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スキルが乏しく自己PRがしづらい職務経歴書を改善【職歴書添削】

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誰でもできる仕事しかしていないのでアピールするスキルがないというUさん。

スキルがないので自己PRも書けないという悩みに、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが、全6項目の評価ポイントに沿って、職務経歴書を評価・講評し、改善まで導きます。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

【改善前】アピールできるスキルがない (添削希望者:Uさん)

<Uさんの職務経歴書についての悩み>

「アピールできるようなスキルがない」

  • 飲食店スタッフとして働いてきたがアピールできるようなスキルが見当たらない
  • アピールできるようなスキルがないため、自己PRも書けないでいる
  • 同職種なら誰もがやる当たり前のことしか仕事をしていないので、アピールするようなエピソードがない

<Uさんのこれまでのキャリア>

「ホールスタッフとして勤務し、今年から店舗リーダーを任されている」

  • 1社目(新卒):大手居酒屋チェーン店舗スタッフ(3年)

【転職意向】
入社当時は、店舗スタッフから入ってゆくゆくは商品開発などを目指していたが、実際に入社してみて、かなり遠い道のりかつ狭き門だと実感した。シフト制などで不規則な生活にも疲れたため、転職を考えている。転職後も飲食には関わっていたいが、店舗勤務ではなく、本社運営スタッフとしてゆっくりと安定した働き方がしたい。

<添削前:Uさんが作成した職務経歴書>

(参考資料)添削前職務経歴書
(参考資料)添削前職務経歴書

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【評価&講評】小さなことでいいので具体的な工夫や努力のエピソードを入れて、「誰にでも使いまわせる」状態から脱却しよう

<アドバイザーからの全体講評>

具体的なエピソードがなく事実の羅列にとどまっているため、飲食店で3年間働いてきた人ということ以外、何もわからない状態になってしまっています。

Uさんは、「同職種なら誰もがやる当たり前のことしか仕事をしていないので、アピールするようなエピソードがない」と考えているようですが、実際にはどんな仕事にも、頭を悩ませた経験やそれを解決するためにその人なりに工夫したことがあるはずです。

「自分がやっている工夫くらいなら、きっと皆がやっているだろうから」と省略するのではなく、どんな状況の時に、どんなことを課題に感じ、解決するためにどんなことをしたか、結果はどうだったのかを言語化して記載してみましょう。

転職におけるスキルは「〇〇力」と分かりやすく表現できるようなことばかりではありません。例えばアルバイトスタッフ1人1人の考え方や志向を把握して、それぞれが心地よく感じるように接し方を変えて、全員が職場で楽しく働けるように心がけたなどの経験があれば、それも立派なスキルです。

まずは、どんなに小さなことでもいいので、自分が働く上で心がけていたことなどを棚卸ししてみましょう。

<評価基準と結果>

No チェック項目 ポイント 評価
基本的なビジネススキルを確認
1 基本項目 必要な項目が記載されているか。
2 フォーマット 見やすい体裁になっているか。誤字脱字はないか
自社とのマッチ度・定着性を確認
3 業務内容・実績・経験スキル・自己PR・資格・性格 具体的な情報が、記載されているか。情報に信憑性や比較性があるか。
4 第三者に伝わるように端的にまとめられているか。
+αの評価
5 一貫性・テーマ性 職務経歴書を読んだだけで、「この人はこういう仕事をする人だな」といった仕事のスタイルや価値観が伝わるか。
6 読み手への配慮 企業が知りたいことを先回りして記載しているか。
例:その企業向けの志望動機、貢献できること、懸念されるであろう点の払拭など。

基本項目とフォーマットについての評価

基本的なビジネススキルを確認する項目(No1、No2)に関しては、必要最低限の項目は記載されているのですが、内容も文量も少なく、パーソナリティが全く伝わってこないため物足りないという印象になる可能性が高いです。

