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7ヶ月目だけど転職したい。でも、1年は我慢すべき?【転職相談室】

手帳に書きこむスーツを着た女性会社をたった7ヶ月で辞めるのは、キャリアに悪影響なのでしょうか。

1年以内の短期離職は避けるべきか、もし転職する場合は、転職理由や自己PRを伝える際、どんな点に気を付けるべきか…。

組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

新卒で入社して7ヶ月目ですが、本当に転職したいです。1年は我慢すべきですか?(Iさん/SE/23歳/女性)

相談者
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■相談内容
新卒でソフトウェア会社に入社し、SEをしています。
入社当時から残業時間60時間ほどありますが、残業をした分の残業代が出る会社ではありません。
仕事内容的にも下請け案件が多く、この生活がずっと続くかと思うと、今すぐにでも転職したくなります。
上司に相談したいのですが、みんな自分の仕事に忙しく、人材育成やマネジメントまで気が回っていない様子。
疲れた様子の上司や先輩たちの姿に「あんな風にはなりたくない」と思ってしまいます。
SEは採用ニーズの高い仕事なので、もっと自分の希望に近い職場でスキルを極めたいのですが、 入社7ヶ月目での転職は今後のキャリアにとって不利でしょうか。
少なくとも1年は我慢すべきかと迷います。

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まずは、職場に改善の余地があるのかを検討しよう

アドバイザー
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採用側から見れば、入社してから7ヶ月でも1年でも、短期転職であることに変わりありません。
1年間という1つの区切りまで現職を続けると、企業側の心証は多少変わるかもしれませんが、企業は「またすぐに辞めてしまうのではないか」と離職を懸念する可能性はあります。
そうですよね。やっぱりもう少し現職で我慢した方がいいのかな…。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
職場が心身ともにつらい環境でパフォーマンスを発揮できないのであれば、思い切って転職を考えるのも一つの方法です。
一方で、今の職場に改善の余地があるのかを検討してみてもいいかもしれません。
例えば、「今携わっている案件から離れて、ほかのプロジェクトにいけば労働時間が減るかもしれない」「今の案件が二次請け、三次請けでクライアントに言われたことだけをやる業務でも、ほかのプロジェクトならお客様と直接やりとりができて自主性を発揮できる」「自社開発プロダクトに携われるチャンスがあるかもしれない」などの検討です。
現職でもSEとしてのキャリアが広がる可能性があるのなら、ほかのプロジェクトにアサインできないか、上司に相談してみてはいかがでしょう。
うーん。会社自体が二次請けの案件を中心に手掛けているので、働き方は変わらないと思います。
3年目、5年目の先輩も同じように忙しそうなので…。今は、もう少し労働時間が短くて、SEとしてスキルアップできるような職場に転職したいと焦るばかりです。
せっかく転職するのであれば、お客様と直接やりとりができて、自社開発案件にも携われる上流工程の職場に転職したいと思っています。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
SEは採用ニーズが高く、売り手市場が続く職種です。
求人倍率は約7~8倍で推移しているともいわれているので、転職活動の際、複数の企業から内定をもらうことは可能かもしれません。
ただ、転職先が見つかりやすいがゆえに、嫌なことがあるとすぐに転職を考える方も少なくありません。
今より自分に合った職場へのステップアップを目指すためには、転職理由をきちんと整理する必要があるでしょう。
なぜなら、現職への不満だけで転職活動を進めてしまうと、「今の職場じゃなければいい」と視野が狭くなってしまう可能性があるからです。
そうですよね。7ヶ月で転職をすると「どうせすぐ辞めるだろう」と企業から思われても仕方ないのかなと思います。
説得力のある転職理由を伝えて、自分を上手くアピールするための注意点は何ですか。
相談者
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自分を上手くアピールするための3つの注意点

アドバイザー
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7ヶ月という短期離職であっても、転職希望先に自分を上手くアピールすることは可能です。その際の注意点は3つです。

①企業側の観点を持つ

アドバイザー
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1つ目は、企業側の観点を持った転職理由・自己PRを伝えられるかどうかです。
現職で業務内容や職場環境の改善、スキルアップのためにどんなアクションを起こしたかをアピールできるとよいでしょう。
7ヶ月という短期転職については、ご自身にとっていろいろやむを得ない事情はあるにしろ、詳細を知らない採用担当者からの見え方は異なります。
「まだ社会人7ヶ月目なのに、自分の足りないところや非はなかったのか」、「自身のことを客観視できているのか」、というように判断されがちです。
「周りにこう働きかけた」「上司に相談した」「SEとしてスキルアップするために、外部の勉強会やセミナーに参加した」「独学で新しい開発言語を勉強している」など、企業側の観点を持ったアピールをする姿勢が大切です。

