転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2022/04/15 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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会社が業績悪化して減給。辞めて転職したほうがいいのでしょうか?【転職相談室】

考え事をする男性勤めている会社が業績不振のため、やむなく減給になってしまったというNさん。

減給を機に転職する時の注意点や、このまま現職に残った場合のメリットを組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがアドバイスします。

アドバイザー

粟野友樹さんプロフィール画像

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント

粟野友樹

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

業績不振により減給。やりたいことがあって入社した会社ですが、将来が不安で、転職を考えてしまいます。(Kさん/飲食業/24歳/男性)

相談者
相談者
■相談内容
飲食チェーン店に新卒で入社しました。
まずは店舗スタッフとして働いて、そこから店長を目指し、ゆくゆくは本社で商品開発をしたいと思っていました。
しかし、近年の業績悪化が原因で減給。経費削減に努めて、役員の報酬などもカットして、希望退職者も募った上での減給ですし、近年の飲食業界は不景気なので仕方がないのかもしれませんが、この先が不安です。
同僚たちが、「ここからまた盛り返そう!」と頑張っている中で、自分だけ転職するのは良くないでしょうか?
このまま留まったほうが良いことってありますか?

業績不振による減給を機に転職を考えるのは悪いことではない

アドバイザー
会社の業績不振により、減給されたことで転職を考え始めたとのことですね。

相談者
はい、目標を持って、希望して入った会社ですし、同僚にも恵まれていると思います。
ただ収入が下がって、会社の将来も不安です。職場は全員仲が良いので「みんなで頑張って盛り返そう!」という雰囲気の中、自分だけ転職を考えるなんて、薄情だとは思うんですが…。

アドバイザー
そんなことはありませんよ。
収入面や将来性に不安を感じて、転職を検討するのはとても自然なことだと思います。

相談者
そうなのでしょうか…

アドバイザー
厚生労働省による「令和2年雇用動向調査結果の概要」によると、男性が前職を辞めた具体的な理由の第2位は「給料等収入が少なかった」となっています。
さらに、「会社の将来が不安だった」は第5位なんですよ。

相談者
なるほど、結構よくある理由ではあるんですね。
お金だけが理由で、転職を決めてしまっていいんだろうかと少しひっかかっていたんです。

アドバイザー
確かに、仕事はそこで得られる経験やスキル、仲間や働き方なども大事です。
ただ、収入や会社の将来性も、働いて生活するためには同じくらい大事なので、減給を機に転職をすることで罪悪感を抱く必要はないと思いますよ。

相談者
ありがとうございます。
そう言ってもらえると、転職活動を前向きに捉えることができそうです。

アドバイザー
それは良かったです。
ちなみに、減給をきっかけに転職をする場合には、少し気をつけてほしいポイントがあります。

相談者
えっ、どんなことですか?教えてください。

減給をきっかけに転職をする場合は、年収ばかりにこだわらないように注意

アドバイザー
まずは、減給がきっかけで転職活動を始める場合には、下がった分の給与を取り戻すことばかりに意識がいきがちです。
「転職サイトの求人情報で年収ばかりチェックして、仕事内容や会社との相性の確認を疎かにしてしまった」なんてことがないよう気をつけましょう。

相談者
あ…。まさに、飲食業であればひとまずはOKと思って、あとは年収ばかりチェックしてしまっていました。

アドバイザー
まずは、応募先の選定のためにも、自己分析をすることで、年収も含めて、会社、事業、組織人、処遇の4つの軸で何を最も大事にしたいかを改めて整理してみることをオススメします。

  1. 会社:企業理念やビジョン事業戦略など、目標へ共感できるか
  2. 事業:事業や商品の特徴、仕事内容、タスクなど、仕事をする上での活動内容に魅力を感じるか
  3. 組織:社風、経営者、社員などの会社の構成員に魅力を感じるか
  4. 処遇:年収、評価制度、教育制度、設備、勤務場所などに魅力を感じるか

相談者
なるほど。
私の場合は、年収が下がったことで転職を考え初めてはいますが、1番大事にしたいのは、やはり事業ですね。
転職する/しないに関係なく、メニュー開発に携わりたいという目標は達成したいです。

