履歴書の職歴欄にアルバイト経験は書くべき?書き方・記入例と判断基準

この記事でわかること
- 正社員や契約社員は短期の職歴も書くが、アルバイトやパートは短期のは書かなくて良いです
- 職歴に書くのは、長期のアルバイト、応募先に活かせるアルバイトです
- 職歴欄へのアルバイト経験の書き方が見本付きでわかります
転職活動の履歴書や職務経歴書を書く際、「アルバイトやパートも職歴とみなすのか」「つなぎのアルバイトも書くべきか」など迷っている人もいるのではないでしょうか。
中途採用の場合、職歴に書くかは、アルバイトやパートで働いた期間、任された仕事内容、応募先との関連性で判断するのが適切です。実際の職歴欄の書き方見本とともに解説していきましょう。
国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表
目次
転職の履歴書における「職歴」とアルバイトの基本的な考え方とは
まずはじめに、社会人の職歴に対して、採用担当者が何を期待しているかを理解することで、何を職歴として書くべきかを考えていきましょう。
転職での「職歴」はどの範囲を指すか
中途採用の目的は、長期的な雇用の下で即戦力として活躍する人材を確保することです。
そのため、転職活動での職歴は、長期雇用で仕事の責任範囲も広くなりやすい正社員や契約社員のものを重視される傾向にあります。正社員や契約社員の経験は、短期間のものであっても、全て書くのが原則です。
一方、正規雇用よりは短期間になりやすいアルバイトやパートの経験は、全て書くことは求められません。履歴書や職務経歴書に職歴として書くのは、長期間働き、週の勤務日数や勤務時間が多かったもの、責任のある仕事や、応募先に活かせる仕事などを中心に選んで記載すると効果的です。
離職中のつなぎのアルバイトは職歴に書くべき?
仕事を辞めてから転職活動をしている時の離職中のアルバイトは、基本的には書く必要はありませんが、離職期間が3ヶ月を超える場合は、職歴の空白を説明する目的で書いても問題はありません。
ブランク期間の書き方については「空白期間(ブランク)の書き方」を参考にしてください。安定的に入っているアルバイトの書き方や、短期バイトでつないでいる場合の書き方を解説しています。
アルバイト経験しかない場合は?
学校卒業後にアルバイト経験のみという場合は、3ヶ月以上かに関わらず、よほどの短期間のアルバイトでない限りは、職歴を補足する意味でも履歴書に記載した方が良いケースが多いです。
その中でも「フルタイムに近いバイト」や「後輩の教育や社員が担うのと同等程度の仕事、社員に近い責任ある仕事」を経験したアルバイトに関しては、履歴書にも就業状況や仕事内容を簡単に書いておくとよいでしょう。
履歴書にアルバイト経験を書くべきケースとは
職歴欄に書くアルバイト歴の考え方は、安定的に働けることのアピールになるもの、即戦力としての期待感が持てるものを中心に選ぶと良いです。
安定勤務:3ヵ月以上アルバイトをしていた
継続的な勤務は、長期雇用を前提とした正社員や契約社員への採用にはアピールの1つになります。たとえ、応募先と直接仕事内容が関係ないものでも、安定勤務の実績として書くことを検討しましょう。
安定勤務:社会保険への加入、フルタイム勤務
週に働く日数や時間が多いことも、正規雇用を期待する転職活動では有効なアピールになります。
週30〜40時間のフルタイム勤務あるいはフルタイムに近い勤務をしていたアルバイトや、雇用保険・健康保険などの社会保険の加入条件を満たすシフトに入っていた場合は、安定した勤怠や継続力のアピールになります。履歴書の職歴欄に記載する方がよいでしょう。
即戦力:応募先に活かせる仕事
応募先の業界や職種と近い仕事も職歴でアピールしたいことの1つです。
同じ業界職種なら書きやすいですが、異なっている場合でも、例えば、営業職への応募でアルバイトの接客経験を書く、など、顧客対応やコミュニケーション力など共通するスキルを考えてみるのがヒントになります。短いアルバイト勤務期間だった場合でも職歴欄に書いても良いですし、自己PRや志望動機欄を活用する方法もあります。
即戦力:経験が長いことで任された仕事
また、後輩の教育指導、開店や閉店業務、発注・在庫管理、シフト管理、売上や来客促進の推進など、職場での経験が長いことで任されるようになった仕事も職歴に書くのがおすすめです。
単純作業のみでなく、責任のある仕事を任せられる期待感を伝えることにつながります。
履歴書に書かなくて良いアルバイト経験とは
一方、あえて履歴書の職歴に書かなくて良いアルバイト経験の目安は、
- 3ヶ月に満たない短期間のアルバイト
- 学生時代のアルバイト
短期間のアルバイトは、空白期間を説明したい人は書いても構いませんが、そうでないケースではあえて書く必要はありません。
また、転職活動用の履歴書には、基本的には学生時代のアルバイトは書きません。応募先で活かせる経験として伝えたい場合は、職歴欄ではなく自己PR欄を活用しましょう。
履歴書「職歴欄」へのアルバイト経験の書き方(ケース別記入例)
アルバイト経験を職歴欄に書く場合の基本フォーマットと、ケース別の記入例を紹介します。
履歴書の職歴欄の基本の書き方
- 入社年月・会社名を正式名称で記載する
- 社名のあとに(アルバイト)と雇用形態を記載する
- 1〜2行で業務内容を簡潔に記載する(任意)
- 退職年月と退職理由を記載する(在職中なら「現在に至る」)
- すべての職歴の最後は右端に「以上」を記載する

