転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/19 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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求める人物像に合っていない企業に応募してもよいでしょうか【転職相談室】

施工管理者求人票を見ると「求める人物像」が記載されていることがあります。

転職先として気になるが、求める人物像に合っていないという場合でも応募してもよいのでしょうか。

組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹さんに、選考の対策方法とあわせてお伺いします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

気になる企業がありますが、求める人物像に合っていない気がします(Mさん/28歳/男性/施工管理)

相談者
相談者
■相談内容
建築工事の予算管理や現場管理といった施工管理業務を担当しています。新卒入社して6年が経ちますが、成長の実感が持てない点や待遇面にやや不満があり、転職を考えています。
今、応募先を探している最中ですが、一つ気になる企業を見つけました。求人票を見ると、応募条件は満たしているのですが、求める人物像には合っていないように思います。
このような場合でも応募してよいのでしょうか?

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気になる企業であれば応募した方がよい

アドバイザー
気になる企業があるとのことですが、まずはどのようなところに魅力を感じたのか教えていただけますか?

相談者
一つは、今の会社よりも成長を実感できそうだと感じたところです。

今の会社は規模が小さく、担当している案件も小規模です。とある企業と長年の付き合いがあるため、馴染みのあるプロジェクトを受け持つことも多いです。

3年先、5年先と考えたときに、似たような立場で同じような仕事をしている自分を想像すると「このままでいいのかな」と不安を感じます。

その点、今気になっている企業は規模が大きいため、建築工事だけでなく橋や道路、トンネル、ダムといった大規模な土木工事を担当することもあり、さまざまな種類の案件に携われると知りました。

キャリアアップ制度も整っており、目標を持ちながら仕事に向き合える点にも魅力を感じています。公共機関から施工依頼が来ることもあり、社会インフラの施工といった、今の仕事では経験できないような業務にも携わることができ、やりがいも感じられそうだと思っています。

また、30代を目前に、将来家庭を持つことなどを考えると、今よりも給与や待遇面のよいところに転職したいと思っています。こちらの企業は福利厚生などにも力を入れている点にも魅力を感じました。

「施工管理として成長できる環境か」、「今よりも給与や待遇面が充実しているか」、この2点を軸に企業を探しています。

アドバイザー
現職で不満に感じている点や将来の計画なども立てた上で企業を探しているのですね。気になっている企業の応募にはどういった条件が必要なのでしょうか?

相談者
応募条件には「高卒以上」、「要普通自動車免許(AT限定可)」、「分野問わず現場での仕事経験がある方」と書かれていて、この点については問題ないかなと思います。

アドバイザー
求める人物像についてはどのように記載されているのでしょうか?

相談者
求める人物像についてはこのように記載されています。

  • コミュニケーション力のある方
  • チームワークや柔軟性を大切にできる方
  • 粘り強さのある方

こちらの「チームワークや柔軟性を大切にできる方」という点が特に気になっています。

アドバイザー
具体的にどのように合っていないと感じるのでしょうか?

相談者
「チームワークを大切にできるか」とありますが、これまでの仕事は案件の規模が小さく、関わっていた方も数名程度でした。

会社の規模が大きくなると、案件によっては何十人もの方とプロジェクトを進めることもあると思いますので、そういった意味ではあまり自信がありません。

「柔軟性」についても、少数精鋭で一人ひとりがこだわりを持って仕事をこなしてきたように思います。

そのため、施工の質の高さにはお得意先から喜ばれることも多いのですが、柔軟に対応しながら仕事を進めてきたかと言われると、こちらも当てはまっていないように思います…

アドバイザー
わかりました。ご質問の「求める人物像に合っていなくても応募してもよいのか」についてですが、求める人物像を満たしていないとエントリーできないというわけではありません。

応募条件を満たしていますし、ご自身で企業を探す上での軸も定めているようなので、気になっているのであれば応募した方がよいかと思います。

相談者
それではこちらの企業はエントリーしたいと思います。

アドバイザー
ただ、選考時は求める人物像とこれまでの経験がどのような点でマッチしているのか、もしくはマッチしていなくてもそれをカバーできるだけのスキルがあるのか、といったことを語る場面があるかと思います。

ですので、求める人物像に関してどういった対策をしておくとよいのかについても紹介したいと思います。

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選考対策のポイント

アドバイザー
選考では、企業の求めるものを把握し、成果や実績を具体的なエピソードとあわせて伝えられるよう準備しておきましょう。

まずは、企業の求める人物像を把握するために何ができるのか紹介したいと思います。

求人票だけでなく企業の採用ページなども見ておく

アドバイザー
企業リサーチを行う際に、企業サイトを見ることがあるかと思います。その際、採用ページなどに求める人物像についても記載されていることがあるため、そちらも目を通しておくのがよいかと思います。

新卒者向けに記載されていることも多いですが、もし、中途採用者向けに説明があるのであれば、そちらも確認はしておいた方がよいかと思います。

相談者
求人票にも記載があるのに、どうして企業サイトも見ておいた方がいいのでしょうか?