アドバイザー
では、ぜひ、仕事内容や提供商品といったところにも目を向けるようにしてみてください。
同じ飲食業であっても、経営している会社や、店舗ブランド、直営店なのかフランチャイズなのかなどによって仕事の範囲も、その後のキャリアも大きく異なります。

相談者
確かにそうですね。
私の場合は、将来的に商品やメニュー開発をしたいので、それができるようなところかどうかしっかり見極めることが大事ですね。

アドバイザー
その通りです。
将来的にメニュー開発などを行いたいのであれば、フランチャイズ店は避けたほうが良いでしょうし、本社や商品開発部へのキャリアが拓けているのかを、面接や求人票のキャリアパスなどで確認しましょう。

相談者
わかりました。

アドバイザー
応募する職種についても同様です。
企業によっては、エリア正社員のキャリアパスは現場責任者(店長や主任など)まで、総合職のみがキャリアパスの制限なく様々な仕事にチャレンジできるなどと定めている場合もあります。

相談者
なるほど、応募職種にまでは目が向いていませんでした。
しっかり確認するようにします。他にも、転職における注意点はありますか?

減給がきっかけの転職であっても、転職理由はポジティブに伝えよう

アドバイザー
選考中は、現職への不満を口にしないようにすることが大切です。

相談者
不満を伝えないようにするということは、転職理由を聞かれた時に、「業績不振で減給して、将来が不安になったからです」と答えてはいけないということでしょうか?

アドバイザー
減給を機に転職を考えること自体は悪いことではありませんが、面接で伝える転職理由や志望理由はもっとポジティブな理由を伝えられるとより良いと思います。

相談者
うーん、ポジティブな理由ですか…。何だか難しいですね。

アドバイザー
応募にあたって企業研究をすると良いですよ。

相談者
企業研究が、ポジティブな理由づくりに役立つんですか?

アドバイザー
例えば、企業分析で得た情報をもとに「将来はメニュー開発を志望しています。
御社の〇〇というメニュー開発の過程を知り、食材調達部門や、実店舗、生産者など様々な関係者と連携し、細部まで納得のいく味を作り出すための拘りに感服しました。」など、その企業特有のこだわりを交えることで、熱意も伝わるかもしれません。

相談者
なるほど。
確かに、企業研究でそういった自分も興味がある情報を得ていれば、自然とポジティブな志望動機を伝えることができそうです。

アドバイザー
企業研究を進めると、自社のことを客観的に見られるようにもなると思います。
今は、減給によって将来が不安だと感じているとのことですが、他社比較をしてみたら自社の魅力に改めて気がつくことができたというケースも少なくありません。

減給された現職に残るメリットはあるのか

相談者
もしも、企業分析によって自社に魅力を感じたとして…社員の減給をするくらい業績が悪くなっている会社に留まるメリットってあるのでしょうか?

アドバイザー
これはあくまで可能性の話ですが、会社の業績が悪化しているからこそ一時的な痛みが伴っても事業や組織に変革が進むかもしれません。
そうすると、業績が好転するかもしれませんし、そうでなくてその変革を通じて得た経験値が今後のキャリアに活きる可能性もあります。

相談者
なるほど、経験値を得るという考え方には気がつきませんでした。

アドバイザー
他には、既に希望退職者などを募っているとのことなので、社員数が減っていますよね。
そこで本来は長い期間かかるはずだった店長への昇格や、最終的に希望している商品開発への異動が、想定よりも早く実現できる可能性もあります。

相談者
確かにそうですね。
経験豊富なベテランの人ほど、早期退職をしていったので、考えようによっては今はチャンスかもしれません。

アドバイザー
転職するにしても現職に留まるにしても、まずは整理、比較検討するためにも他社の情報を得るための情報収集をオススメします。また、求人情報を定期的にチェックして、少しでも気になる会社があった時には、すぐに応募したり話を聞きにいったりできるように、応募書類の準備などは進めておくと良いと思いますよ。

相談者
わかりました。
転職を考えることに罪悪感があったのですが、今はとても前向きな気持ちになれました。
早速、自己分析をして、気になる企業の情報を集めて見ようと思います。ありがとうございます。

記事作成日:2021年12月17日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部