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転職や就職に役立つ「自己分析のフレームワーク&手法」11種

PCを使用する男性

就職や転職活動で「自己分析が大事・必要」とされる理由と、自己分析に使える11種類のフレームワーク&手法の使い方を解説します。

自己分析の手順、いつ・どのようなフレームワークを使えばいいのか、活用時の注意点なども含めて、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏に詳しく伺いました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

「自己分析の目的」転職や就職に自己分析が必要な3つの理由

自己分析が転職や就職に必要な理由は、以下の3つにあります。

1:自分の強みを明らかにするため
2:自分に向いている仕事をつかむため
3:キャリアの方向性を整理するため

1:自分の強みを明らかにするため

自己分析は、「自分の強み」を明らかにするために必要です。

自分では気づいていなくとも、誰しも必ず自分ならではの強み=アピールポイントを持っています。

自己分析によって、これまでのキャリアや経験、スキルを振り返り整理することができ、自分の強みを洗い出して言語化することが可能になります。

2:自分に向いている仕事をつかむため

自己分析は、「自分に向いている仕事」をつかむためにも重要です。

これまでの経験を振り返る過程で、今後活かしていきたいキャリアや進みたい方向性に気づくことができます。

この業界、この仕事で活躍したいという思いも、改めて整理することができるでしょう。

3:キャリアの方向性を整理するため

自己分析は、「キャリアの方向性」を整理するためにも欠かせません

キャリアの方向性とは、「今後何を目指し、どう働いていきたいか」ということ。

自己分析の中で、退職理由・転職理由を整理したり、転職先の希望条件に優先順位をつけたりしていると、働く上で大切にしたいことや自分の価値観が明確になっていくはずです。

それは、今後のキャリアをどう歩んでいきたいかを考えることにもつながるでしょう。

キャリアの方向性をしっかり整理して言語化しておくと、面接での様々な質問にも的確に答えることができるので、転職活動にも役立ちます。

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「自己分析の手順」フレームワークはいつ、何のために使う?

自己分析は、以下の3つのステップに沿って行うと良いでしょう。

それぞれの自己分析ステップごとに、お勧めのフレームワークがあります。

フレームワークを使うことで、思考や発想を広げることができ、より深く、多面的な分析が可能になるでしょう。

ステップ1. キャリアの棚卸しをする
ステップ2. 自分の強みや価値観を言語化する
ステップ3. 具体的なエピソードを交えて整理する

ステップ1:キャリアの棚卸しをする

まずは「キャリアの棚卸し」をしてみましょう。

これまでの仕事内容やそこで得た経験・スキル・身についたこと・実績などを振り返ります。

お勧めフレームワーク
・経験・スキルから棚卸しするやり方
・リクナビNEXTのかんたんキャリア整理シート <自己分析編>

ステップ2:自分の強みや価値観を言語化する

次は、書き出したこれまでの自分情報をさらに分析し、自分の強みや価値観を言語化しましょう。

応募書類や面接で自身をアピールする際の、重要なキーワードになります。

お勧めフレームワーク
Will・Can・Must
キャリア・アンカー
モチベーショングラフ
マインドマップ
ジョハリの窓
その他お勧めの自己分析手法
• 仕事に活かせる力一覧から逆算する
• グッドポイント診断
• キャリアアドバイザーとの面談による他己分析
• 選考を通した企業からのフィードックをもとにした分析

ステップ3:具体的なエピソードを交えて整理する

ステップ1、2の分析結果をもとに、「大切にしていること」「具体的な行動」「成果」「それを裏付ける具体的なエピソード」の4つをまとめます。

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フレームワーク&自己分析手法11種

自己分析に活用できる代表的なフレームワークと分析手法11種類をご紹介します。

いくつかの方法を試して、共通項を洗い出せば、より精度の高い自己分析が可能になります。

取り組みやすいものから、チャレンジしてみるのも良いでしょう。

<フレームワーク&自己分析手法11種>
1:経験・スキルから棚卸しする
2:リクナビNEXTのかんたんキャリア整理シート <自己分析編>
3:Will・Can・Must
4:キャリア・アンカー
5:モチベーショングラフ
6:マインドマップ
7:ジョハリの窓
8:仕事に活かせる力一覧から逆算する
9:グッドポイント診断
10:キャリアアドバイザーとの面談による他己分析
11:選考を通した企業からのフィードックをもとにした分析

