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失敗談の伝え方|転職面接で効果的に伝えるためのコツと例文

採用面接の様子

企業が面接で失敗談を質問する理由をもとに、エピソードの選び方、効果的な伝え方とコツを紹介。

面接準備に活用できるように、企業が魅力を感じやすい失敗談の例文もあわせて、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職面接で企業はなぜ「仕事での失敗談」を質問するのか

転職面接で企業が失敗談を質問するのには、3つの理由があります。

  • 失敗からの成長や変化をみるため
  • 人柄や特徴、強みを知るため
  • 仕事の経験値を知るため

1. 失敗からの成長や変化をみるため

仕事において1度も失敗をしたことがないという人は、ほとんどいないでしょう。

ミスをしてしまうことは誰にでもあることだからこそ、失敗から何を学び、その後にどのように活かしているかを企業は知ろうとしています。

2. 人柄や特徴、強みを知るため

失敗した経験の捉え方や対処法などから、その人の特徴や強みを知ることもできます。

例えば再発防止のための取り組み施策をした経験などから「客観的な分析ができる人だな」と分かることもあれば、何度でも挑戦をしていく姿から「ストレス耐性が高い人だな」と分かることもあるでしょう。

3. 仕事の経験値を知るため

その人がどんなことを失敗と定義しているのかによって、仕事の経験値をある程度の予想することができます。

例えば、失敗談のエピソードが「文書の作成に失敗して上司に怒られた」などのレベルだと、担当業務において経験が浅く、社内ではまだ重要な仕事を任せられていないのかもしれないと推察することができます。

一方で、「パートナー企業と連携が必要な大規模案件でプロジェクトリーダーを任されたが、各社のミッションや方針の違いから最初は足並みを揃えることができずに苦戦した」などのエピソードであれば、社内でも責任ある仕事を任されていて社外パートナーのマネジメント経験もあるんだなと、好意的な印象につながるかもしれません。

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面接で伝える失敗談ではどんなエピソードを選べばいいのか

前述のとおり、企業は失敗談を通して、「失敗からの成長や変化」「人柄や特徴、強み」「仕事の経験値」を確認しようとしています。

そこから逆算をして考えると、失敗談として伝えるエピソードを選ぶ際は以下の3つに気をつけると良いでしょう。

<失敗談エピソードを伝える際の注意点>

  • 失敗だけで終わらず、それを乗り越えたエピソードを選ぶ
  • ビジネスパーソンとしてのマナーに欠けるような失敗談は避ける
  • ネガティブな印象が強く残るような失敗談は避ける

1. 失敗だけで終わらず、それを乗り越えたエピソードを選ぶ

失敗からの成長や変化を通して自分の特徴や強みを伝えるために、失敗しっぱなしではなく、失敗した経験をその先の仕事に役立てることができたエピソードを選びましょう

自分なりに原因を分析して学びを得て、改善をすることで成長に繋がったという話は、エピソードとして起承転結を作りやすく、ポジティブな印象にもなるでしょう。

2. ビジネスパーソンとしてのマナーに欠けるような失敗談は避ける

企業は失敗談を通して、「仕事の経験値」も確認しようとしています。

そのため、ビジネスパーソンとしてのマナーに欠けるような失敗談は避けた方が良いでしょう。

例えば、「大事な商談に遅刻をしてしまった」「体調が優れず無断欠勤してしまった」などです。

同様に、プライベートでの失敗や、「自分には落ち度はなかったが、パートナー企業の担当者の仕事ぶりが悪くて失敗した」などの他者批判や他責傾向が強い失敗談も避けるようにしましょう。

こういった失敗談を選んでしまうと、「ビジネスパーソンとしてのマナーや配慮に欠ける」として、面接担当者に悪い印象を与えかねません。

3. ネガティブな印象が強く残るような失敗談は避ける

「経験してきた仕事の経験値が高いこと」をアピールするために、大きな失敗を伝えたい時は、面接の時間内に正しく詳細を伝えることができるか、ネガティブな印象が強く残りすぎないか注意しましょう。

面接という限られた時間の中では、伝えられる内容も限定されてしまいます。

そのため、たとえ自分にとっての学びが大きく勉強になったエピソードであっても、ネガティブな印象が強く残りすぎるような失敗談は避けた方が良いかもしれません。

例えば、「巨額の損失を出してしまい、それがきっかけで事業は閉鎖することになったけれど、その学びを活かして別事業では大成功を収めた」などの失敗談は、じっくりと詳細を話せる場であれば聞き応えがあって面白いエピソードになるでしょうが、そこまで詳細を掘り下げられない場合には、巨額の損失による事業閉鎖という大きな失敗のインパクトだけが強く残ってしまうかもしれません。

短時間では正確に伝えきれないような内容は避けた方が良いでしょう。

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面接で失敗談を効果的に伝えるコツ

転職面接で失敗談を伝える時は、以下の流れに沿って話すようにすると良いでしょう。

<失敗談を話す時の構成>

  1. 結論
  2. 失敗の背景や原因
  3. 失敗に対する自分のアクション
  4. 失敗から学んだこと
  5. 失敗経験を応募している仕事で活かす方法をアピール

