「仕事のモチベーションが上がらない」ときの対処法と、やる気を維持する方法
ストレスフルな環境で働いていると、仕事へのモチベーションが下がったり、一時的にモチベーションを上げても維持が難しかったりすることもあります。
やる気が出ず、仕事に身が入らないときの対処法を、Segurosの粟野友樹氏がアドバイスします。
モチベーションが上がらないことを悩む必要はない
前提としてお伝えしたいのは、モチベーションが下がっている自分に対して「ダメだ」と思う必要はない、ということです。
モチベーションの波は、誰にでもあるものです。時間が解決することもありますので、モチベーションが下がっていること自体をくよくよ悩むのはやめましょう。
また、モチベーションが下がっているのは、必ずしもネガティブな状態とはかぎりません。
例えば、今の仕事に慣れてしまって物足りなさを感じている…というケースもあります。「転機が訪れている」と捉え、社内での自分の役割を変える方向に動いてみてもいいかもしれません。
ほかにも、「新しいプロジェクトを提案して責任者を買って出る」「昇進を狙う」「部署異動・職種転換を願い出る」などが考えられます。
なかなかモチベーションが上がらない…というときの対処法
モチベーションが上がるきっかけは人それぞれです。「ちょっとした気分転換をする」から「自身をじっくり見つめ直す」まで、モチベーションアップのヒントをいくつかご紹介します。
休みを活用してリフレッシュする
モチベーションが落ちたときには、「考えなくてもいい雑務を淡々とこなす」「いさぎよく切り上げて休む」という方法があります。
また、「とりあえずこれをやれば気分転換になる」「ちょっと元気が出る」という方法をいくつか持っておくといいでしょう。例えば以下のような方法を試してみてはいかがでしょうか?
<リフレッシュ方法の一例>
- ちょっと高いビールを飲んで、ぜいたくな気分を味わう
- いつもよりおしゃれをしてみる
- 1日かけて、部屋を徹底的に掃除する
- どん底から這い上がった人が書いた本を読んだり、ドキュメンタリー番組を観たりする
- 格闘技を観戦し大声で声援を送る
- 子どもの頃や学生時代の写真を見て、「この頃に比べると成長した」と考えてみる
- プールへ行って「今日は○km」と目標を決めて泳ぎ、達成感を味わう
- 自分の夢を思いつくまま書き出し「夢リスト」を作る
自分のモチベーションの源泉を確認する
次のような方法で、「自分はどんなことにモチベーションを感じるのか」を見つめ直してみましょう。モチベーションを上げるためのヒントになります。
過去のモチベーションを振り返る
過去から現在までのモチベーションの上がり下がりの波を記録する「モチベーショングラフ」を作成し、モチベーションが高かったときはどんなことに取り組んでいたのか、思い出してみましょう。
自分がやりがいを感じた場面、何かに夢中になった経験を振り返り、「なぜやりがいを感じたのか」「なぜ夢中になれたのか」など、「なぜ?」を考えてみることで、自身の志向や価値観を洗い出すことができます。
自分では意識していないモチベーションに気付く
同僚・友人・家族など、周囲の人に「自分はどんなときに楽しそうにしているか、イキイキとして見えるか」と聞いてみるのも一つの手です。自分では意識していなかった「夢中になれること」に気付けるかもしれません。
他者のモチベーションに注目してみる
イキイキと働いている同僚や友人に、「今の仕事のどんなところにやりがいを感じているか」「モチベーションの源は何か」を聞いてみましょう。それが自身のモチベーションを上げるヒントになるかもしれません。自己啓発系のセミナーやワークショップに参加し、異業界・異職種の人たちと話す機会を持つのも一つの方法。新しい視点で、自分の仕事を捉え直せる可能性があります。
高めたモチベーションを維持する
上記のような方法でモチベーションが高まったら、それを安定・維持させる方法も持っておきましょう。
いくつかヒントをご紹介しますので、自分に合いそうな方法を試してみてください。
集中できる環境を整える
仕事をする環境を快適に整え、集中力を高めましょう。例えば、机の上・引き出し・PCのデスクトップを整理整頓したり、効率アップにつながるガジェットやツールなどを導入したりすると、気分が一新されやる気が高まりそうです。
業務効率化を図り、余計な雑務を減らすのも、集中力を高めるために有効です。
小さな目標達成を繰り返す
小さくてもいいので行動目標を立て、周囲へも宣言してみましょう。達成できたら報告し、「褒め言葉」をもらえば自己肯定感が高まります。社内コンテストに応募してみるなど、挑戦できることを増やすのもいいかもしれません。
なお、会社の業務に関わる目標を設定する場合、自分が目指したい目標と、上司が自分に期待していることにかい離がないか、上司とすり合わせ確認することをお勧めします。それにより「間違った方向で目標を設定し、頑張っても評価されずにモチベーションが下がる」という事態を防ぐことができます。
行動目標を習慣化する
毎日の行動目標を立て、スケジュールに入力したり、見える場所に貼ったりして「可視化」するという方法も有効です。まずは1週間なり1カ月なり一定期間継続してみて「習慣化」。
転職活動をしてみるのも手
冒頭でも触れたように、モチベーションが上がらないのは、十分に経験を積んだがゆえに今の仕事に飽きていたり、物足りなさを感じていたりするのかもしれません。
そんなときは、試しに転職活動をしてみるのも一つの手です。
転職することを前提としなくても構いません。転職サイトで求人情報を眺めてみる、気になる会社があったら採用セミナーに参加したり面接を受けたりしてみる…など、社外に目を向けることで視野が広がり、新たな気付きや目標が得られるかもしれません。
もちろん、転職活動の結果、自然にモチベーションが上がるような会社・仕事に出会えたのであれば、そのまま転職に踏み切ってもいいでしょう。
まとめ
ご紹介したさまざまな方法の中から、まずは一つでも、自分に合いそうなものを試してみてはいかがでしょうか。
特に、自分の「モチベーションの源泉」をつかんでおくことは大切です。モチベーションが落ちたときに早期回復につながるきっかけになるでしょう。
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