退職・起業が見えている人の採用には二の足を踏むからです。

もちろん、受け取り方は企業によって異なりますが、Oさんは、起業への思いはあるけれど、具体的なプランまでは決まっていないということなので、言わなくてもいいと思います。

▶相談者
なるほど…では、志望動機はどのようなことを伝えればいいのでしょうか?

起業に向けて、ITに関する幅広い経験やスキルを身につけたいというのが転職理由なので、どのような伝え方をすればいいのかわかりません。

▶アドバイザー
まずは転職先で何がしたいのか、どうなりたいのかを考えてみましょう。

そのうえで、起業に向けて身に付けたいスキル、実現したいことがこの会社であれば叶えられると伝えることが大切です。

そのためにも、まずはOさんの転職、起業に関する思いを紐解き、具体化していきましょう。

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業界研究を行い、自分の思いや志向に合った領域を選ぶことが大切

▶アドバイザー
改めて、Oさんが現在考えている起業テーマを教えてください。

▶相談者
IT導入が遅れている中小企業に向けた、コンサルティングやIT導入支援などを考えています。

今の勤務先のように、早くIT化を進めなければと危機感を持っているものの、知識を持っている人がいなくて推進が滞っている中小企業は多いと思うんです。

ただ、具体的なビジネスモデルまではまだ練られていません。転職先で貪欲にITについて学び、知識をつけ、早晩ビジネスモデルを検討していきたいと思っています。

▶アドバイザー
なるほど、わかりました。IT業界志望とのことですが、どのような領域を考えていますか?

▶相談者
領域ですか…。まだあまりよくわかっていません。

▶アドバイザー
ITとひと口に言っても、さまざまな分野があります。

大きく分けただけでも、ソフト系、ハード系、通信系、Web系、ゲーム系、情報処理(SIer)系などが挙げられます。ITコンサルティング領域なども考えられるでしょう。

もし起業を見据えて転職するのであれば、重要な選択肢になるので業界研究をしっかり行い、どの領域に興味があるのかを真剣に考えたほうがいいでしょう。

それによって、起業する領域や事業内容も変わってくるはずですよ。

▶相談者
業界研究はどのようにすればいいでしょうか?

▶アドバイザー
たとえば、IT業界の転職フェアに参加して、さまざまな領域のIT企業に話を聞いてみるのはひとつの方法です。

もしくはITやDX、デジタル分野などの展示会が比較的頻繁に開催されているので、それらを見に行くと活気のある分野や企業の雰囲気がわかるかもしれません。

そういう展示会に出てくる社員の多くは営業担当者ですから、その企業の営業のやり方や雰囲気もつかめると思います。

もし知り合いにIT業界に勤めている人がいたら、その人に話を聞いてみるのもいいでしょう。

できればいろいろな領域の人に話を聞けば、視野が広がり、「この領域」というものが見えてくると思います。

そのうえで、興味を持った領域の求人を探して応募しましょう。

その際、「興味を惹かれた理由」が、志望動機になります

例えば、さまざまなソフトウェアを企業の課題に合わせて組み合わせることに営業としての面白みを感じた、通信インフラの見直しこそが中小企業の課題だと感じた…など、業界研究を通じて感じた思いを志望動機として伝えるといいでしょう。

Oさんは営業経験者ではあるもののIT業界は未経験なので、業界研究・企業研究をしっかり行い意欲を伝えることが大切です。

起業家を数多く輩出している企業を選ぶのもひとつの方法

▶相談者
起業したいという思いが先行し過ぎて、具体的なプランを考えられていませんでした。

今からしっかり勉強したいと思います。

▶アドバイザー
ぜひ、そうしてみてください。そのほうが将来手掛けたい事業テーマも明確になりやすく、転職をより実りあるものにできると思います。

ちなみに、起業家を数多く輩出していて「起業したい」という思いを持った人を応援している企業もあります。

同じような思いを持っている人が集まっているため、起業するための学びが多く、刺激も得やすいので、そういう企業を探して応募するというのもひとつの方法です。

また、社内で新規事業のアイディアを募って、優秀なプランには予算をつけて責任者に任命する企業もあります。

企業内の新規ビジネスなら、社員なので収入面での不安がなく、社内のリソースを使うことができるので、起業よりもリスクは低いかもしれません。

いずれの場合も、十分に業界研究・企業研究を行い、これまでの営業経験・スキルをどのように活かせると思うのか具体的に伝え、貢献意欲をアピールすることが大切

十分に準備を重ね、将来につながる転職先を選んでくださいね。

▶相談者
わかりました、ありがとうございます!

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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