転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/24 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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現職では刺激が足りないので転職を考えています【転職相談室】

スマートフォンで通話するビジネスマンの後ろ姿「今の仕事は刺激がなくて物足りない」「このままでは成長が感じられない」と思いつつ、大きな不満はないので転職への一歩を踏み出せない。

そんなお悩みに、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

刺激が足りないので転職したいのですが後悔しないか不安です(Sさん/27歳/男性/ルート営業)

相談者
相談者
■相談内容
中小規模の事務用品メーカーに新卒入社し、卸向けのルート営業を担当して5年目になります。
高い売上目標を課せられるわけでもなく、既存顧客との関係を維持できればよしとされるため、業務にすっかり慣れた今ではほどほどに仕事をこなしている……という感じです。しかし、マンネリ化してしまい、刺激が感じられません。
転職して新しい環境で働いてみたい気持ちが強くなっていますが、給与や人間関係などに大きな不満はないため、転職して後悔しないか不安もあります。

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まずは現状の整理を行い、改善に向けて行動をとる

アドバイザー
Sさんが転職活動を行うとして、求人企業の採用担当者の視点に立って想像してみましょう。転職理由について「刺激が足りないから」と話せば、「今の会社で改善できなかったのか」と突っ込まれるかもしれません。

実際、Sさんは今の会社で新たな刺激を得るようなアクションは起こしましたか?

相談者
いえ、特に何か行動したわけではないですね……。

アドバイザー
自ら考えて行動していない状況で、「刺激が足りない」といった不満だけを語ると、「他責にしている」と見られてしまいます。上司や会社に提案するなどして、現状を変えるようなことはできそうでしょうか?

相談者
それで言えば、行動を起こす前にあきらめてしまっているところがありますね。うちの会社はオーナー企業で、すべての方針がトップダウンです。過去には提案をしたこともありましたが、聞く耳を持ってもらえませんでした……。

アドバイザー
最近では、多くの業界で「DX(デジタルトランスフォーメーション)」に取り組むなど変革期を迎えていますから、経営陣も課題意識を持つようになっているかもしれません。最初からあきらめずに、Sさんがやってみたいことを提言してみてはいかがでしょうか。

相談者
そうですね。うちの会社のトップはあまりトレンドに敏感ではなくて……だから仕事がマンネリ化してしまっているわけですが、まずは上司に話してみようと思います。

アドバイザー
上司、あるいは信頼している先輩などに、Sさんの今の気持ちは伝えてあるのですか?

相談者
いえ、まだ話していません。

アドバイザー
入社5年目ともなり、問題なく担当業務をこなしているとなれば、上司や先輩もあまり気にかけていないのかもしれませんね。「放っておいても大丈夫だろう」と。

だからこそ、自分の中に抱えている課題は、自分から相談を持ちかけてみることが大切です。

相談者
でも「刺激が足りない」なんて言ったら、印象を悪くしてしまわないでしょうか。

アドバイザー
相談をする際は、例えば「もっと成長するために、新たにチャレンジできることがないか探しています」など、言い方を工夫してみるのがよいかと思います。

新たな目標や役割が提示されるかもしれませんし、場合によっては「部署を異動する」「担当顧客・商材を変える」「マーケティングや商品企画などに職種転換する」など、会社を辞めずに新しいことをするチャンスを得られるかもしれません。

相談者
そうですね。一度、上司とちゃんと話し合ってみます。部署異動できる可能性は低そうですが……。

アドバイザー
現状を変えることが難しくても、普段は接点がない部署や職種の社員と話してみるだけでも、新たな刺激を得て、視野が広がることもありますよ。他部署で成果を挙げている人にコンタクトをとって、対話の機会を作ってみてはいかがでしょうか。

相談者
確かに、他部署の人との交流はほとんどないですね。どんな人がどんな仕事をしているのかもよくわかっていないです。

アドバイザー
5年目ともなれば、そろそろ会社全体に目を向けてみてもいい時期ですね。20代の今はまだ「若手」と見られているかもしれませんが、30代にもなればマネジメントも求められるでしょうし、さらには経営の視点から中長期戦略を考える力も重要になってきます。

5年後、10年後、ご自身が会社にどう貢献するかを見据えてスキルを磨く努力をしなければ、何年後かには同僚と差がついたり、不本意な異動を受け入れざるを得なくなったりするかもしれません。

相談者
言われてみると、そうした危機感はこれまで持っていませんでした……。

アドバイザー
30代に向けて、どんなキャリアを築いていくのかを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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転職する場合のアドバイス

相談者
アドバイスいただいたことを試してみようと思いますが、何しろ会社も上司も保守的なので、新しい展開は望めないかもしれません。その場合は転職活動に踏み切ろうと思いますが、転職先としてはどんな可能性があるでしょうか?