見本)離職中のアルバイトの書き方
退職後の離職中にアルバイトをしていた場合の書き方です。正社員経歴の退職行の下に、アルバイト先の業態・勤務期間を続けて記載します。
書き方のポイント:
- 「転職活動と並行してアルバイトに従事」など、アルバイトをしていた状況を補足することで採用担当者への説明になる
書き方例(正社員→退職→バイト→転職活動中):

見本)ダブルワーク・掛け持ちバイトの書き方
副業のアルバイトは、古いものは書く必要はありません。現在、就業中のものや直近まで働いていて応募先に伝えたいものがあれば書くようにしましょう。
掛け持ちしている場合は、書き方には2種類あります。「会社は問わず、入社と退職を時系列で書く」もしくは、「会社ごとに入社と退職をまとめて書く」の2つです。どちらでも構わないので、自分がまとめやすい形式を選びましょう。
書き方のポイント:
- 古い副業、かつ、応募先の仕事と関係ないものは書かなくて良い
- 書く際は「副業」であることを書く
書き方例(時系列):

書き方例(会社単位):

見本)複数の短期バイトをまとめて書く場合
複数の短期バイトが多い場合は、全件記載するとかえって煩雑になることがあります。以下の方法でまとめて記載しましょう。
方法①: 代表的な1社を挙げ、残りをまとめる

方法②: 同じ業種の複数バイトをまとめる

見本)アルバイト経験しかない場合の書き方
学校卒業後の職歴がアルバイト経験のみの場合は、基本的には、1ヶ月などの短期で辞めたもの以外は、すべての経歴を時系列で記載します。長期・責任あるポジションのものは特に詳しく記載するように意識しましょう。
書き方のポイント:
- 長期間継続したアルバイトは業務内容・役割を詳しく記載
- 後輩指導や管理業務などの実績は積極的に記載する
書き方例(バイト経験のみ):

見本)フルタイムなど社員同等の労働時間の場合の書き方
フルタイム勤務やそれに近い勤務日数での実績は、その旨を記載すると良いです。仕事内容も積極的に書くようにしましょう。
書き方のポイント:
- 勤務日数、または、フルタイムと記載する
- 担当していた業務内容を具体的に記載する
書き方例(フルタイムバイト):

