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ブランディングに携わる転職術|転職先の選び方

ミーティングの様子

どうすれば、ブランディングに携わることができるのでしょうか。本記事では、「未経験からブランディングに携わりたい場合に考えるべきポイント」などについて、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

ブランディングに携われる企業への転職方法についても詳しく説明していますので、参考にしてください。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

そもそもブランディングとは

ブランディングとは、企業や製品が顧客に提供する独自の価値を、様々な形で発信・共有し、他社との差別化を図るプロセスのことです。

企業が製品・サービスによって提案したいブランド独自の価値である「ブランド・アイデンティティ」と消費者や顧客が心の中に抱く心象である「ブランド・イメージ」を近づけ、一致させていく活動とも言えるでしょう。

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未経験から「ブランディングに携わりたい」場合、考えるべき3つのポイント

「考えることが好き」「商品の良いところを広める手伝いがしたい」「ブランディングに興味がある」など、ブランディングに携わる仕事を目指す理由は様々でしょう。

ここでは、希望に合った転職先を探すために、最初に考えておくべき以下の3つのポイントを解説します。

1. 何のブランディングをしたいか
2. どの立ち位置でブランディングに関わりたいか
3. ブランディングに関するどのプロセスに携わりたいか

1. 何のブランディングをしたいか

まずは、自分がブランディングをしたい対象を考えましょう

ブランディングは、誰に向けて、何をブランディングするのかなどによって、いくつかの種類に分かれます。

タレントやアーティスト、デザイナーや建築家などの「ヒト」のセルフブランディングやパーソナルブランディングをしたいのか、商品やサービスなどの「モノ」の価値を伝えるアウターブランディングがやりたいのかなどです。

他にも、会社や組織などの価値を従業員に伝えるインナーブランディング、観光地や自治体などの「場所」の魅力を伝えるプレイスブランディングなどもあります。

広告代理店や、マーケティング会社など、ブランディングを支援する企業への転職を考える際には、何に対するブランディングが得意なのかを事前に調べておくと、入社後に取り組む仕事のギャップに苦しまずに済むでしょう。

2. どの立ち位置でブランディングに関わりたいか

ブランドを保有する事業会社で当事者としてブランディングに携わりたいのか、それとも外部から第三者的に関わりたいのかによっても転職先は変わります

例えば、特定のブランディング対象について戦略立案から施策の振り返りまで全工程に携ってブランドの成長過程を見守りたいのか、多様な対象に対して専門性を持ってアプローチすることで様々な知見を得たいのかなどを考えてみましょう。

外部から関わる場合には、ブランドコンサルティング会社や、広告代理店、マーケティング会社、各種ブランディング施策の実行・制作会社などが転職先の候補になるでしょう。

3. ブランディングに関するどのプロセスに携わりたいか

ブランディングをするプロセスの中には、様々な仕事があります。

自分が携わりたいのは、どの工程なのかを明確にしておくと、転職先の候補を絞りやすくなります

ブランディングのプロセスにはどんなものがあって、具体的にはどんな企業が携わっているのかは、次の章で詳しく解説します。

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ブランディングのプロセスと、転職先の候補

他社との差別化を図るためのブランディングプロセスには、上流から下流まで様々な工程があります。

ここでは、ブランディングのプロセスを以下の4つに分けて、具体的にどんな仕事をしているのか、どんな企業が関わっているのかを解説します。

<ブランディングのプロセス>
1. ブランド戦略立案
2. 施策の企画
3. 施策の実行
4. 評価や診断

1. ブランド戦略立案

経営理念や経営戦略、事業戦略を起点に、市場調査を行い、ポジショニング設定、ターゲットの設定、過去のブランディングやブランドマーケティング施策の効果検証などを通じて、ブランディングに関わる戦略を立案します。

戦略立案には、主に事業会社のブランディングに関連する部署や、ブランドコンサルティング会社などが関わります。

業界動向、トレンド、競合調査、顧客インサイトなどを調べる市場調査では、マーケティングリサーチ会社なども関わるでしょう。

2. 施策の企画

ブランド戦略が決定したあとは、その方針に基づき、具体的な取り組み施策を企画します。

例えば、認知を獲得する方法ひとつとっても、広告出稿や、協賛・スポンサー、ノベルティ配布、I R・広報など、様々な方法が考えられます。

コーポレイトサイトやオウンドメディアの作成や、SNSやデジタルツールを使ったオンライン施策のほか、イベント開催などのオフライン施策もあるでしょう。

コミュニティを運営する場合にも、オフラインでのファンクラブ形式や、オンラインでのサロン形式などがあります。

自分たちが目指すゴールのためには、どういった企画にすれば良いのかを考えるこの工程には、主に事業会社のブランディングやマーケティングに関連する部署、広告代理店などが関わるケースが多いでしょう。

3. 施策の実行

施策を実際に実行・運用する段階では、主に事業会社のブランディングやマーケティングに関連する部署、マーケティング会社、各種制作会社などが関わることになります。

各種クリエイティブのデザインや制作、IRや広報活動のための文章作成、協賛事業の実行、コミュニティマネジメントなど、様々な仕事があるでしょう。

これらの施策を実際に実行するような会社で働くことも、ブランディングに携わるための一つの方法と言えるかもしれません。

4. 評価や診断

ブランディング施策を実行した後は、どれくらいの効果があったのか、どんな影響を及ぼしたのかを評価する必要があります。

そのための定量・定性調査の設計、実行、分析、レポーティングなども、ブランディングをする上では大切な仕事です。

この工程は、主に事業会社のブランディングやマーケティングに関連する部署や、マーケティングリサーチ会社が関わることになるでしょう。

ブランディングに携われる企業への転職方法

ブランディングに携われる転職先として、以下の4つについて、転職時に求められることや、転職難易度、注意点などを紹介します。

1. ブランドやマーケティングに関するコンサルティング会社への転職
2. 広告代理店への転職
3. マーケティングリサーチ会社への転職
4. 事業会社のブランディングに関連する部署への転職

