転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2022/04/15 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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仕事を辞めたいけど、お世話になった上司に申し訳なくて言えない…【転職相談室】

後ろ姿の女性スキルアップのために転職活動を進め、内定ももらっているKさん。

しかし、お世話になった現職の上司への申し訳なさから、いまだに退職を切り出せていないそう…。

どう伝えたらいいのかという悩みに、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー

粟野友樹さんプロフィール画像

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント

粟野友樹

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

仕事を辞めたいのですが、お世話になった上司に申し訳なくて言い出せません(Kさん/総務・事務/20代/女性)

相談者
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■相談内容
現在、ベンチャー企業で、総務・事務として3年間在籍しています。
ベンチャーゆえに組織変更が激しく、業務分担もほとんど整理されていない中、総務・経理からバナー広告作成、ワードプレス入稿などの事務業務まであらゆる仕事を担当してきました。
今後は腰を据えて経理のスキルをつけようと転職活動を始め、大手グループ会社から内定をいただくことができました。

 

ただ、転職するという事実を、いまだ上司に伝えられていません。上司には今の会社に引き抜いてもらった恩もあり、私が抜けると周りの先輩・同僚への業務負担が増えてしまい申し訳なくて言い出せないのです。
今の給料や制度面、忙しさを考えると長く続けるのは難しいので、退職の決意は揺るがないのですが、この状況からどうアクションを起こせばいいでしょうか。

自分の人生のためにも勇気を出して伝えよう

アドバイザー
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お世話になった上司や会社に対して申し訳ない気持ちはよく分かります。
しかし、「退職の決意は揺るがない」のでしたら、できるだけ早く伝えることが、結果的に上司のためになります。
やっぱり、そうですよね。
切り出したらどんな顔をされるだろうと思ってしまって、つい日々の業務に逃げて後回しにしてしまうんです。
相談者
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アドバイザー
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これまで転職相談を受けた中にも、「言い出せない」と悩んでいる方は多くいらっしゃいました。
ただ、言い出せないまま時間が過ぎ、もう後がないという日にちまで伸ばしてから伝えることになれば、上司や会社からは急に退職を言い出して、急に辞めたという印象を抱かれてしまう可能性があります。

 

さらに、退職までの時間が限られると、引継ぎ業務も丁寧にできないままとなってしまうので、Kさんが懸念する周りの先輩・同僚への業務負担が増えてしまう事態にもなりかねません。
そういった状況にしないためには、退職のスケジュールをあらかじめきちんと伝え、退職日から逆算した引継ぎをしていれば、周りへの負担も軽減できるでしょう。

確かにそうですね。
このままでは、上司に余計な迷惑をかけてしまうと改めて感じています。
相談者
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アドバイザー
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また、最悪のケースとしては、言い出せないことで転職先の入社予定日が後ろ倒しになり、転職先の企業から内定取り消しとなる可能性もゼロではありません。
転職先の企業も入社予定日に沿って備品整理や業務の引継ぎ、新たなプロジェクト体制の立案などさまざまな準備を整えています。
内定承諾時に入社日も承諾しているでしょうから、きちんとスケジュールを逆算して動くことが大切です。
そんな可能性もあるんですね。
ますます、早く動かなくてはと焦ってきました。
相談者
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アドバイザー
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Kさんは、これまで総務・経理・事務全般を経験した上で「経理としてキャリアアップしよう」と考えて転職を決めていらっしゃいます。
自分の人生設計をしっかり考えた上の選択なのですから、勇気をもってその思いを伝えましょう。

退職交渉する際に気をつけたいポイント

これまでお世話になった会社のためにも、しっかりと業務を引き継がなくてはと気持ちが引き締まりました。
退職交渉を具体的に進めるにあたり気をつけることはありますか。
相談者
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先に伝えるのは直属の上司。退職を切り出すタイミングが大切

アドバイザー
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まずは、伝える相手の順番を間違えないことが重要です。最初に伝えるべき相手は、やはり直属の上司です。
上司はマネジメントの職責を担っていますので、もしメンバーの退職をほかの人が先に知り、上司が後から知ったとなれば、マネジメント責任を問われる事態にもなりかねません。
はい。上司は一番お世話になった方ですので、そこはきちんと行いたいと思います。
相談者
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アドバイザー
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上司に言い出せないと悩んでいる方におすすめなのは、入社日から逆算した退職交渉・引継ぎスケジュールをカレンダーに記して可視化することです。
引継ぎ期間がどれくらいかかるのか、有給消化は何日とれるのかを落とし込んでいくと、上司に伝えなければ間に合わない日程が明確になります。
退職を切り出す時期は、退職日から逆算して何日前がよい、などルールはあるのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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退職の申し出期間については企業の就業規則によって異なりますが、通常は1ヶ月半~2ヶ月前には伝えておくのが一般的です。
Kさんの場合は、すでに内定をもらっている状態のため、早めに退職の意思を伝えた方がいいでしょう。
まずは、上司に面談の設定をお願いしてみて、退職について話す時間を決めましょう。
上司に切り出す際、口頭やメールで退職の意向を伝えるのは失礼にあたるのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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それは、上司との関係性にもよりますが、前触れなく言われると上司の方も面喰ってしまうのではないでしょうか。
まずは「面談の時間をいただきたい」と伝えて、話し合いができる場を設定すると、お互いの考えやこれからのキャリアについてゆっくり腰を据えて話せるのではないでしょうか。

