転職を成功に導く考え方のヒントと転職活動のポイントとは?
転職をする決意をしても、「この転職は成功するのか…?」という不安がどうしてもつきまとうもの。しかし、不安だからとやみくもに転職活動してもなかなか成功には結びつきません。
転職を成功させるための考え方のヒントを学び、行動のポイントを整理することは、転職を成功させる一つの指針となります。どのように考え、どのように行動すればいいのか、実際に活動する前に一度整理しておきましょう。
転職成功のために、転職の目的を整理しよう
なぜ目的を考えることが重要か
転職の目的は、活動をする上で最も大事な要素です。例えば、転職活動中に複数の企業情報を見ていると、どこも今の会社よりもよく見えてきてしまうのは、目的が定まっていないからとも言えます。「転職をして何を実現したいのか」という当初の目的を見失ったまま、企業へ応募してしまうと、選考でうまく志望理由が答えられなくなり、不採用が続いてしまうこともあります。また、うまく転職できたとしても入社後に業種や企業風土とのミスマッチが起こってしまい、再び転職…ということも考えられるのです。
転職の目的を考えてみよう
転職の目的を定め、優先順位をつける方法
しかし、転職する目的をただ挙げただけでは、不十分です。目的が複数ある場合、あれもこれも実現しようとすると、転職そのものが順調に進まなくなる可能性があります。そこで、次に必要なのが「目的に優先順位をつけること」です。
例えば、ある転職者がA社とB社、2つの企業から同じ年俸を提示されたとします。早く内定をもらったA社のほうが、ワークライフバランスを重視しているというので、入社を決めました。しかし、実際に働いてみると裁量権も、スピード感もない仕事のスタイルに、やりがいを感じず、転職したものの不満を抱えてしまう…
この場合、仕事内容に優先順位を置き、「裁量権がある」「スピード感がある」を重視していれば、ミスマッチは防ぐことができたはずです。
そのため、まず自分の仕事観を掘り下げていくことが大切です。
この時、「組織誘因の4要因」から考えてみるのも一つの方法です。
「目標への共感」「活動内容への魅力」「構成員への魅力」「特権への魅力」の4つの要因ごとに、今の自分の状況を数値化します。今の自分の状況を数値化したら、次に、「何が原因=数値が低いことで不満を感じているのか」という観点で、転職後に望む要因の点数をつけて比較してみましょう。
応募したい求人が見つからない!自分に合った企業や仕事を探す方法とは?
転職活動で押さえておきたいポイント
(1)興味を持った求人には幅広く応募する
「応募する企業=入社する企業」と考える必要はありません。応募する基準と入社する基準は別で構いません。転職目的や優先順位を念頭におきつつ、興味を持った求人には幅広く応募しましょう。
求人情報を見る限りでは、志望度が高くはなかったものの、実際に面接に行って企業のことをよく知ったことで志望度が変わったというのはよくあることです。
実際の事例で、大手企業で事務を長く続けていたある転職者が、現在の会社と同等の規模と知名度を条件に応募先企業を探していました。そんな中、求人情報の一部が気になったのがあるベンチャー企業。始めは名も知らない企業に応募するのもこわいと感じていたものの腕試しだと思い切って応募したのです。
すると、面接を通じ「創業したばかりのため、事務の整備がメイン業務であること」がわかり、また社長に「あなたにこの仕事を託したい」と言われたことに感激し、入社を決意したというケースがあります。
この転職者のように、大手企業を中心に探していた場合、中小企業の求人は見ていなかったかもしれません。「自分のスキルを活かしながら、会社の基盤を作る業務」に携わることも「事務」という募集要項だけでは伝わらなかったでしょう。また、新卒から大手企業に勤めていた転職者にとって、社長に直接仕事を頼まれるという経験は初めてで、その瞬間、大手企業へのこだわりはなくなったとのことでした。
まずはどんな会社なのか、情報を集めに行くつもりで応募をし、面接を通じて業務や会社の雰囲気などをつかみにいってみましょう。そこで、新たな仕事の「軸」にも出会えるかもしれません。
(2)面接は企業を見極める機会と考える
面接は、現場の一次情報を得られる貴重な機会。会社に赴くだけでも働く人の雰囲気や、職場環境が掴めるはずです。また面接を通じて、「自分が転職して実現したいことができるかどうか?」「相手の会社が期待しているポジションと自分が実現したい仕事内容が合っているか?」などを、冷静に見極めましょう。これが2つ目のポイントです。
入社前に把握しきれず、「想定外の業務」が発生してしまったケースもあります。
例えば、ずっと中途採用担当事務に従事していた転職者が、他社の同職種に転職しました。入社してみると、中途採用のほかに新卒採用も担当しなければならず、合同企業説明会で企業説明を行ったり、大学に学生紹介を依頼しに行ったりする営業的要素まで求められた上、内定者研修までも任されました。
このように同じ仕事でも、会社の規模や考え方によってそのポジションで「やるべき業務範囲」というものは変わってきます。だからこそ自分が具体的にどんなスキルがあるかを伝え、募集している仕事に対して、企業が望んでいる業務範囲を面接で確認する必要があるのです。
面接の「質問はありますか?」に対する答え方【逆質問】
(3)複数同時に応募して内定が出るタイミングを合わせる
複数の企業に同時に応募し、内定が出るタイミングを合わせるのが3つ目のポイントです。企業にもよりますが、中途採用での内定の回答期限は原則1週間程度です。この期間に条件を比較できるようにすることで、内定した企業の中から、自分にとって最もいい条件の企業を選ぶことができます。
実際、年収などの採用にかかる詳細な条件は内定が出ないとわからないため、同時期に複数社の内定が出ないと比較できません。各社採用スケジュールはさまざま。単純に同時に応募すれば内定時期がそろう、という保証はありません。
自分がどれだけ転職活動に時間が割けるか、ということも計算に入れて、内定が出るタイミングを逆算し、比較検討したい複数の企業に対して応募することが重要です。
ですから、現職の仕事のスケジュールを調整するだけでなく、応募企業する企業によって、内定までのスケジュールが異なります。面接回数など、事前に確認しておくとよいでしょう。
転職するときの適切な応募数とは?
WRITER:LOCO共感編集部 EDIT:リクナビNEXT編集部
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