フレームワーク1:経験・スキルから棚卸しする

自身の経験やスキル、得られた知識を紙などに詳しく書き出して整理する方法です。

経験・スキルから棚卸しするやり方
【1】時系列で業務を振り返る

これまで経験した業務を振り返り、時系列で、「時期」「会社」「部署」「業務内容」「扱った商品・サービス」「目標」「成果」「工夫したこと」などを、できるだけたくさん書き出しましょう。

小さな出来事でも構いませんので、思いつく限り書き出してみましょう。

【2】業務にまつわるエピソードや思いを追記する

書き出したら、それを見ながらこれまでの経験を振り返って「嬉しかった仕事」や「辛かった経験」、「学んだこと」「身についたこと」「大事にしていたこと」「やりがいを感じたこと」「こだわっていたこと」「改善したこと」などを追記しましょう。

表彰された経験や誰かに褒められたことなども忘れずに記入を。この過程で、自分の強みが整理され、進むべき方向性が見えてくるようになるでしょう。

【参考】転職に役立つ”自己分析”のやり方|ステップバイステップ解説

フレームワーク2:リクナビNEXTのかんたんキャリア整理シート <自己分析編>

リクナビNEXTでは、「キャリアの棚卸し」をさらに詳しく年表化して、自分の価値観まで結びつけて考えられるフレームワークを用意しました。ぜひ活用してみてください。

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フレームワーク3:Will・Can・Must

Will:やりたいこと、Can:できること、Must:やらなければならないこと、の3つの円で自分のキャリアを整理する方法です。

「Will:やりたいこと」と「Can:できること」が重なる部分が、自分の強みであり、目指す方向性であると判断できます。これが応募先選びの軸になり、志望動機や自己PRのベースになります。

そして、Will・Can・Mustの3つが重なる部分は、すなわち「自分のやりたいことであり、活かせるスキルや経験が備わっており、会社からも期待され、求められている仕事内容」の、理想的な環境ということになります。

この3つの重なりを得られるかどうかを意識して転職活動を進めれば、ミスマッチが軽減でき、自身が活躍できる環境に近づきやすくなります。

Will・Can・Mustのやり方
【1】Will
まずWill:やりたいこと。自分は何がやりたいのか、5年後10年後はどうありたいのか、どんな人生・キャリアを歩みたいのかなどを洗い出してみましょう。

自分が置かれた状況や取り巻く環境などはいったん無視して、純粋にやりたいことを考えることが大切。忘れていた夢を思い出したり、目標を再認識したりするきっかけにもなります。

【2】Can
次にCan:できること。自分は何ができるのか、どんなスキルを持っているのか、何に自信を持っているのかなどを書き出してみましょう。ポイントは、謙虚にならず客観的に「できること」を洗い出すこと。

例えば、周囲に評価されていること、褒めてもらったことなどを思い浮かべてみるといいでしょう。ここで洗い出されたことが自身の強みであり、自己PRの軸になります。

【3】Must
そしてMust:やらなければならないこと。組織や上司などから期待され、求められている役割、やるべき仕事などを書き出してみましょう。

また、「CanをWillにするために、しなければならないこと」も整理するといいでしょう。

例えば自身の営業経験(Can)を活かして将来マーケティング部門に移りたい(Will)のであれば、「マーケティングの基礎知識をつけるために勉強する必要がある」や、「今の会社のマーケティング部門は営業から異動した前例がないので、上司に相談するか、転職を検討しなければならない」などが考えられます。

