転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/24 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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事務職でキャリアアップを実現する方法

事務職を続けながらキャリアアップを目指したいとき、どのような選択肢があるのでしょう。

営業事務や経理事務など、それぞれの業務特性を生かしながら、キャリアプランをどう考えていくべきか。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

「事務職」のままでキャリアアップ。どんな選択肢がある?

事務職からのキャリアアップには、「営業職など異業種を本業にする」ケースと、「事務職のままキャリアアップする」ケースとが考えられます。本記事では、事務職を続けながらキャリアの幅や業務範囲を広げていく方法に焦点を当てていきます。

そもそもキャリアアップとは、「仕事の経験や能力を磨いて、自分自身のキャリア(経歴)を高めること」を指します。そこからさまざまな解釈が広がり、

  • 仕事の幅や裁量が増えること
  • 役職を得て昇進すること
  • 給与や年収を上げること
  • マネジメントや経営に関わること
  • 転職や独立、起業すること

を示すこともあります。

これらの観点から「事務職でのキャリアアップ」を考えてみましょう。

【仕事の幅や裁量を増やす】
今までとは違う仕事にもチャレンジして、任される範囲を広げていきます。
リスキリングをして、デジタル人材としてDX推進企画や他部署とのプロジェクトに携わることや、副業・社内副業(兼業)で、新たなスキルを身につけるのもいいでしょう。

【役職を得て昇進する/マネジメントに関わる】
役職には、主任(チームリーダー)、係長(リーダー)、課長(マネジャー)、次長(シニア・マネジャー)、部長(ゼネラルマネジャー)などがあります。事務職のメンバーを束ねるチームリーダーになることや、総務や人事などの部署のマネジャーになるなどのステップがあるでしょう。

【給与や年収を上げる】
現職で等級を上げて給与を上げたり、転職して給与を上げたりする方法があります。

【経営に関わる】
経営に近いところで働くという意味で、数名規模のスタートアップやベンチャー企業に転職して、事務の仕事を通じて経営者のサポートをするのも一つの方法です。事務企画部門で部門長になることで、経営視点を学ぶ機会もあるかもしれません。

【独立や起業をする】
事務の仕事で培った専門スキルを生かし、フリーランスとして仕事を請け負う人もいます。昨今は、リモートワークが可能な事務のアウトソース案件も増えています。

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事務職にはどんな専門性がある?転職のために身につけるべきスキルは?

事務職には、「どの業界、どの職種にも通用するのが一般事務」のイメージが強くありますが、そこから専門性を高めた事務職も多数あります。それぞれの事務職の業務内容や、転職のために身につけるべきスキルについて整理していきましょう。

社内のさまざまな専門業務のサポートを行う仕事なので、どの事務職においても、周りとコミュニケーションを取る上で必要な調整交渉力や相手のニーズを聞くヒアリング能力、説明する力などのポータブルスキルは欠かせません。

一般事務

社内のサポート業務全体を担います。書類作成やデータ入力、電話対応などを行う職種です。
企業によって、事務職を「あらゆる事務を担う“一般事務”」として設けているところもあれば、専門性のある事務職を業務分担しているところもあります。

▼主な仕事内容
書類作成・電話・メール対応・来客対応・データ入力・ファイリング・郵便物の仕分け・発送・備品管理など
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリストの略称。WordやExcel、PowerPointなどのオフィス製品のスキルを証明できる資格)や秘書検定などの資格

事務企画

業務の効率化を目指す、より上流の仕事です。事務業務に関するコスト削減、生産性向上など、主に事務に関する企画管理業務を行います。

▼主な仕事内容
事務業務の見直し・ツールの導入支援・要件定義・新制度対応・効率化等
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・論理的思考力や分析力など、課題に対するポータブルスキル
・プログラミング、Webマーケティング、AI、データ分析などのスキル
・MOSや基本情報技術者などのIT系資格

経理事務

経理のサポートとして、会社のお金を記録・管理する仕事です。

▼主な仕事内容
伝票整理・現金・物品の出納管理・売掛金・買掛金の管理・給与計算・給与支払い・仕訳入力・請求書の発行・社会保険料の納付・経費処理・月次・年次決算
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・簿記の資格

人事・労務事務

書類作成などの事務作業を通して、採用に関するオペレーション業務や従業員のさまざまな情報管理をサポートします。

▼仕事内容
入社・退社手続き・給与計算・給与支払い・勤怠情報管理・個人情報管理
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・キャリアコンサルタント、メンタルヘルス・マネジメント、産業カウンセラー、コーチング、衛生管理者、社労士などの資格