アドバイザー
では、Sさんのこれまでの経験を活かす場合に、どういった道が考えられるのか探ってみましょう。

営業経験を積んできた方の場合、「どんな商品を」「誰に対して」「どのように」販売してきたかを整理した上で、どの要素を活かし、どの要素を変えるかを検討してみてください。

●これまでの経験をそのまま活かして同業他社へ

これまでの経験をそのまま活かすなら、「同業他社」への転職も考えられるかと思います。事務用品業界はテレワークの普及でオフィス向け商品の需要が減った一方、テレワークに対応する商品は有望なのではないでしょうか。

あるいは海外展開に力を入れていたり、独自のコンセプトやブランディングで勝負したりと、各社戦略が異なると思います。事務用品業界の中でも、Sさんが興味を持てそうな企業を探してみてはいかがでしょうか。

より規模が大きな会社に移れば、多様な部署・多様な人材がいて、刺激を得やすいと思います。

直販やECも手がけている会社であれば、これまでと異なる分野で新たな経験を積む道もあるでしょう。

●商材知識を活かし、これまで営業対象だった商社へ

これまではメーカー側の立場で商社向けに営業をしてこられましたが、取引先である商社側に移る道もあると思います。

メーカーでは扱う商材が自社製品に限られますが、商社ではより幅広い商材を扱えます。事務用品の商材知識を活かしつつ、例えば、オフィス向けITサービス・BPO・人材など、新しい商材を手がけるチャンスを得られるのではないでしょうか。

●卸向け営業の経験を活かし、異分野のメーカーへ

事務用品と同様に、「一般消費者向けの商品を商社へ卸す」という商流の業界であれば、経験が活かせるでしょう。

例えば、食品・化粧品・日用品などが挙げられるかと思います。別の商材を扱うことで新たなやりがいを見出せそうであれば、興味がある商品のメーカーに注目してみましょう。

●法人向け営業経験を活かし、無形商材を扱う業界へ

Sさんの年代であれば、異業界へのキャリアチェンジのチャンスも豊富です。

法人向け営業経験を活かし、これまでの「有形商材」から「無形商材」へと、扱う商材を変える道もあります。例えば、IT・Web・人材などは、未経験から転職して活躍している人も多い業界です。

アドバイザー
ここまでで挙げた選択肢の中で、ピンと来るものはあるでしょうか?

相談者
いろいろな業種の選択肢を見て思ったのですが、僕が「刺激がない」と感じていたのは「商材」に対してかもしれません。世の中には新しいツールやサービスがどんどん生まれてきているのに、事務用品にはあまり変化を感じられなかったので。

アドバイザー
商材を変えることに抵抗はないのですね。逆に、これまでの経験で「ここは変えたくない」というものはありますか。

相談者
顧客と信頼関係を築き、長くお付き合いを続けていけるところにはやりがいを感じていましたから、これからもそんなスタイルの営業を続けたいと思います。

アドバイザー
商材に新規性・発展性があり、既存顧客をフォローする仕事ということですね。例えばですが、「SaaS企業のカスタマーサクセス」も検討してみるといいかもしれません。

SaaS(Software as a Service)とは、クラウドを通じて利用できるサービスやアプリケーションのことで、さまざまな業種向けに新しいサービスが展開されています。

「カスタマーサクセス」は、既存顧客が商材をよりよく活用し、目的を実現させられるように支援する職種。解約の防止や新たな提案といった役割を担います。

このポジションは最近求人が増えていて、異業界出身者も受け入れられていますので、Sさんが磨いてきた顧客との関係構築力を活かせば可能性があると思います。

相談者
IT・Webは商材特性が違いすぎるので難しいかと思っていましたが、可能性はあるのですね。どんな企業やサービスがあるのか、調べてみたいと思います。

まとめ

今の会社や仕事にマンネリ感や物足りなさを感じたときは、まず、自身で行動を起こすことで現状を変えられないかを考えてみましょう。1人で悩むのではなく、先輩や上司に相談することで、新たな目標を発見できることもあります。

それでも解決できなければ、転職も一つの手段です。転職を明確に決意していなくても、転職活動を通じて世の中のさまざまな企業やビジネスを知れば、それが新たな刺激になるのではないでしょうか。

記事作成日:2021年10月8日 WRITER:青木典子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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