アドバイザー
求人票に記載されているものはあいまいでわかりづらい場合があるためです。

例えば「コミュニケーション力のある方」といっても、現場の方が求めるコミュニケーション力と、部長クラスの方が求めているコミュニケーション力とでは微妙に意味合いが異なることもあるでしょう。

コミュニケーション力とは、主に「聞く」「伝える」「連携する」の力を指しますが、どれを重視するかも企業や仕事内容によって異なります。

そういったあいまいな言葉をよりクリアにするために、可能であれば企業サイトにも目を通しておくといいでしょう。その企業で活躍されている方のインタビューページなども参考になるかと思います。

成果や実績を具体的なエピソードを用いてアピールする

アドバイザー
企業の求める人物像を把握した上で、ささいなことでもよいので、成果や実績につながったエピソードがないか振り返りましょう。

今回は「チームワークや柔軟性を大切にできる方」という点に不安があるということですが、「チームワーク」については、小さな案件でも社内外の関係者と連携して取り組んだ実績はないでしょうか?そこで自分なりに気を付けたことや工夫したことがあればアピールポイントとして伝えるとよいかと思います。

「柔軟性」については、例えば、予定していた施工スケジュールが変わる中、現場スタッフと相談し、納期に間に合わせるといった経験があるかと思います。

おっしゃっていた仕事の質の高さに対するこだわりは強みにもなりますので、当初の計画から変更があった中でも、品質にこだわりを持ち、最後までやりきったエピソードなどがあれば、それらもアピールポイントになるかと思います。

相談者
確かに、ささいなエピソードであれば当てはまりそうな経験があるように思います。ざっくりとした振り返りに留まっていたので、もう少し細かく振り返りたいと思います。

アドバイザー
エピソードはささいなことでも構いませんので、求人票を見て漠然と「当てはまらない」と判断しないようにしましょう。

大切なのは、求める人物像を具体化し、「私は成果を出すために、こういった風にアクションを起こしました」ということを言語化しておくことです。

同様に「コミュニケーション力」や「粘り強さ」についても、抽象的な言葉ではなく、具体的なエピソードを用いて自分の言葉に置き換えた上でアピールできるようにしておきましょう。

下記の記事では自己PR文の作り方を紹介しています。自分のアピールポイントを具体的なエピソードを用いてどのようにまとめればよいのかについては、こちらも参考にしてみてください。

求める人物像に一つも当てはまらない場合

相談者
他にもよさそうな企業がないか探したいなと思っているのですが、もし、受けたい企業の求める人物像に一つも当てはまらないという場合でも、応募条件がそろっているのであればエントリーした方がいいのでしょうか?

アドバイザー
応募条件と経験・スキルが合致していて、企業や仕事内容に興味を持っているというのであれば、「応募しておけばよかった」と後悔するよりも応募した方がよいかと思います。

ですが、そういった場合でも、企業の求める人物像を自分の中で具体的に落とし込み、ささいなことでもよいので、これまでの経験からアピールできるポイントがないか振り返っておきましょう。

たとえ、本当に合わないとしても、転職後、キャッチアップできるのであれば、選考の時点で求める人物像をすべて満たしている必要はありません。応募先の魅力に感じている点や入社意欲があることを伝えましょう。

相談者
求める人物像に当てはまるか、そうでないかだけで合否が決まる、というわけではないということですね。

アドバイザー
そうですね。中途採用では、これまでにどういった経験やスキル・実績を積んできたかなどが評価されます。面接では、話し方や振る舞い方なども評価ポイントとして見られるでしょう。

ですので、選考対策の際は求める人物像ばかりに注力せず、本当に応募条件が満たせているのかの確認や、自分の一番の強みは何なのか、といった点もあわせて整理をしておきましょう。

相談者
わかりました。まずは企業リサーチから始めて、他にも気になる企業がないか探したいと思います。

記事作成日:2021年9月15日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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