初めての転職、何から始めればいい?失敗しないためのポイントは?
初めての転職活動。新卒時の就職活動とは異なる、配慮すべきポイント、事前準備するものが多数あります。その場で慌てないように対策を行い、チャンスを確実につかめるようにしましょう。
何から始めればいい?
やみくもに行動を起こし、行き当たりばったりで進めるのではうまくいきません。まずは転職活動の基本的な流れを理解し、計画を立ててみましょう。
「転職活動の流れ」を理解しよう
転職活動とは何から始めて、どのように進んでいくのか。ここでは転職サイトに登録して活動を行う場合の一般的なスケジュールをご紹介します。次の段階を想定し、早め早めに準備を進めておくことで成功率が高まります。
一般的な流れで、まずは「(1)自己分析」からスタートしましょう。自己分析をある程度進めたら、業界や仕事、企業に関する「(2)情報収集」をし、応募先が定まったら「(3)履歴書」「(4)職務経歴書」といった書類を作成します。ここまでが準備です。
準備が整ったら「(5)求人に応募」。企業に書類を提出し、選考ののち、いよいよ直接企業に赴き、「(6)面接」をします。2回程度面接を重ね、企業からの内定が出た場合、在職中ならば「(7)退職交渉→引き継ぎ→退職」と進みます。
転職活動のやり方と期間、内定・退職までの流れ
流れが理解できたら、「計画」を立てみよう
転職活動の大まかな流れを理解したら、具体的に計画を立ててみましょう。
今の会社に勤務しながら転職活動を進める場合、繁忙期や担当プロジェクトの状況などを踏まえて計画を立てないと、「面接日程を確保できない」「引き継ぎができず退職できない」といった状況に陥りやすくなります。
「目的(ゴール)」を整理してみよう
「とにかく現状から脱却したい」「今の不満やストレスを解消したい」――そんな理由で転職活動を始める人は多いのですが、それだけでは採用選考を通過できません。面接では必ず「転職理由」「志望動機」を聞かれます。転職することで「どうなりたいか」という目的・目標を明確にしなければ、プラス評価は得られないのです。そもそも目的があいまいだと、企業選びの視点もぼやけてしまい、本当に自分に合う企業を見極めることができないでしょう。
以下の項目について、自分の考えや希望を整理してみてください。
- 仕事内容(得たいやりがい、どんな人と関わりどんな貢献がしたいか、裁量範囲など)
- 社風、職場環境
- 給与(最低金額・希望金額・昇給の可能性など)、待遇
- 休日休暇、ワークライフバランス
- 業界・企業の成長性、展望
- 企業のブランドイメージ、知名度
- 勤務地(将来の転勤の可能性の有無も含めて)
「いつまでに」「何をするか」考える
転職活動期間の目安は「3~6カ月」が一般的。「自己分析~情報収集~書類作成」で2週間、「応募~面接」で1~2カ月、「内定~入社」までは1~3カ月程度を見込んでください。
ただし、「面接」にかかる期間は、応募先企業やタイミングによって大きく変わります。面接回数が1~2回の企業もあれば3回にわたる企業も。GWや夏休みなど長期休暇をはさむ期間は面接日程の調整がスムーズに運ばないこともあります。「プロジェクトの切れ目で退職したい」「閑散期に退職したい」など、退職時期を定めている場合は、余裕を持って進めましょう。
転職活動にはどれぐらいの期間がかかる?ケース別・転職活動スケジュール
初めての人が「つまずくポイント」と事前対策
初めて転職活動がつまずくポイントについて、キャリアアドバイザーに聞きました。事前に理解しておき、対策を立ててください。
書類選考で全然通らず、落ち込み過ぎてしまう
初めての転職活動でよくつまずくのが書類選考。「予想以上に落ちてしまった」と落ち込んでしまう方が多いんです。応募書類の通過率は、20~30代で約5割程度という調査結果もあります。また、中途採用は、採用要件がピンポイントで決まっているものがあったり、現場の社員が面接官を担当するため面接枠数が限られていたりします。なので、新卒の就職活動より書類選考通過率が低くなるのです。落ち込む必要はありませんので、興味を持った企業に、まずは応募してみるとよいでしょう。
中途採用の書類選考で見られるポイントと通過率
応募企業を絞りすぎてしまう
