転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/19 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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転職のため自己分析診断をやってみたが、結果がしっくりこない【転職相談室】

資料をチェックしている人の写真転職サイトなどにある自己分析診断。

転職活動に際してチャレンジしてみたけれど、どうも結果がしっくりこない…というMさんに、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがアドバイス。

自己分析診断結果の活用方法について教えていただきました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

いくつかの転職サイトで自己分析診断をやってみたのですがしっくりきません。こういうときはどうすればいいのでしょうか?(Mさん/営業職/24歳/女性)

相談者
相談者
■相談内容
転職活動を始めるにあたり、「自己分析診断」をいくつかやってみたのですが、結果がどうもしっくりきません

 

例えばあるサイトでは、「コツコツと取り組むことが得意なタイプ。事務職などもオススメ」と診断されたのですが、実際は毎日地道にコツコツ取り組むよりも、期限ギリギリに一気にバッと片付けるタイプ。営業目標もいつも締め切りギリギリに達成します。

 

根気や継続性を求められる仕事はあまり得意ではないのに、そんな診断結果が出てしまって、なんだかピンときません。この結果を、どう受け止めればいいのでしょうか?

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断

転職サイトの自己分析診断がしっくりこないとき、確認すべきこと

アドバイザー
アドバイザー
自己分析診断の結果がしっくりこないとのことですが、今回はどんなサイトを利用したのですか?
転職サイトに載っている自己分析診断や適職診断で、いくつかの設問に回答すると自分のタイプや強みを診断してくれたり、それに合った適職を洗い出してくれたりするものです。

 

いくつかやってみたのですが、どれも自分の本来の性格とズレている気がして…。

相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
実は、自己分析診断を行う際に、意図せず「本来の自分」とは違う回答をしてしまう人は多いんですよ。もしかしたらMさんも、そうだったのかもしれません。
え?どういうことでしょうか?素直に回答したつもりなのですが….
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
意図せず「本来の自分」とは違う回答をしてしまう原因には3つあります。

 

1つ目は「今の自分ではなく、“過去の自分”をもとに回答してしまう」ケース、2つ目が「理想の自分をイメージして回答してしまう」ケースなどですね。

 

最もよくあるのは、3つ目の「プライベート人格で回答してしまった」というケースです。

「プライベート人格」とは、どういうことでしょうか?
相談者
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アドバイザー
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人は意外に、仕事の自分とプライベートの自分を使い分けているものです。

 

例えば、プライベートではどちらかというと寡黙で一人でいるのが好きだけれど、仕事では人と積極的に関わり、活発にコミュニケーションを取るという人は少なからず存在します。
そういう人が、自己分析診断に回答する際に「プライベート人格」で答えたら、普段の仕事ぶりとは全く違う結果が出るのは当たり前のことです。

 

Mさんが利用した自己分析診はいずれも、転職のためのものですので、「仕事人格」で答える必要がありますが、実際にはどうでしたか?

私の場合は仕事人格とプライベート人格にそこまで差があるわけではなく、プライベートでも決してコツコツタイプではありません。

 

なので、「プライベート人格で回答してしまった」というのは当てはまらないように思いますが…。その他の2つについても詳しく知りたいです。

相談者
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アドバイザー
アドバイザー
では、他のケースについても説明していきますね。

 

「今の自分ではなく、“過去の自分”をもとに回答してしまう」というのは、今の自分に不満がある場合に陥りやすい失敗例です。大きな不満がない人でも、働き始めて年数が浅い場合は、大学時代などの「今よりも楽しく充実していた時の自分」を思い出しながら回答してしまうことが意外に多いのです。

これはちょっと心当たりがあります…。大学時代は大規模サークルで会計をしていたんです。

 

とにかく人数が多かったので、「集団に対してリードするタイプか、支えるタイプか」などの質問では、大学時代のサークル活動をイメージして回答してしまっていました。

相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
「集団」と言われると、どうしても過去の自分が接してきた、最も人数が多い組織をイメージしてしまいますよね。

 

ですが、目的は転職のための自己分析なので、あくまでも「今の職場における集団」をイメージして回答すると良いですよ。

なるほど。私は、無意識のうちに「過去の自分」をもとに回答してしまっていたのですね。
相談者
相談者
アドバイザー
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そうですね。最後の「理想の自分をイメージして回答してしまう」というのも、これに少し似ています。

 

今の自分に満足していないからこそ、頭の中で思い描いている「理想の自分」をベースに回答してしまう人は少なくありません。身近に尊敬できる上司や先輩がいて、「こんなふうになりたい」という強い憧れを抱いていると、無意識のうちにその人を想像して回答していた…というケースもあります。

なるほど。自己分析診断は手軽だと思っていましたが、しっかり集中しないと、「プライベート人格」や「過去の自分」、「理想の自分」などが無意識に混ざってきてしまうのですね
相談者
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アドバイザー
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その通りです。実は、「集中力が途中で途切れてしまった」という人も意外に多いものです。

 

自己分析診断は、その人の性格や志向などをさまざまな角度から測るため、設問が多めに設定されています。気軽に始めてみたものの、思いのほか設問が多くて後半ダレてしまい、適当に答えてしまった結果、結果がブレてしまったというケースもあります。

集中力についても、思い当たる節があります。いくつかの自己分析診断を一気に行ったこともあり、設問の多さに少し疲れてしまいました。すべての設問をしっかり読んで、真剣に答えられたかというと…自信がありません。

 

もしかしたらそのせいで、しっくりこない結果になってしまったのかもしれません。

相談者
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グッドポイント診断

自己分析診断の結果を、転職活動に活かすには?

