ストレスのない職場は存在する?どう探せばいい?

転職や就職において、できるだけストレスを感じない、居心地のよい職場探しは、どう進めていくべきかを紹介します。
ストレスのない職場で働くことは誰にとっても理想でしょう。ストレスを感じない環境は存在するものなのかも含めて、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。
ストレスのない職場とは
仕事をしていて「ストレスを一度も感じたことがない」という人はほとんどいないのではないでしょうか。
それくらい、ビジネスパーソンにとってストレスは身近なものといえるでしょう。
例えば、昇進や重要なプロジェクトのリーダーに任命されるといった、ポジティブに捉えられがちな事柄でも、それが人によっては大きなプレッシャーとなりネガティブなストレス要因になるかもしれません。
一方で、成長やスキルアップのために必要な適度なストレスとして、トレーニング(筋肉痛)のように前向きに受け止める人もいるでしょう。
厚生労働省が行った調査(令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」)によると、現在の仕事や職業生活に関して、強い不安や悩み、ストレスを感じる事柄がある労働者の割合は82.2%でした。
ストレスを感じる内容を具体的に見ていくと、「仕事の量」が36.3%で最多に。次いで、「仕事の失敗、責任の発生等」が35.9%、「仕事の質」が27.1%となっています。
この調査結果からも、“ストレスのまったくない職場”で働いているビジネスパーソンは少数派だといえるでしょう。
そもそもストレスは、人によって感じ方が異なるものです。
ストレスという言葉は、もともと物理学の分野で使われていたもので、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態を指しています。
医学や心理学の領域では、「こころや体にかかる外部からの刺激(ストレッサー)に対して、安定状態にしよう、適応しようとして起こる反応」をストレス反応といいます。(厚生労働省「こころの耳」より)
外部の刺激をどう受け止め、どのように適応しようとするかは、人や状況によってさまざま。
つまり、すべての人にとって等しく「ストレスのない職場」というものは存在しないとも言えるでしょう。
ストレスのない職場の探し方
すべての人にとって等しくストレスのない職場は存在しないと伝えましたが、「自分にとってストレスのない(または少ない)職場」は探すことができるでしょう。
「自分にとってストレスのない職場」を探すためには、自らのストレス要因を理解することが大切です。
職場や仕事内容のストレスは、「ストレス度10」などと万人共通の指標で測れるものではなく、ある人にとってはストレスを感じない最高な環境であり、ある人にとっては大きな不安やプレッシャーを感じる環境になりえるからです。
ステップ1. 仕事でストレスが生じやすい原因を見極める
自らのストレス要因を理解するために、まずは、仕事でストレスを感じるとき、その原因にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。
前述の厚生労働省が行った調査では、「仕事の量」「仕事の失敗、責任の発生等」「仕事の質」にストレスを感じる人が多いことがわかりました。
こうした、会社から求められる仕事や役割に対しての不安や悩みのほかに、次のようなものもあります。(令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」より)
- 対人関係:26.2%
- 会社の将来性:23.1%
- 顧客、取引先等からのクレーム:21.9%
- 役割・地位の変化等(昇進昇格、配置転換等):16.2%
- 事故や災害の体験:3.8%
- 雇用の安定性:11.8%
これらを参考にしながら、自分は普段どんなことにストレスを感じているのか、心身に負荷がかかった出来事や事象を整理し、自分にとってのストレス要因は何かを考えてみるとよいでしょう。
ステップ2. ストレス要因となりうる環境を避けて職場を探す
ストレス要因が見えてきたら、その要因を避けることで自分にとって居心地の良い職場を探してみましょう。
転職活動でリアルな職場環境を知るためには、以下のような方法があるでしょう。
- 面談や面接の場で直接聞く
- クチコミサイトのコメントをチェックする
- 転職サイトの検索軸で探す
では、具体的にどんな観点をチェックすべきか考えていきます。
「仕事や役割などのストレス要因」を避けるには
「仕事の量」「仕事の失敗、責任の発生等」「仕事の質」など、「会社から求められる仕事や役割に対応できるのだろうか」という不安が要因となるストレスを回避するためには、仕事内容や働き方を細かく確認してみましょう。
例えば、業務内容や量、求められる水準が自分の経験してきた仕事やスキル等と乖離していないか(水準が高すぎる、あるいは低すぎることはないか)を確認しましょう。
転職サイトの検索軸では、「ノルマなし」「歩合給あり」などの軸で、目標数字の持ち方や評価制度が自分の求める環境とマッチしているかを見てみるのもよいでしょう。
ほかにも、「年間休日120日以上」「連続休暇」「月平均残業時間20時間以内」「定時退社」などの検索項目で探してみるのも一つの方法です。
「対人関係などのストレス要因」を避けるには
「対人関係」にストレスを感じる方は、自分がどういった社風・人と合うのかにそって、企業選びができるといいでしょう。
社風や人と合うかどうかを調べるには、以下のように様々な観点があります。
- 個人の裁量権が大きいところ
- チームワークが求められるところ
- オンオフの切り替えをしやすいところ
- メンター制度など教育体制が整っているところ
- 社内イベントが多くウェットな社風のところ
転職サイトの検索軸では、「平均年齢20代」「中途入社50%以上」「離職率5%以下」「フレックス勤務OK」「在宅勤務OK」「服装自由」「副業OK」「歩合給あり」「研修制度充実」「社員食堂・食事補助あり」など、求める環境に近い条件を入力して調べてみるといいでしょう。
「会社の将来性に対するストレス要因」を避けるには
「会社の将来性」にストレスを感じる方は、業界や会社の財務状況や成長性などを確認しましょう。
「2年連続売上10%以上UP!」「設立30年以上」といった検索軸で見るのもおすすめです。
「顧客、取引先等からのクレームなどのストレス要因」を避けるには
「顧客、取引先等からのクレーム」にストレスを感じる方は、面接や面談を通じて、上長・同僚となり得る人などに組織体制を確認したり、お客様の特徴や営業スタイル、社外の協力会社との関係性などを聞いてみたりしてはいかがでしょうか。
「役割・地位の変化等などのストレス要因」を避けるには
「役割・地位の変化等(昇進昇格、配置転換等)」にストレスを感じる方は、人事異動の可能性や頻度、人事制度の内容、フォロー体制などを見ていくといいのではないでしょうか。
「研修制度充実」「転勤なし」といった検索軸で調べてみるのもいいでしょう。
自分が大切にしている価値観や隠れた性格から、適職を判断するのも手
自分のストレス要因がなかなか分からない…という方は、自分が大切にしている価値観や隠れた性格から、適職を判断するのも一つの方法です。
「リクナビNEXTの適職診断」では、仕事選びの価値観として最も大切にしていることと隠れた性格を診断し、おすすめの求人検索キーワードを紹介しています。
こうしたツールを活用して自己理解を深めていくことが、ストレスの少ない環境を探すためのヒントになるかもしれません。
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