②キャリアパスを明確にする

アドバイザー
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2つ目は、転職してどんなスキルを身につけたいのか、どんな案件に携わりたいのかなど、SEとしてのキャリアパスを明確にすることです。
「現職ではこんなプロジェクトを担当したけど、今後はプロジェクトマネージャーとしてこんな案件を手掛けたい」「新たな開発言語として**を勉強中なので、仕事でも活用して自社開発プロダクトに携わりたい」など、具体的にやりたいことを伝えていきましょう。

③内省・謙虚さを忘れない

アドバイザー
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3つ目は、自分にも不足点があったのではないかと考える謙虚さを忘れないことです。
7ヶ月での転職は、どうしても定着率の観点で懸念されがちです。
そのため、思考やコミュニケーション、行動やスキル等において自分が社会人として完璧ではなかったかもしれない、改善できる部分があったかもしれないと内省できているか否かが問われるでしょう。
「今後は、しっかり業界の構造を理解した上で企業・仕事選びをしたい」「残業が多いケースでも、その中で少しでも効率的に業務を進める工夫ができたと思う」といったことを謙虚に伝えることが大切です。
それによって採用側は、「他責思考だけはなく、自己認知もしっかりしており、反省を糧に今後は改善をしてくれそうだ」等と理解を示してくれる可能性もあるでしょう。
なるほど。改めて、SEとしてどうステップアップしていきたいのかを考えたいと思います。
相談者
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アドバイザー
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転職によって労働環境が改善され、上流工程にチャレンジできるのであれば、転職する価値はあるでしょう。
しかし、現職以上にキャリアが広がらないのであれば、一度、現職に踏みとどまって、経験スキルをもう少し身に着けてから再度転職活動をするのも一つの方法です。
需給バランスの観点からみて、採用ニーズが伸びる一方、人材数が追い付かないSEへの転職であれば、内定をもらうことは比較的容易かもしれません。
しかし、それは半年後、1年後であっても同じことがいえるでしょう。
ある程度経験を積んだ方がその分、選択肢が広がって、ステップアップにつながるかもしれません。

企業を選ぶときに見るべきポイント

今後は、より上流案件に関わったり、自社プロダクトサービスを開発したい、などの希望があります。転職をする際、企業を選ぶときに見るべきポイントは何ですか。
相談者
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アドバイザー
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SEとしてスキルアップしたいのであれば、業界内の企業の立ち位置や事業内容、開発環境などは絶対に見ておきたいですね。
それに、Iさんの希望通り、上流工程で仕事ができるのかどうかを事前に見極めることが前提です。
小さな会社でも、二次請けや三次請けではなく、お客様の直請け案件件を選べる環境があれば、チャレンジする価値はあるでしょう。
あとは、事業内容をチェックすることで、自社開発サービスを持っている会社か下請けかを判断できるかもしれません。
プロジェクトごとに働き方が変わる可能性があれば、それだけキャリアの幅も広がるでしょう。
さらに、どんな開発言語を使っているのか、どのような開発環境なのか等をリサーチしておくと安心です。
なるほど。意識して複数の企業を比較すると、業界内の立ち位置の違いが見えてきそうですね。
相談者
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アドバイザー
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そうですね。周りにSEの転職経験者がいれば、どう情報収集したかを聞いてみたり、エンジニア領域に特化したキャリアアドバイザーから、客観的な意見をもらうのもよいでしょう。
キャリアアドバイザーを選ぶ際は、開発言語や開発環境について専門的な知識を持っているかどうか、キャリアについて客観的な事実を伝えてくれるかどうかを見極めましょう。
むやみに転職を勧めるのではなく、入社7ヶ月での転職だとどんなリスクがあって、3~5年後にどんなキャリアを描くことになるのかなど、マイナス面においてもきちんと伝えてくれる人が理想です。
また、スキルのみならず、Iさんの仕事の進め方が転職希望先の企業にマッチしているかを判断してくれるかどうかも重要です。
プロジェクトをスピーディーにどんどん任されたいのか、一つの案件にじっくり取り組みたいのかなど、作業の進め方が合わなければお互いにミスマッチを起こす可能性も否めません。
Iさんという人物を総合的に見てアドバイスしてくれる方がどうかを冷静に見てほしいですね。
ありがとうございます。自分で勉強をしたり、スキルアップのために努力することも視野に入れながら転職するかどうかを考えていきたいと思います。
相談者
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記事作成日:2020年8月25日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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