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接客の仕事をやめたいと思うけど、後悔しないか不安です【転職相談室】

後ろ姿の女性好きで始めた接客業だけど、「クレーム対応が大変」、「肉体労働がしんどい…」と悩みを抱えるTさん。

事務系職種に転職したいけれど、業務未経験ゆえの不安もつきません。

そんなTさんの相談に、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

接客のクレーム対応に疲れました。仕事をやめたいけれど後悔しないか不安です(Tさん/ホテル受付/20代/女性)

相談者
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■相談内容
接客業が好きで、5年ほどホテルの受付業務をしてきました。
しかし、細かな注文やクレーム対応が多く日々、疲弊しています。立ち仕事で体力的にも大変ですし、観光業界の先行きも不透明です。
そこで、リモートワークやフレックスタイム制などフレキシブルな勤務が可能な事務系の仕事に転職したいのですが、これまで接客業一本だったので、合わなくて後悔しないか不安です。

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今の環境を変えたいなら事前に情報収集をしよう

アドバイザー
アドバイザー
ホテルでの接客は、お客様への細やかな対応が求められる大変な仕事です。
業務内容やシフトによっては夜勤もあるので、Tさんがおっしゃるよう、肉体的にもハードですね。
そうなんです。
ホテルの非日常空間が好きでこの仕事を始めたのですが、基本的に立ち仕事ですし、年齢を重ねたらますます厳しくなるかなと…。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
接客業特有のクレーム対応が心身ともにきつく、業界の動向にも不安があるのでしたら、転職を検討するのはアリだと思います。
ただし、ホテル勤務からオフィス勤務、接客業から事務系職種への異業界・異職種転職になりますので、企業や仕事内容について事前にきちんと情報収集しておくことが大切です。

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転職活動をする際に気をつけたいポイント

入社後に「こんなはずじゃなかった」「やっぱり接客の方がよかったのかな」と後悔するのではないかと、転職活動になかなか踏み出せずにいました。
相談者
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アドバイザー
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転職活動をすることと、転職をすることは別の話です。転職活動をしながら、接客業以外の仕事内容、働き方について理解を深めていこうという心構えでもいいと思います。
ただ、活動を始める前に、転職市場の現実をリサーチして知っておくことは大事です。
転職市場ですか…。
やっぱり接客業から事務業への転職は難しいのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
そうですね。
「正社員の事務職」は人気職種の一つで、接客業と比較すると直近の求人倍率は約7倍もの差がありました。
つまり、少ないポストに応募が殺到している状況ですので、企業によっては事務系業務を派遣スタッフやパート社員、外部委託に任せているケースも増えており、正社員採用は今後も狭き門の状況が続くでしょう。
※参考:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和元年12月)「https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/201912-G38.pdf」
接客は大変だから事務系に…と少し浅はかな考えでいました。
職務経験もないので、経験者と比較するとさらに厳しいですよね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そうですね。
だからこそ、転職活動に向けた念入りな準備が大切になります。
Tさんのこれまでの業務内容を振り返りながら、転職活動をする際に気をつけたいポイントなどを一緒に考えていきましょう。

転職理由をポジティブな言葉に変換しよう

アドバイザー
アドバイザー
まずは、転職理由から整理していきます。
Tさんの正直な思いとしては「クレーム対応が大変」「肉体労働がつらい」、だから「リモートワークも可能な事務系がいい」となりますね。
その通りではありますが、改めて整理されると、なんとも自分都合な転職理由ですね。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
それは、いい気づきですね。
企業側としても、Tさんを採用するメリットを感じられなければ、内定は出せません。
そこで、自分の気持ちに嘘をつくことなく、前向きな転職理由を考えていく必要があります。
転職理由については、以下の例文を参考にしてみてはいかがでしょう。

例文:
「前職では、接客経験を経て、マネジメントポジションにも挑戦したいと考えていました。

ただ、現場では人材の入れ替わりが激しく、常に人手が足りない状況のため、肩書はリーダーでしたが、プレイヤーとしての働きを求められておりました。日々、目の前のお客様対応に追われ、目指すマネジメントポジションに向けたスキルが積みあがっていく実感を得ることができませんでした。

これまでの接客経験の中で得た顧客のニーズを引き出すスキルを事務職業務に活かし、将来的にはマネジメント業務にも挑戦したいと考えています。

アドバイザー
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このように、チャレンジしたいことがあったけれど、実現が難しい環境だったと伝え、Tさんの仕事への意欲、向上心を伝えてはいかがでしょう。
なるほど。印象がまるで変わりますね。
今の環境への不満ではなく、何ができなくて何がしたかったのか、という観点で考え直してみたいと思います。
相談者
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これまで培った経験・スキルと接点のある職種を選ぼう