職務経歴書でアルバイト経験を効果的にアピールする方法
転職活動では、履歴書とあわせて職務経歴書の提出を一緒に求められることが一般的です。
より詳しく解説や具体的な見本は「職務経歴書にアルバイト経験は書くべき?書いた方がいいケースと例文」もあわせてご覧ください。
職務経歴書での書き方のポイント
職務経歴書の各職歴の説明は、勤務先の会社情報のみでなく、履歴書には書ききれなかった担当業務、成果、得たスキルなどをまとめます。
アルバイトの場合、成果を数字で表しづらいこともありますが、指導した後輩の人数、対応した顧客の属性や人数、作成した書類の種類、使ったツールやソフトなど、採用担当者が理解できる客観的な情報を積極的に入れるようにしましょう。
- 担当業務: 接客対応・在庫管理・シフト管理など具体的に記載
- 成果: 数字で示せるものは書く(売上実績・教育した人数など)
- 強み: バイトを通じて得たスキル(コミュニケーション・チームワークなど)を端的に伝える
応募企業に活かせる経験をアピールする記入例(簡略版)
| 【職務要約】 コーヒーチェーンにてアルバイトとして3年間接客業務に従事。1年前よりバイトリーダーとして新人8名のトレーニングを担当。チームの離職率低下に貢献。 |
| 【主な業務内容】 ・カウンター接客・コーヒー提供・レジ対応 ・新人アルバイトの育成・シフト管理(8名規模) ・開店閉店業務 ・混雑時のオペレーション改善提案・実施 |
| 【実績・評価】 ・新人育成担当後、アルバイトスタッフの離職が1年間ゼロを実現 ・繁忙期の商品提供時間を平均2分短縮 |
アルバイトの職歴でよくある質問(FAQ)
Q. アルバイト経験しかない場合、転職で不利になりますか?
A. 「アルバイトだから一律で不利」ということはありませんが、正社員の応募者と同じ伝え方で臨むと、苦戦する可能性はあります。
転職活動の際は、即戦力としてどう貢献できるかをアピールすることを意識するのが重要です。
そのためには、「どんな業務をして、何を学んだか」「どんな結果につなげられたか」を、より具体的に自分の言葉で伝えることを意識しましょう。
Q. アルバイト歴を職歴欄に書かないことで経歴詐称となることはありますか?
A. 社会人の間のアルバイトやパート歴であっても、職歴に書かないことで経歴詐称を問われることは稀です。ただ、聞かれたにも関わらず事実と異なる回答をすることは、正しい情報ではないので、聞かれた時に、どんなアルバイトをなぜやっていたのか、簡単に答えられるようにした方が安心です。
Q. 学生時代のアルバイトは職歴欄に書く必要がありますか?
A. 転職の履歴書や職務経歴書の「職歴欄」には、原則として学生時代のアルバイトは記載しません。
ただし、学校を卒業後も継続して働いている場合や、応募先の業務に直結するスキルを習得しているアルバイトは、自己PR欄で補足として伝える方法もあります。
Q. アルバイト歴が多くて書ききれない場合はどう書けばよいですか?
A. いくつかの方法で対処できます。
- 代表的な1社を挙げ「他○社」とまとめる
応募先に関連する最もアピールになる職歴を中心に記載し、残りは「他○社」とまとめる
- 同じ業種でまとめる:
飲食・販売など同業種のバイトは「飲食店複数社にて〜」とまとめて記載できる
- 職務経歴書に詳細を委ねる:
履歴書は概要のみ記載し、「詳細は職務経歴書をご参照ください」と記入して職務経歴書で詳しく説明する
見本を見ながら書きたい人は「履歴書に職歴が書ききれない場合の対処法」をご覧ください。
\テンプレート・各基本項目の書き方など/
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。
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