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2社内定を獲得、転職先としてどちらを選べばいいか悩んでいます【転職相談室】

パソコンを使っている男性納得できる転職を実現するためには、複数社に応募し内定を得て、比較検討するのが望ましい形です。

今回は、「2社の転職先のどちらを選べばいいか悩んでいます」という方のご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

2社内定を獲得、転職先としてどちらを選べばいいか悩んでいます(Tさん/システムエンジニア/30歳/男性)

相談者
相談者
■現在の仕事
新卒で入社した中規模のSIerで働いています。
■悩み
これまでは3年前後で常駐する客先が変わっていましたが、最近は人手不足なこともあり、若手や中途採用の未経験者がアサインされ、うまく進んでいない客先のプロジェクトを3カ月~半年単位でフォローすることが続いていました。
自分が経験してみたい領域を希望しても受け入れてもらえることもなく、残業続きでスキルアップに時間を割く余裕もありません。
年収も低く、30歳になった節目に思い立って、転職することにしました。
客先常駐では、どうしてもクライアントの意向が優先で、本意でない開発方針に同意せざるを得ないこともあります。
また、最近は若手や中途者のフォローばかりしていますが、せっかく教えてもプロジェクトが終了したら常駐先が別々になるので、彼らの成長を見ることができず充実感もありません。
そこで、転職先に対しての譲れない条件として、客先常駐ではなく自社開発のサービスがあり、開発チームに経験豊かなエンジニアがいることを軸として、応募先を選んでいました。
■相談
転職活動の結果、複数の企業から内定をいただき、優先順位をつけたところ最終的に2社が残りました。
1社は大手企業のグループSIer、もう1社は独立系のベンチャー企業です。
どちらも同じくらい魅力的で甲乙つけがたく決めかねているのですが、こうした場合、どのように選んだらいいのでしょうか?

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選びきれない時は、譲れない条件を数値化して比較する

アドバイザー
アドバイザー
仮に大手企業のグループSIerをA社、独立系のベンチャー企業をB社として、2社の概要と、どこに魅力を感じているかを教えてください。
どちらも自社サービスを持っており企業規模も同じくらいですが、A社の方がわずかに年収が高く、大手企業のグループ会社だけあって福利厚生も良く、安定性を感じるからか家族からの評価が高いです。
確かに業界大手のグループ会社で、海外含めた系列企業の案件を請けているため、安定性は抜群だと思います。
一方で、B社はシステムエンジニアであれば割と知られている会社ですが、独立系ですし家族にしてみると無名に近く、いささか不安があるようです。
ただ、技術力に定評のある会社で、CTOにも会わせていただきましたが、話も弾みとても尊敬できる方でした。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
どちらもそれぞれの魅力があり、決めきれない状況なのですね。
悩んでしまった場合は、項目に点数を振ってデジタルに決めるという方法もあります。
分類のひとつとして、「目標への共感」「活動内容への魅力」「構成員への魅力」「特権への魅力」の4象限で比較することもできますが、年収や安定性、キャリアパスなどご自身が優先したい項目をリストアップして、5段階で点数を振っていってもいいでしょう。
ご相談では、「自社サービス」「開発チームに経験豊かなエンジニアがいる」ことを軸とされていましたが、他にもありますか?
年収、残業、安定性…ですかね。
前職は、年収が低く残業が多かったので、「年収が高い」か「残業が少ない」のどちらかは絶対に実現したいですね。
残業が少なければ、空いている時間を勉強に充てることができるので、いずれ年収はついてくると思いますし。
相談者
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グッドポイント診断

自身の目で事実確認し、入社後に「頑張ることができるか」を考えてみよう

アドバイザー
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では、いただいた軸で2社の評価を数値化してみましょう。
同点となってしまいました。
相談者
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A社 B社
自社サービス 4 5
経験豊かな同僚 3 5
年収 5 4
残業 3 3
安定性 5 3
合計 20 20
ただ、項目にしてみて改めて気がついたのですが、「自社サービス」について、A社にあまり詳しく聞けていませんでした…。
「自社サービスも持っているし、グループの開発も請け負っているので安定性がある」という説明を受けたのですが、冷静に考えてみると、自社サービスよりもグループ企業の開発の方に力を入れているのであれば、客先常駐まではいかなくても、グループ会社の意向に沿わなければいけないので、主体的に開発方針を決めることはできないかもしれませんね。
また、残業もですが、2社とも「平均〇〇時間」という説明だけだったので、実際は部門やチームによって残業時間は異なるかもしれません。
そういえば、A社の親会社は割と残業が多いと聞くので、もう少し突っ込んで聞いたほうが良かったのかもしれません。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
転職活動では、人事に相談して現場の方との面談機会を設けてもらう、または職場見学をさせてもらうなどして、ご自身の目で「事実を確認する」作業がとても重要です。
毎日残業が続いていれば、相手が口にしなくても、疲れた雰囲気を感じたり、表情に暗さがあったりするものです。
どうしても残業実態が気になるのであれば、夜に現地に行ってフロア全体に明かりがついているか見てみるという方法もあるかもしれません。
また、今回のように、数値化してご自身の目で事実を確認しても甲乙つけがたい場合は、どちらも条件的には「転職成功」と言えるでしょう。
入社前の条件がどちらも「転職成功」であれば、あとは実際に入社した後も「転職成功」に近づけることができそうな企業を選ぶしかありません。
もし入社して予想外の事態や困難が訪れた時に、どちらの企業なら「頑張ることができそうか」を考えていただくと、結論を出すことができるのではないでしょうか。
条件を項目化して点数をつけてみると、思考が整理されますね。
もともと転職先に安定性は求めていなかったのに、いつの間にか家族からの「グループ会社の知名度と安定性」の意見が重く響いていたようです。
転職のきっかけとなった不満はいくつもありましたが、本来は自社サービスの開発や優秀なエンジニアと働くことによって、技術力を高めたいと考えていました。
念のため現地調査して残業実態を確認したり、面談を申し込んだりしてみますが、基本的にはCTOの「エンジニアとしての姿勢」に共感し、頑張ることができそうなB社で決めたいと考えています。
相談者
相談者

まとめ

  • 転職先を選びきれない場合は、譲れない条件を項目にして、数値化してみよう
  • 数値化に際して、不明点があるときは自身の目で事実確認してみよう
  • それでも判断できない場合は、想定外の事態が起こった時でも「どちらが頑張ることができそうか」を考えてみよう
記事作成日:2020年1月31日 ILLUST:二村大輔  EDIT:リクナビNEXT編集部

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