総務事務

会社にかかわることは何でもする、ともいわれる総務部。総務事務も、社員が快適に働くためのあらゆる業務をサポートします。

▼仕事内容
備品の管理・発注・会社の設備管理・株主総会の企画・運営・社内イベントの企画・運営・トラブル対応
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・社会保険労務士、衛生管理者、ビジネス・キャリア検定などの資格

営業事務

営業のサポートをする仕事です。社内業務と社外業務に分かれており、社内業務は主に書類作成やデータ入力を、社外業務は顧客からの電話対応・来客対応を行います。

▼仕事内容
請求書などの書類作成・ファイリング・顧客情報管理・在庫管理・電話・メール対応・来客対応
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・MOS

法務事務

会社登記や商取引などの、法的な事柄に関する事務業務を担当します。

▼仕事内容
契約書の作成・管理・社員からの法律に関する相談・特許の管理・顧問弁護士とのやり取り・法改正時の業務見直し
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・法律の知識全般
・ビジネス実務法務検定、社会保険労務士などの資格

貿易事務

貿易事業に取り組む企業の事務職を指します。他職種のサポートではなく、最前線で業務に取り組むケースが多くあります。

▼仕事内容
貿易書類の作成(インボイス、パッキングリスト、船荷証券、信用状など)・輸送手段の手配・通関手配(税関に輸出入の申告をして許可をとること)・納品管理・電話・メール対応
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・英語などの語学力

医療事務

病院やクリニックなどの医療機関で働き、診察券を発行や、保険証の提示を要求するなどの患者対応、健康保険組合への医療費の診療報酬請求などの仕事があります。

▼仕事内容
受付業務・会計業務・患者対応・診療報酬請求業務
▼この職種を目指す人が身につけたほうがいいスキル
・診療情報管理士、医療事務管理士、メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)などのさまざまな民間資格

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事務職でキャリアアップを目指すために

では、事務職として経験を重ねながらキャリアアップを目指したい人は、仕事を通じてどんなスキルを高めていくといいのでしょうか。

まずは現職を続ける中で、どんな環境でも通じる次のスキルを身につけていきましょう。

現職で高めておくとよいスキル

【PCスキル】
Excel:基本的な関数と表作成、グラフ作成は必須です。マクロは組めればベストでしょう。Word:基本的な文章作成、表と画像の挿入、コメントなどの校閲機能が使えるようにしましょう。作業効率を上げるためにブラインドタッチも必要です。
PowerPoint:社内外向けの提案資料、説明資料作成において求められることが多いスキルです。分かりやすいスライド資料を作れるようになると、周りからの信頼も高まります。

【コミュニケーション能力】
事務職は周りのサポートが主な業務になります。相手が何を求めているか意図を正確にヒアリングし、認識のズレがないかを都度確認するなど、こまめなコミュニケーションをとる力も大切です。

【作業の速さと正確さ】
必要な資料や書類を、期限内にミスなく作成し提供するのも、事務の重要な役割。やるべきことの優先順位を常に整理して素早く仕事をこなす、マルチタスクへの対応力も求められます。

事務職で転職する場合のポイント

では、事務職としてキャリアアップを目指して転職をしたいときには、どんな点に気を付ければいいのでしょう。

キャリアアップを考える場合は、できるだけ企画要素のある仕事、会社や業務の上流に関与できる事務職を探すことをおすすめします。

キャリアアップというと、規模の大きな会社に転職しようと考える方もいるかもしれません。ただ、大企業ほど分業化が進み、一人の業務範囲が狭い場合もあります。自動化や効率化の流れで、仕事(ポジション)自体がなくなる可能性もあるでしょう。

スタートアップなど小規模の企業では、経営に近いポジションを任される可能性はあります。ただ、事務以外の仕事も任されることもあるため、入社前に今後の業務範囲がどう広がっていくかを確認し、納得した上で転職を決めましょう。

また、これからの長いキャリアを考える上では、ある程度、職種を周辺まで広げていったほうがいいでしょう。

企画やコンサルなどのほか、経理事務の方は経理職へ、労務事務なら人事・労務担当へ、営業事務ならインサイドセールスやカスタマーサクセスへと、少しずつ業務の軸をスライドさせながら、キャリアを広げていってはいかがでしょうか。

AIの存在感も増しつつある今、自分の強みを広く持っておくことが、キャリアアップへの強い味方になると思います。

記事作成日:2023年5月15日 WRITER:田中瑠子 EDIT:リクナビNEXT編集部

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