フォーマットは全体の約8割が箇条書きで記載してあり、冗長な記載になっていないという部分では見やすいのですが、具体性に乏しいため、このままでは読み飛ばしてしまうリスクがあります。

全体の内容が非常に淡泊なので、読む人によっては「端的にまとまっている」というポジティブな評価ではなく、「必要なことがしっかりと書かれていない」という印象になってしまうかもしれません。

業務内容・実績・経験スキル・自己PR・資格・性格などについての評価

企業が、自社とのマッチ度・定着性を確認するために確認している項目(No3、No4)に関しては、職務概要部分に売上、来店客数、メンバー数などの具体的な情報がないため、どういった規模の店舗でどのような働き方をしていたのかがイメージしづらくなっています。

業務内容についても接客業務もやるのでしょうが、各種管理業務がメインのようにも捉えられ、店舗リーダーと店長との立ち位置がわかりづらくなってしまっています。仕事内容を羅列するだけではなく、メイン業務の中でもどこ力を注いでいたのかが分かると良いでしょう。

例えば、新人の即戦力化に注力をしていたのであれば、アルバイト採用での工夫や、育成の工夫などの記載があると良いでしょう。また、即戦力化のための工夫がどう成果につながったのかまで書いてあると更に良いです。

一貫性・テーマ性、読み手への配慮についての評価

+αの評価項目関する、一貫性・テーマ性(No5)については、飲食店の本社を目指して転職したい場合には、何かしらスタッフ職として活躍ができるという片鱗や意欲を見せた方が良いでしょう。

例えば、新人の即戦力化のためにしたことなど、店舗の中の小さいことでもいいので、工夫と成果を記載しましょう。

読み手への配慮(No.6)については、具体的なエピソードがなく事実が羅列されているだけなので、誰にでも使いまわせる職務経歴書になってしまっていて、人物像が浮かび上がってこないのが残念です。読後に「結局、この人はどういう人なんだろう?どうして本社に応募してきたんだろう」という疑問が残ってしまいます。

本社管理部門、商品開発や人事などスタッフ職を目指すのであれば、小さなことでもいいので現場での企画実績など、関連性のある取り組みエピソードを自己PRや実績として入れると良いでしょう。

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(参考資料)改善後職務経歴書
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<改善ポイント>

例えば1年なり3年なり働いてきた場合に、「スキルが1つもない」ということは、まずあり得ません。本当にスキルがないのではなく、「転職活動でのアピールに有効な経験や能力がない」と思い込んでいるだけの可能性が高いです。

この場合はすぐに職務経歴書を書くのではなく、「キャリアの棚卸し」と呼ばれる作業から始めてみてください。

具体的には、これまで経験した業務を振り返り、時系列で、「時期」「会社」「部署」「業務内容」「扱った商品・サービス」「目標」「成果」「工夫したこと」などを、できるだけたくさん書き出しましょう。

書き出したら、それを見ながらこれまでの経験を振り返って「嬉しかった仕事」や「辛かった経験」、「学んだこと」「身についたこと」「大事にしていたこと」「やりがいを感じたこと」「こだわっていたこと」「改善したこと」などを追記しましょう。表彰された経験や誰かに褒められたことなども忘れずに記入しましょう。

そして、書き出した内容をもとに、「これまでの仕事で大切にしてきたこと≒自分の強み・こだわり」を言語化します。

最後に、言語化した内容を自己PRや志望動機に具体的なエピソードとともに記載してみてください。自分にとっては当たり前のことであっても、それを魅力的に感じる企業や採用担当者はきっといます。

(まとめ)「自分にはスキルがない」と思っている時のポイント

  • キャリアの棚卸しをして、これまでの仕事で大切にしてきたこと(自分の強み・こだわり)を見つけ出す
  • キャリアの整理ができる「整理シート」などを利用してみるのもオススメ
  • 見つけ出した自分なりの仕事のこだわりや強みを自己PRや志望動機に具体的なエピソードとともに記載する
記事作成日:2023年8月1日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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