「人に関わる仕事」に転職するなら、どんな仕事がある?転職のポイントを解説

人とのコミュニケーションが得意だったり、人をサポートすることが好きだったりすることから、「人と関わる仕事をしたい」という希望を持つ方は少なくありません。
では、「人に関わる仕事」を軸にすると、どのような仕事が考えられるのでしょうか。そこで今回は、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に取材し、「人と関わる仕事」の種類や転職のポイントについてまとめました。
「人と関わる仕事」とは
「人と関わる仕事」とは、営業や販売、接客などの仕事をイメージする方も多いかもしれませんが、社内の関係部署やチームメンバー、パートナー企業など、ほとんどの仕事は人と関わりながら進めるケースが一般的です。
そのため、「チームワークを発揮したい」「切磋琢磨して成長したい」など、人との関わりを重視したい場合は、仕事内容だけでなく、社風や組織体制などにも注目すると、自分に合った職場を見つけることができるでしょう。
未経験でも転職しやすい「人と関わる仕事」10選
これから転職を検討している方に向けて、未経験にも門戸を広げている職種をご紹介します。
営業
営業は未経験歓迎の求人も多く、成果を数値で実感することができるため、人と関わる力が成果に結びつきやすい仕事と言えます。
営業の仕事は、個人営業と法人営業、ルートセールスやカスタマーサクセスなど、顧客属性や役割によって営業スタイルが変わるため、自分に合った営業の仕事を見つけることが重要です。
コールセンター
コールセンターも未経験歓迎の求人が多く、業務時間の多くを人とのコミュニケーションに費やす仕事です。
コールセンターから顧客に架電することを「アウトバウンド」と呼び、商品・サービスの案内やフォローを行います。
一方、顧客からの電話を受ける仕事は「インバウンド」と呼び、問い合わせや注文の受付などを行っています。
人材コーディネーター・キャリアアドバイザー
派遣会社や人材紹介会社などに在籍し、派遣スタッフや求職者にマッチする仕事を紹介するのが人材コーディネーターやキャリアアドバイザーの仕事です。
面談で相手の強みや得意分野を見極め、マッチする仕事を提案する必要があるため、コミュニケーション力だけでなく、ヒアリングスキルなども必要とされる仕事です。
販売
顧客に対して商品・サービスの魅力を伝える仕事です。
商材は食品や消費財、電化製品などの身近なものから、宝飾品やブランド品などの高級品まで幅広くあるため、自分が興味を持った商品・サービスから仕事を選ぶという方法もあります。
販売の仕事の多くは個人向けになるため、顧客の気持ちに寄り添った接客姿勢が重要になるでしょう。
受付・秘書
受付・秘書の仕事も、人に関わる機会が多い職種です。
受付は来客者の要件を確認し、担当部署につなぐ役割を担います。
秘書は、取引先や社内の関係部署とコミュニケーションを図り、役職者が効率的に活動できるようにサポートを行います。
時には、取引先に挨拶状やお礼状などを送付したり、接待相手への手土産を手配したりするなど、きめ細かい心遣いが必要な仕事です。
接客
飲食店やホテル・旅館などの接客スタッフも人と関わる機会が多く、ホスピタリティが求められる仕事です。
顧客はもちろんのこと、アルバイト・パートも多いため、シフト調整や教育などでスタッフメンバーと関わる機会もあるでしょう。
冠婚葬祭スタッフ
ブライダルや葬式などの冠婚葬祭スタッフも人との関わりが多く、コミュニケーションに配慮が求められる仕事です。
ブライダルコーディネーターの場合は、顧客の要望に合わせて提案を行うため、営業やコンサルタントと同様に、売上目標を持っているケースもあります。
人生の大きなイベントに立ち会って、大切な思い出を作る仕事です。
美容・エステティシャン・セラピスト
美容やエステティシャン、セラピストは、美容やリラクゼーションを通じて顧客とコミュニケーションを図る仕事です。
1対1で接客する機会が多く、個人の希望や悩みなどに寄り添う姿勢と高い技術力が求められます。
接客力や技術力によって顧客の売上やリピート率が変わってくるため、より大きなやりがいを得ることができるでしょう。
医療・福祉・介護スタッフ
医療・福祉・介護スタッフも人に関わる仕事です。
病気や怪我、障害などの困難を抱える患者に対して、専門知識とホスピタリティを交えて対応します。
医療・福祉・介護の領域は、国家資格が必要な専門職も多いため、未経験に門戸を広げているポジションでは、助手などから始めて資格取得を目指すケースが一般的です。
教師・講師・インストラクター
教師・講師・インストラクターも人に関わる仕事ですが、特に教師や講師は生徒だけでなく、保護者ともコミュニケーションを取る必要があります。
教える相手や年齢によって伝え方に工夫が必要ですが、その一方で、教え方によっては生徒の成長を目にすることができるため、やりがいも大きいといえるでしょう。
「人と関わる仕事」に転職するポイント
「人と関わる仕事」に転職する場合の、転職活動のポイントをご紹介します。
コミュニケーション力・ホスピタリティをアピールする
人と関わる仕事には、コミュニケーション力やホスピタリティが必要です。
仕事に対する基本姿勢として、コミュニケーション力やホスピタリティを意識していることが前提になります。
人と関わる際に大切にしている心構えやこだわりを、自分の言葉で語れるようにしておきましょう。
応募する仕事との共通点を意識する
営業や接客にこだわっている企業の場合、顧客に対する姿勢をクレド(行動規範)で言語化している可能性があります。
自分が大切にしている価値観と、応募企業の行動規範に共通点があれば、満足度が高くイキイキと働くことができます。
事前に応募企業の「ビジョン・ミッション・バリュー(VMV)」を確認しておきましょう。
成果にこだわる姿勢も伝える
採用担当者が最も判断したいことのひとつが、「入社後に成果を出してもらえるか」という点です。
「人と関わる仕事がしたい」「応募企業のクレドに共感した」などのアピールだけでなく、入社後にどのように成果を出したいのかを伝えましょう。
未経験の転職の場合は、即戦力としてすぐに成果を出すことが難しいかもしれませんが、成果を出すための学習意欲や姿勢を伝えることが重要です。
経験を積んで「管理職」を目指すという方法もある
人に関わる機会の多い仕事を紹介しましたが、どのような職種においても、「管理職」は人に関わる機会が多くなります。
そのため、「職種にこだわりはないが、人と関わる仕事に就きたい」と考えている場合は、現在の仕事の経験を積んで管理職を目指すという選択肢もあります。
メンバーへのマネジメントを通じて、チームの成果と個人の成長を育むことができるため、やりがいも大きいと言えるでしょう。
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