1. ブランドやマーケティングに関するコンサルティング会社への転職

ブランドコンサルティング会社やマーケティングコンサルティング会社、コンサルティング会社の中でもブランディングに特化した部門などに転職する方法が考えられます。

転職先の企業にもよりますが、ブランド戦略の上流から携わる案件もあれば、マーケティング施策の企画や実行の一部を担当する場合などもあり、様々なパターンのブランディングに携わることができるのが特徴です。

転職の難易度と注意点
大企業だけではなく、大手広告代理店出身者や事業会社のブランディング経験者が設立した小規模のブランドコンサル会社もあれば、特定のマーケティング施策の実行支援に特化してコンサルティングを行うような会社もあり、その転職難易度はまちまちです。

いずれにしても、転職時には、商品・サービス企画や事業企画などの各種企画職での経験や、各種マーケティング・ブランディングなどの実務経験や知見、コンサルティング力、プロジェクトマネジメントの経験などが求められるでしょう。

入社する前には、実際にどんな案件があるのかをなるべく具体的に確認し、入社後には自分がブランディングの中でもどの工程を担当することができるそうかを見極めることが大切です。

2. 広告代理店への転職

大手広告代理店などでは、顧客のブランディング戦略立案や施策の企画などの上流工程に携われるチャンスがあるでしょう。

一方で中小規模の広告代理店企業では、ブランディング案件があったとしても、全体施策の中のごく一部だけを担当するケースもあるでしょう。

仮に大規模プロジェクトの案件がある場合でも、役割が細分化されていて、自分が実際に関われる領域が限定されている可能性もあります。

転職の難易度と注意点
大手広告代理店は新卒採用が中心となっているケースが多く、中途採用は経験者を中心とした採用を行う傾向があるため、未経験からの転職難易度は高めと言えます。未経験者は、まずは契約社員としての採用するケースもあるようです。

中小規模の広告代理店や、Webに特化した広告代理店などでは、中途採用の人数も比較的多くなるため、難易度はやや下がるでしょう。

転職時には、商品・サービス企画や事業企画などの各種企画職、各種マーケティング・ブランディングなどの実務経験や知見、コンサルティング力、プロジェクトマネジメント経験などがあると良いでしょう。

必要な経験が少ない場合は、アカウントプランナーやビジネスプロデューサーなどの営業系職種からスタートする可能性が高く、すぐにブランディングに携われるとは限りません。

3. マーケティングリサーチ会社への転職

ブランディング施策の結果を評価・分析し、レポーティングするのが仕事です。

また、マーケティング戦略や施策を検討する際に必要な、事前調査の企画や設計、集計、分析、レポーティングも行います。

マーケティングプロセスの中ではどちらかというと下流の位置付けにありますが、マーケティングリサーチ会社の中でコンサルタント職やディレクター職などに就くと、ブランディングの上流工程に携われるチャンスもあるでしょう。

転職の難易度と注意点
転職市場の中では安定して求人募集があるため、そのほかの選択肢に比べると、転職難易度は比較的低いと言えるでしょう。

転職時には、マーケティングの基礎知識、各種マーケティングツールの利用経験、中級以上のエクセルスキル、分析やレポーティングに関わる論理的思考力、B to Bの営業経験などが求められます。
これらの経験が少ない場合、最初は定量調査のリサーチャーとして働くケースが多く、ブランディングの戦略立案やブランディング施策の企画などの上流工程に関わることは難しいかもしれません。

上流工程に携わりたい場合は、社内でコンサルタントやプランナー、ディレクターといった職種へのキャリアパスを目指すと良いでしょう。

4. 事業会社のブランディングに関連する部署への転職

事業会社のブランディングに関連する部署では、ブランディング戦略の立案といった上流から施策企画、実施、結果の振り返りまでといった下流まで関わることができるでしょう。

ブランディングに関連する部署というと、広報やマーケティングなどをイメージしがちですが、企業によってはWebデザインのUI/UX や、商品企画などの観点からブランディングに携われるケースもあります。

転職の難易度と注意点
専門的な知識や、自社の商品・サービスへの知見などが求められるため、経験者の採用や社内異動によって必要な人員を確保するケースが多く、未経験からの転職難易度は高めになります。

転職時には、事業会社でのブランディング、マーケティング、各種企画などの経験や、広告代理店やコンサルティング会社での経験などがあると、アピールポイントになるでしょう。

転職を検討する際には、広告代理店やコンサルティング会社などの外部パートナーへの委託度合いなどをチェックしておきましょう。委託度合いが高い場合には、自分が主体となってブランディングに関わるというよりも、パートナー管理がメイン業務になってしまうかもしれません。

同様に、社内の組織規模や体制、経験値などによっては、ブランディングというよりWebマーケティングなど、特定領域の仕事がメインになっているケースもあります。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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