Will・Can・Mustの書き方例

出典:自己分析シートあり|自己分析6つの方法を解説│リクナビ

フレームワーク5:モチベーショングラフ

今までの経験を振り返り、喜怒哀楽の感情で印象に残っている出来事を挙げ、モチベーションの波をグラフで示す方法です。

自身の感情をベースに整理するので、例えば事務職など、目標達成や表彰など外的評価が得られる機会が少ない職種、自身の成果が数字で示しづらい職種において有効です。

モチベーショングラフのやり方
【1】 時系列で感情の動きを整理する
時系列で出来事を書き出し、それぞれの「喜怒哀楽のモチベーションの波を曲線で書き足してみましょう。

【2】感情が動いた理由を深掘りする
どんなことに熱中しモチベーションが上がったのか、どんなことに落ち込みモチベーションが下がったのか、「なぜ?」を繰り返すことで、自身のこだわりや仕事への姿勢、価値観などがつかめるようになります。

モチベーショングラフの書き方例

モチベーショングラフの作成例

フレームワーク6:マインドマップ

マインドマップは、テーマから連想する言葉をどんどん書き出しつないでいくことでマップ化し、自分の思考を深掘りして可視化するための手法です。

ビジネスシーンでは、アイディア出しをする時などによく使われますが、自己分析にも応用することができます。

マインドマップのやり方
【1】掘り下げるテーマを書く
まず最初に、紙やPowerPointなどを用意し、余白の左端に「自分」と書き、そこから線を引いて転職活動のために深掘りしたいテーマをキーワードで書き出します。例えば、「志望動機」「自己PR」「これまでのキャリア」「転職で実現したいこと」などから始めると、やりやすいかもしれません。

【2】思い浮かんだことを書き、線でつなげる
それぞれのテーマに対し、思い浮かんだことをキーワードで周囲に書き出し、線を引いてつなげていきます。例えば、「転職で実現したいこと」というテーマに対して、「希望年収」「ポジション」「やりがい」「人間関係」「労働環境」「ライフスタイル」「身につけたいスキル」などを書き加え、そこから更に思いついたことや、そう考える理由などを書き足し、発想を広げたり、思考を掘り下げたりしましょう。

【3 】マップを俯瞰し、「自分の価値観」をまとめる
書き出した内容を俯瞰でみて、異なるテーマなのに共通する点などをマーキングしながら、自分が特に大事にしているポイントを整理します。最後に、「自分が大切にしたい価値観」を結論として書き込みます。これによって各テーマに対する自分の考えや価値観が明確になるでしょう。「転職先で実現したいこと」は、企業選びの軸として使うこともできるかもしれません。

マインドマップの書き方例

出典:自己分析の簡単なやり方|転職を成功に導くおすすめの方法を紹介!│リクルートエージェント

フレームワーク7:ジョハリの窓

ジョハリの窓は、自己認識と他人が抱く自分のイメージ(他己認識)のズレを理解するためのフレームワークです。

「自分から見た自分」と「他者から見た自分」を切り分けて分析することで、周囲から見た自分の特性(強み・弱み)を把握することができます。

同僚や上司など、仕事ぶりをよく知る身近な人に、自分の印象を聞くことで、自分を客観的に見られる良い機会にもなるでしょう。

ジョハリの窓のやり方
【1】「自分が思う」自分の強みや特徴を書き出す

【2】「家族や同僚、上司などから見た」自分の強みや特徴を聞く

【3】自己認知と他己認知の違いに注目して分類・整理する
・自分も他者も知っている自分(開放の窓)
・自分は気がついていないが他者は知っている自分(盲点の窓)
・自分は知っているものの他者に気づかれていない自分(秘密の窓)

ジョハリの窓の書き方例

出典:自己分析シートあり|自己分析6つの方法を解説│リクナビ

その他の分析手法1:「仕事で活かせる力」一覧から逆算する

自身の強みや方向性が、なんとなく見えてきたものの、うまく言語化できないという場合は、下記の主な「仕事に活かせる力」一覧からから、あなたに当てはまりそうなキーワードをいくつか選んでみましょう。