アドバイザー
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Tさんは、事務系職種こそ未経験ですが、接客経験の中に活かせる力が多くあるはずです。これまでの業務内容を5W1H:When(月日)、Where(場所)、Who(顧客)、What(取扱商品)、Why(目的)、How(方法)で整理し、企業側が具体的にイメージしやすいエピソードを引き出していきましょう。

 

例えば、お客様のために先回りして対応したことで感謝されたり、業務が円滑に回ったりした出来事があるのであれば、それは十分なアピール材料になるので、そういう経験と接点がありそうな職種を選ぶのがポイント。
事務系の仕事は、社内外の関係者をサポートする業務が多いので、細やかな対応力は十分に活かすことができるでしょう。

お客様に感謝されたエピソードですか。
あるご家族の接客をしたとき、その日がお父様の誕生日だと受付で気づいたことがあります。
そこで、客室担当とレストランスタッフに即連絡し、バースデーカードやちょっとしたデザートをご用意しました。
とても喜んでいただき、その後のリピート利用につながりました。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
素敵なお話ですね。
事務系の仕事でも、相手のニーズをいち早く理解し、先回りして動く力が必要になるので、Tさんが接客経験で培った対人スキルが活かせるでしょう。
また、事務系といっても、営業事務などのサポートメインの仕事のほかにも、さまざまな職種があります。
カスタマーサービス(アフターサービス)や、見込み顧客の開拓を行うインサイドセールスなど、オフィス内にいながらお客様対応を行う仕事も多く、Tさんの強みを発揮できるかもしれません。

足りないスキルについては習得への意欲を伝えよう

事務系にもいろいろな職種があるのですね。
転職も初めてですし、接客以外の業務経験がないので、ほかにどんな仕事があるのか、まだまだ情報収集不足でした。
ところで、事務職にはPCスキルも求められますよね。
ホテル業でも顧客情報システムなどを日常的に活用していましたが、とくに必要なPCスキルはあるのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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事務系のお仕事を目指されるのであれば、WordやExcel、PowerPointなどの基本的なスキルは必須です。
最近では、その会社で使用しているクラウドシステムやチャットツールの利用経験を聞かれるケースもあるので、これまで使用したシステムなどを整理しておくとよいでしょう。
仮に経験のないスキルがあったとしても「〇〇の資格をとりました」「○○の資格取得に向け勉強中です」と、学ぶ意欲を伝えることも大切です。

社内制度のリサーチを行い、希望条件等をすり合わせる

アドバイザー
アドバイザー
入社後のミスマッチを防ぐために、待遇や条件面、働き方の環境面もしっかり確認しておく必要があります。
リモートワークやフレックスタイム制が導入された企業が、転職の重要なポイントであるなら、社内制度は整っているのか、リモートワークは週何日から認められているのかなどを見ておきましょう。
企業ホームページや求人情報だけではそこまで詳しくわからないことが多いんです。
応募して、選考の中で確認するしかないのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
それも一つの方法ですが、キャリアアドバイザーなど転職市場をよく知る第三者に相談するのもおすすめです。
転職先を決める際の優先順位を一緒に整理し、その条件とマッチした企業をすり合わせてみてはいかがでしょう。
いろいろな企業を比較検討することで、Tさんの中で、仕事に求める要素がよりクリアになるかもしれません。

いろいろな会社を受けて選択肢を広げよう

お話の中で、転職理由や自己PRなどの言語化が足りていない部分が多いことに気づかされました。
相談者
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アドバイザー
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そうですね。
事務系の仕事はもともと人気職種の一つであり、未経験者よりも経験者が優遇される可能性が高いので、企業が納得するような一貫した転職理由・自己PRなどが求められます。

 

それに競争率が高い分、事務系=サポート業務、などと選択肢を狭めず、いろいろな企業を受けてみて、選択肢を広げることが大事です。
また、リモートワーク可能な会社ほどオンライン面接が多いので、オンライン面接にも慣れておくといいですよ。

確かにそうですね。ありがとうございます。
まずは今の仕事を続けながら、自分のキャリアを振り返り、自分のスキル・経験がどんな職種ならマッチするのか…などを検討した上で、情報収集をすすめていきたいと思います。
相談者
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記事作成日:2021年3月12日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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