ポジティブな転職理由を伝えよう

面談では、どんな情報を伝えるとよいでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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まず大切なのは、転職への確固たる決意です。決めるに至った転職理由を、以下を参考に、ポジティブな内容で伝えてみましょう。

例文:
「今の会社でバックオフィス業務全般を任され自信になりました。
さらに知識をつけようと簿記の勉強をする中、経理の仕事にしっかりと向き合ってスキルを身につけたいと考えるようになり、新しい環境でチャレンジしたいと考えています」

アドバイザー
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上司へのこれまでの感謝の気持ちも伝えた上で、転職先で何を実現したいのかも伝えられるといいでしょう。
転職理由がネガティブだったり、転職自体を迷っているような内容を伝えると、引き留めにあう要因にもなりかねません。
Kさんが前向きに次のキャリアを考えていれば、きっと上司も応援してくれるのではないでしょうか。
そうですね。伝え方を整理していきたいと思います。
相談者
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退職日までの引継ぎスケジュールを明確にしよう

アドバイザー
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面談では、退職日を明確に伝えた上で、引継ぎスケジュールを共有しましょう。
Kさんはバックオフィス業務全般を任されており、引継ぎにも時間がかかる可能性があります。今後、周りのメンバーがKさんの業務を分担して引継ぐことになるのなら、

  • 各業務内容の詳細(業務プロセスやかかる時間など)
  • 各業務の分担イメージ

を整理しておくと丁寧です。

引継ぎ業務を行うにあたり、「あの人にはこの業務をお願いしたい」など、漠然としたイメージは持っていました。
誰が見ても分かるような業務フローマニュアルを作成したり、引継ぎスケジュールを意識して資料を整理しておくのも大事ですね。
相談者
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アドバイザー
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あるいは、今後の事業計画を考えると今いるメンバーでは対応できない、という事態になる可能性もあり得ます。
そうなると、新しい人を採用する必要があり、対応方法も変わるかもしれません。
なるほど。そうなれば、ますます退職は早めに伝えるべきですね。
相談者
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引き留めに合ったときは、持ち帰る姿勢をみせよう

面談で、もし上司から引き留めにあったらどう対応するのがいいですか。もしかしたら、上司から経理専任のポジションを用意する、などと好条件を提示される可能性もあるな、とふと思いまして…。
相談者
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アドバイザー
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その場ですぐに答えを出す必要はありませんが、まずは条件などを確認した上で、一度は持ち帰る姿勢をみせましょう。
数日後に、しっかりと検討したことを伝えた上で「やはり新しい場所でこんなキャリアを実現したい」と話せば、Kさんの覚悟も伝わるのではないでしょうか。

転職先の企業とは、頻繁にコミュニケーションを取ろう

アドバイザー
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もう一つ大事なのは、転職先の企業への進捗報告をこまめに行うことです。
入社予定日に向けて、「〇日に上司と面談し、引継ぎ業務に入る予定です」「現在、引き留めにあっていますが、〇〇と伝えて理解してもらえるよう、上司とコミュニケーションをとっています」など、随時状況を伝えておけば転職先の企業側も安心でしょう。
退職交渉が難航しそう…といった状況でも、正直に伝える方がいいのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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もし退職交渉が難航した場合は、具体的にどんなアクションをしているのかも合わせて伝えてみてはいかがでしょう。
例えば、「上司との退職交渉が難航しているので、説得のための時間を設定しました」「○○日までには退職の準備ができるようにしました」など、何とか進めようと動いていることを理解してもらうとよいでしょう。
今の会社の上司に限らず、転職先の企業とも随時コミュニケーションをとることが、皆への迷惑を最小限に抑えることにもつながるのですね。
なるべく早急に上司に退職の意思を伝え、引継ぎ業務に取り掛かっていきたいと思います。ありがとうございました。
相談者
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記事作成日:2021年3月12日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部