面接で「興味を持ったきっかけ」を聞かれたらどのように答える?回答例も紹介

採用面接では、志望動機とは別に「応募企業や求人に興味を持ったきっかけ」を聞かれることがあります。この質問にはどのような意図があり、どのように答えればいいのでしょうか。
そこで今回は、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に取材し、面接で「興味を持ったきっかけ」を聞く意図や答え方について解説していただきました。
「興味を持ったきっかけ」を聞く意図
採用担当者が応募者に「興味を持ったきっかけ」を聞く理由は、「応募者が自社に応募するに至ったスタート地点を把握したい」という意図が多いと考えられます。
もちろん、アイスブレイクとしてこの質問をする企業もあるかもしれませんが、どのようなきっかけで自社を知ったのかを把握することで、応募者への理解を深めたいと考えるケースが一般的です。
応募者は「人に紹介された」「SNSやメディアで見た」「商品・サービスを使った」など、何らかのきっかけで応募企業に興味を持って、応募というアクションを起こしています。
その経緯や根拠を聞くことで、応募者の価値観や興味関心の源泉を把握したいとも考えています。
入社意欲の高さを判断するだけでなく、企業理念や事業の方向性、商品・サービスや社風などにマッチし、イキイキと働いてもらえるかどうかを確認しています。
「興味を持ったきっかけ」と「志望動機」との違い
「興味を持ったきっかけ」と「志望動機」は似ているように感じるかもしれませんが、少し違います。
「興味を持ったきっかけ」はあくまでも「きっかけ」なので、例えば以下のように、きっかけから始めて応募の経緯を伝えます。
(例1)Webの広告を見たことがきっかけで、御社の理念に共感し採用ページを見たら、自分に合ったポジションの求人があり応募しました。 (例2)家族が入院したことをきっかけに医療業界に興味を持ち、業界研究をしたところ御社のサービスを知りました。 |
一方「志望動機」は、「応募企業を志望する理由」なので、例えば以下のように、きっかけではなく志望理由と入社後に貢献できることを伝えましょう。
(例1)顧客に寄り添い効果にこだわる誠実な営業方針に魅力を感じて志望しました。○○の営業経験を活かして事業成長に貢献したいと考えております。 (例2)○○業界でいち早く××領域に展開する柔軟性やスピード感の中に身を置き、成長したいと考え志望しました。XX年間の○○業界経験を活かして即戦力として成果を出していきたいと考えております。 |
「興味を持ったきっかけ」の回答のポイント
「興味を持ったきっかけ」を聞かれた場合の、回答のポイントを2つご紹介します。
答え方に迷ったら参考にしてみて下さい。
志望動機との一貫性を意識する
「志望動機」と「興味を持ったきっかけ」は、答え方が少し異なると解説しましたが、時系列では「興味を持ったきっかけ」があり「志望動機」につながっています。
「志望動機」と「興味を持ったきっかけ」は、一貫性を意識して伝えるようにしましょう。
特に志望動機は面接で聞かれることの多い質問です。
一貫性を意識しながら、応募企業への意欲が伝わるように事前に回答を準備しておくとスムーズに話すことができるでしょう。
結論から話し、端的に伝える
「興味を持ったきっかけ」は結論から話し、端的に伝えるようにしましょう。
例えば、「医療業界でナンバーワンのシェアを持っている御社のサービスを知ったのは、家族が入院した時に医療業界に興味を持ち、業界研究をしたことがきっかけです」など、きっかけを伝えるまでに説明が多いと採用担当者が理解しにくくなります。
「御社のサービスを知ったきっかけは家族の入院です」など、端的にきっかけを伝えて、補足を続けるようにすると分かりやすくなるでしょう。
「興味を持ったきっかけ」の回答例
「興味を持ったきっかけ」を聞かれた場合の、状況別の回答例をご紹介します。
経験者の回答例
以前から御社を存じ上げておりましたが、興味を持ったきっかけは○○サービスを提供開始したことです。 ビジネスモデルが気になって自分なりに調べたところ、意外なサービスで驚きました。 柔軟な発想と斬新な着眼点で新サービスを生み出す御社で、私も商品企画としてアイデアを発揮したいと思いました。 |
未経験の回答例
普段から御社の商品を使っており好感を抱いていました。 今回、転職するにあたり○○職種にチャレンジしたいと考え御社の採用ページを拝見したところ、未経験も応募可能なポジションの募集があったため応募させていただきました。 |
第二新卒の回答例
転職イベントに参加して様々な企業に話を聞いたのですが、興味を抱いたのが○○業界です。 業界研究をしたところ御社を知り、事業内容や社風などに興味を抱きました。 ぜひ詳しく仕事内容などについてお話を伺いたいと考えております。 |
面接が決まったら事前準備をしておこう
採用面接に慣れていないと、面接当日は思うように伝えられないことも多いものです。
実力や実績があっても、面接でうまくアピールできなければ選考を通過することができないかもしれません。
自分の実力や魅力を最大限に伝えるために、面接が決まったら事前に面接の準備をしておきましょう。
自己紹介や志望動機、転職理由や自己PRといった定番の質問への回答を準備して、鏡の前や動画撮影しながら自分の表情や話し方を客観的に確認しておくと安心です。
念入りに準備しておくと自信もつくので、面接でも緊張せずに話すことができるでしょう。
- タグ:
こちらの記事も読まれています
新着記事
- 2025年8月22日ポテンシャル採用とは?企業が選考で見ている7つのポイント
- 2025年8月22日【ストイックさの自己PR例文】履歴書や職務経歴書、面接でのアピール方法とポイント
- 2025年8月22日転職活動によくある15の誤解
- 2025年8月22日面接で受け身だと思われないようにする方法【転職相談室】
- 2025年8月22日仕事は給与を得るためのもの。給与以外に働く価値はありますか?【転職相談室】
- 2025年8月22日「安定」と「成長機会」を兼ね備えた職場はありますか?【転職相談室】
- 2025年8月22日不確実性が高い時代の転職先の選び方やキャリア形成の考え方とは
- 2025年8月22日面接で予想外の質問をされたらどうする?動揺しないために準備しておくこと