希望通りの条件ではないからといって、応募企業を絞りすぎてしまうのはオススメできません。企業に応募する基準と入社する基準は、別で問題ありません。求人情報を見る限りでは、志望度が高くはなかったものの、実際に面接に行って企業のことをよく知ると志望度が変わることがよくあります。転職する目的や優先順位を念頭におきつつ、興味を持った求人には幅広く応募しましょう。
たくさん応募しすぎてしまう
「絞りすぎて」とは、逆にたくさん応募しすぎてしまう人もいます。例えば、営業希望で手当たりしだいに応募しすぎてしまったなどというパターンです。こうなると、一度に選考が集中してしまい、特に時間がない人は一つひとつの面接対策がおろそかになってしまいます。
この場合、自分にとって、適切な応募数をある程度理解しておくことが大切です。転職者の忙しさによって一概には言えませんが、一般的には5社~7社くらい、書類選考が通過していたり、面接していたりする企業があると比較検討がしやすく、理想的です。まずは10社~15社応募し、書類選考の様子をみるとよいでしょう。
書類を完ぺきにするために時間をかけすぎる
職務経歴書や履歴書には、正解はありません。どこまで作り込めば完璧なのか、わからない人も多いようです。その場合は、職務経歴書や履歴書のサンプルなどを参考にし、必要最低限のことを書くように心がけましょう。職務経歴書は制作すれば同じ書面で、複数社へ提出できます。応募の段階で必要なのは職務経歴書のみ。志望動機などが求められる履歴書は、面接から求められる場合が一般的です。就職活動のときとは異なり、選考を通過した企業の志望動機を考えればよいということになります。
内定の回答期限が短いことを知らない
初めての方で、内定が出れば企業はこちらが返事をするまで回答を待ってくれる勘違いしている方は意外と多いようです。内定の回答期限は3営業日~5営業日程度と、念頭に置き活動しましょう。また、年収や詳細な労働条件は内定後に提示されるのが一般的です。このとき、内定が出ている企業が2、3社以上あったほうが、比較検討しやすいと言えます。だいたい、どの企業も選考のスピードは同じくらいです。気になる企業は複数社同時に応募し、内定が出るタイミングを揃えるようにしましょう。
よくあるギモンを解決「転職Q&A」
初めて転職活動にチャレンジしていく上で、不安やギモンはつきものです。以下で、初めての転職活動でよくあるギモンとその回答を紹介していきます。
前の会社を短期間で辞めるとマイナス印象を持たれる?
新卒1年目などの転職活動は「飽きっぽいのでは?」「忍耐力に欠けるのでは?」という印象を与えることもありますが、転職はできます。しかし、相手が納得できる理由を語ることができれば、選考で不利になりにくくなります。
経験が浅く、スキルや成果がない。何をアピールすればいい?
社会人経験が浅いと、まだ先輩のサポートや雑務しか経験しておらず、応募先企業にアピールできるスキルや成果がないと不安になる人も多いでしょう。その場合は、仕事への取組み姿勢を伝えましょう。例えば、サポートや雑務という立場であっても、自分なりの工夫をしたこと、自分で考えて判断・行動したこと、課題に対して改善を図ったことなどを伝えられると成果としての評価につながります。
社会人1~3年程度であれば、学生時代に頑張ったことをアピールしても構いません。その場合は、「新卒の就活時とは異なり、学生時代に身につけたことが、実際に社会に出てどう活かせたか」も併せて語り、自分のパーソナリティをアピールしましょう。
仕事をしながら転職活動ができるのか不安…
働きながらでも転職はできます。最近は人材不足感が強く、企業が採用に意欲的。在職中の人が応募しやすいよう、企業側も工夫を凝らしています。例えば、平日の19時以降やや土日に会社説明会を開いたり、面接を設定したりする企業も増えています。働きながら転職活動をする場合、退職してから転職活動をする場合と、転職活動のスタイルにはそれぞれメリット・デメリットがあります。どちらが自分に合っているのか、よく検討しましょう。
転職活動するなら、働きながら?辞めてから?
WRITER:青木 典子 EDIT:リクナビNEXT編集部
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