最初に、どんな失敗をしたのか事実ベースで、結論から伝えることが大切です。

次にその背景や原因を補足します。

その上で、失敗に対してどう行動をし、結果的に何を学んだのか自分の考えを伝えましょう。

最後に、失敗経験を転職先での仕事にどう活かそうと思っているのかアピールして締めるのがオススメです。

失敗は誰にでもあります。だからこそ、自分の印象を良くするための言い訳や他責はしないほうが良いでしょう。

「素直さが足りない」「謙虚さがない」「失敗を客観的に捉えることができない」などの悪い印象を与えかねません。

企業が魅力を感じやすい失敗談の例文

ここでは、失敗談を話す時のオススメの構成に従って作成した例文を2つ紹介します。

自身の失敗談を整理して話すときの参考にしてみてください。

営業職の失敗談例文

(結論)
入社◯年目に自身の慢心が原因で、入社以来担当をさせてもらっていたクライアントからクレームを受け、担当変更依頼を受けたことがあります。

(失敗の背景や原因)
その時は、仕事に慣れてきて、ようやく多くのクライアントを担当しても効率的に対応できるようになり、売上も安定していました。
しかし、効率を重視するあまり、クライアントごとに個別に対応をする取り組みが疎かになり、待ちの姿勢になってしまっていました。
仕事に慣れ始めていたからこその慢心と惰性が原因で、お客様から「どこの会社に対しても当てはまる内容で、うちのための提案になっていないから担当を変えてほしい」とクレームをいただいたのです。

(失敗に対する自分のアクション)
クレームをいただいたクライアントには真摯にお詫びと改善策を伝え、結果的には担当は継続させて頂きました。
また、同じタイミングでその他のクライアントに関しても、改めて顧客の状況を整理し、クライアントからの連絡を待つのではなくこちらから課題に応じた提案を積極的にするなど、仕事への取り組みを変化させました。

(失敗から学んだこと)
このことがきっかけで、営業の役割は単にサービスを案内して受注して売上を上げることではなく、クライアント個々の状況や課題に対して、自分なりの仮説を持ち、個別の対応や課題解決を真摯に行っていくことであると再認識しました。
現在は、定期的にクライアント分析を行い、積極的にコミュニケーションを取ることで、各社に合わせたオリジナル提案ができるようになっています。
その結果、売上数字だけではなく、顧客からの信頼や満足度、社内で表彰される営業事例を複数持つこともできました。

(失敗経験を応募している仕事で活かす方法をアピール)
御社のソリューション営業においても、この失敗体験から得てきた学びとノウハウをもとに、顧客の状況や要望、課題などを丁寧に把握し、個別性の高い提案を行うことで、事業に貢献できると考えています。

管理職の失敗談例文

(結論)
マネジャーとして就任したばかりの頃、部下の特性を考慮せずに自己流のマネジメントを行った結果、チームがうまく機能しなくなってしまったことがあります。

(失敗の背景や原因)
その時は、新卒と他部署からの異動者なども含めた◯名のチームのマネジメントを任されていました。
メンバーの個々のタイプや業務遂行力などをあまり考慮せず、一律に進捗報告を頻繁に行ってもらい、週に複数回のチームMTGや業務外の交流会の実施、チームビジョンの策定をボトムアップで行うなど、様々な取り組みを初期から導入した結果、自分だけが意気込んでいて、メンバーがついてこず空回りしてしまったのです。
部下に対する理解も不足していましたが、比較的早くマネジャーになったことに舞い上がってしまい、独自のマネジメントで早く成果を出して、他のベテランマネジャーと違いを出したいという欲を捨てきれなかったのが失敗の原因だと考えています。

(失敗に対する自分のアクション)
マネジャー就任から◯ヶ月経過しても業績もチームの雰囲気も良くない状態を改善するため、メンバーの過去の人事評価や性格テスト等の結果を確認し、それぞれの得意・不得意をまずは自分から把握することに努めました。
加えて1on1で意見を収集し、過度なチーム内交流やコミュニケーション促進をマネジャーからトップダウンで行うのではなく、メンバーの自主性に任せる方針へ転換させました。
その結果、チームのリーダー、サブリーダー、新人のフォロー役など、メンバー特性に合った最適なフォーメーションを構築でき、互いにサポートし合う体制によって業績もV字回復することができました。

(失敗から学んだこと)
それまでは、マネジャーとして、自分が考える最適な形でメンバーをコントロールして成果を出すことが重要と考えていましたが、この経験からメンバーの特性などに応じて力を発揮してもらう環境を整えて、時には任せて待つことも重要だと学びました。

(失敗経験を応募している仕事で活かす方法をアピール)
この時以来、マネジャーとして◯年間勤めてきましたが、複数のチームや◯人規模の大組織のマネジメント、部署横断のプロジェクトマネージャーなどを行う際も、この時の失敗経験をもとに、その時々のメンバー特性に合わせて力を発揮できる環境づくりを心がけ、継続して成果を出すことに成功してきました。
この学びは、御社でマネジメントを行う際にも活かせると考えています。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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