仕事で活かせる力の一覧を自己分析に活かすやり方
【1】 ざっとキーワードを確認する
【2】 「しっくりくるもの」を感じとる
【3】 しっくりきたキーワードに当てはまる経験やエピソードを思い返す
仕事で活かせる力の例
【他人に関わる力】
親しみやすさ/気配り・ホスピタリティ/チャーム(可愛がられる要素)/素直さ/誠実さ/真面目さ/約束を守る/協調性・チームワーク力/指導・育成力/働きかける力(巻き込み力)/わかりやすく伝える力/傾聴力/プレゼンテーション力/理解力/調整・交渉力

【自分に関わる力】
決められたことをやり抜く力/忍耐力/継続力/粘り強さ/実行力/活動意欲/集中力/ストレス耐性/主体性(自分で考え行動できる力)/挑戦心・チャレンジ精神/改善・成長意欲/前向き志向/学ぶ姿勢/度胸・本番に強い/感情をコントロールする力/タフさ(精神力)/使命感・責任感/目標指向性・達成意欲/パッション(情熱)/探究心/どんな仕事でも面白みを見つける好奇心/変化対応力・柔軟性

【課題に対する力】
論理的思考力/物事の本質を突き止める力/課題発見力/企画力/計画力/想像力/提案力/分析力/広い視点で捉える力/正確性/スピード/PCスキル/文章作成力/計算能力

その他の分析手法2:グッドポイント診断

より手軽に自己分析をしたい場合は、リクルートが持つキャリア開発のノウハウを活かして開発した、無料の本格診断サービス「グッドポイント診断」を使ってみるという方法もあります。

5つの強みを診断することができ、自身の強みを客観的に把握できるので、意外なアピールポイントが洗い出されるかもしれません

その他の分析手法3:キャリアアドバイザーとの面談による他己分析

自己分析を一人で進めていると、行き詰まってしまったり、「本当にあっているのか」不安になったりするケースもあるでしょう。

そういった時は、転職エージェントのキャリアアドバイザーなど、第三者と面談して、アドバイスをしてもらうと良いでしょう。

その他の分析手法4:選考を通した企業からのフィードックをもとにした分析

選考が進んできたら、企業からの面接結果のフィードバックや採用担当者からの反応をもとに、自己分析結果を見直すという手法もあります。

企業によっては選考結果の連絡と合わせて、合否の判断に至った理由をフィーバックしてくれるケースもあります。

「〇〇さんの△△なところに魅力を感じているので、ぜひ一緒に働きたい」「△△な人を採用したいと考えているため、残念ながら今回は見送りさせてほしい」など、リアルな声をもとに、他者から見た自分を振り返り、自己分析に活かすことはより実績的な分析手法の一つと言えるでしょう。

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フレームワークを使って自己分析をする時の注意点

一つのフレームワークに取り組んだだけで、「自己分析が終わった!」と、満足してしまわないように注意しましょう。

フレームワークは手軽に思考を整理することができる反面、限られた部分のみを分析しているケースも少なくありません。

自己分析は、様々な面から自分の価値観を掘り下げた方が、より本質的で納得度も高いものになるでしょう。

そのため、自己分析にフレームワークを活用する場合は、複数のフレームワークに取り組んだ後、導き出した価値観や強みなどの共通項目を洗い出して、まとめるようにしましょう。

自己分析をした後は「採用ニーズ」との共通点も意識しよう

自分では気づいていない強みや価値観は意外にあるものです。

自己分析の過程で、「自分はこんなことを大事にしていたんだ」と気づかされる人も少なくありません。

自己分析は多少なりとも手間がかかりますが、自分自身にじっくり向き合い整理する機会を持ちましょう。

自己分析ができたら、「採用ニーズを知る」ことも大切です。

せっかく洗い出した強みが、もしかしたら「応募した企業ではそこまでアピール材料にならない」という可能性もあり得るからです。

そのため、応募する求人に記載されている「求める人物像」や「仕事内容」をチェックして、自己分析によって明らかになった強みとの共通点を探ることが重要です。

適宜アピールポイントや方向性を見直すことで、転職活動がよりスムーズに進められるようになるでしょう。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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