アドバイザー
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もしも、「回答に失敗した」という自覚があるならば、もう一度、時間に余裕があるときに再挑戦してみるのも一つの方法です。

 

ただ、自己分析診断はあくまで「参考材料」。結果をすべて鵜呑みにするのではなく、自身の強みや持ち味を考える糸口として活用することをお勧めします。

糸口…ですか。具体的には、どのように活用すればいいのでしょう?
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
今回の結果で言えば、もしかしたら自分では気づいていないだけで、Mさんには実は「コツコツ取り組む」側面があるのかもしれませんよ。

 

最近の自身の働きについて「何かにコツコツ取り組んだ経験はないか」と振り返ってみてはいかがでしょう?

うーん、敢えて言うなら…先日、大きなコンペがあったのですが、その準備には時間をかけました。それは、コツコツと取り組んだと言えるかもしれません。営業成績のためというより、クライアントに満足してもらいたかったので…。
相談者
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アドバイザー
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自分のためではなく、顧客満足のためだったら粘り強くコツコツ取り組めるという強みをお持ちなのではないでしょうか?

 

可能であれば、普段の働きぶりを知っている上司や先輩、同僚などに聞いてみると、より客観的な意見が得られると思います。「たまたま受けてみた自己分析診断でこんな結果が出たのですが、どう思います?自分では違和感があるのですが」と聞いてみれば、「商談の準備とか市場調査などはコツコツ地道にやっているじゃない」なんて意見がもらえるかもしれませんよ。

たしかに、そういった側面はあるかもしれません。クライアントに喜んでもらえるのが、今の仕事のやりがいなのですが、そのためならば色々と必要になる下準備はあまり苦になりません。

 

「コツコツ」と言われると少し違和感はありますが、そのあたりも含めて、一緒にコンペに臨んだ先輩に意見を聞いてみます。

相談者
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アドバイザー
アドバイザー
どうしても「コツコツ」という言葉がピンと来ないようでしたら、自身の弱みや改善点として受け止めるという活用方法もあります。

 

今回の診断結果を「ギリギリに一気に取り組む」という自身のスタイルを見直すきっかけとして捉え、まずは業務の一部分で「コツコツ取り組む」要素を意識的に取り入れてみれば、今よりもっと成果を上げられるかもしれません。

なるほど、わかりました。ちなみに、「事務職がお勧め」という結果はどのように受け止めればいいでしょうか?
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
自己分析診断の結果で出たお勧めの仕事について、あくまで回答結果からの統計的に出されたデジタルな結果のため、ピンとこない場合もあると思います。1つの可能性として視野を広げるきっかけにしてみてください。

 

お勧めとして紹介された事務職に縛られなくてもいいと思いますよ。

「自己分析」は転職活動のファーストステップ

今回の自己分析診断は、転職サイトに載っていたので何となく受けてみた…という感じなのですが、実際のところ、転職活動にも自己分析は必要なのでしょうか?
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
もちろんです。自己分析は転職活動を始めるにあたり必ず行ってほしい、重要なステップです。

 

自分の強みや持ち味、仕事で大事にしていることなどを明らかにすることで、転職活動がスムーズに進み、転職成功の可能性が高まるからです。

「転職成功の可能性が高まる」と言われると、取り組むモチベーションが上がりますね。ちなみに、自己分析がしっかりできていないと、どうなるのでしょうか?
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
自己分析ができていないと、

 

①自分のアピールポイントが定まらないため、企業の目を引く応募書類が作れない。
②仕事に求めるもの、大事にしているものがわからないため、そもそも応募する企業が選べない。
③面接で自分の強みを的確に伝えることができない。
④内定が出ても、どの会社を選べばいいかの基準が曖昧になり、入社後に後悔する恐れがある。

 

という、4つのデメリットを被る恐れがあります。

それは避けたいです…。あまり深く考えずに診断テストを受けていましたが、自己分析はとても重要なんですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
今回、Mさんは自己分析診断テストを活用されましたが、診断結果をきっかけに改めて自分自身に向き合い、自分の強み、持ち味、自分が力を発揮できる環境や大切にしたいことなどを整理して転職活動に臨んでほしいですね。
わかりました!診断結果を参考にしつつ、自分でも自己分析してみたいと思います。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
自己分析は診断サイトを活用する以外にも、今までのキャリアを振り返り、紙などに書き出して整理する方法もあります。こちらもお勧めですよ。

 

この記事を参考に、添付されている整理シートを活用してみてくださいね。

ありがとうございました。これを機に、しっかり自分自身に向き合ってみたいと思います。
相談者
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記事作成日:2020年12月18日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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