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履歴書の「本人希望欄」の書き方見本とルールを解説

履歴書の最後には、「本人希望欄」が設けられていることが一般的です。ただし、本人希望欄にどのような希望をどこまで詳細に書いて良いのか悩んでしまう方も少なくないようです。

そこで、基本的な書き方のルールをはじめ、書いて良いこと・書くべきではないことの線引きや、書く際に注意するポイントなどについて、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が解説します。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

履歴書の本人希望欄の書き方見本とルール

履歴書にある「本人希望欄」は、希望職種や勤務条件など、選考段階で企業に伝えておきたいことを記載する項目です。見本のように、「本人希望欄(特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入)」などと記載されているものが多いため、自身の希望を自由に記して良い項目と考えているケースもあるようです。

ただし、本人希望欄に書かれていることを、「入社に当たっての絶対条件」だと捉えている企業もあるため、記載には注意が必要です。

ここでは、本人希望欄に記載する際の基本的なルールと、記載できる内容についてご紹介します。どのように書けば良いか迷ったときは、基本ルールに則って考えましょう。

【本人希望欄の書き方見本】

履歴書の本人希望欄の見本

「本人希望欄」の基本的なルール

特筆すべき希望条件がない場合は、「貴社の規定に従います」と記載します。条件を記載する場合は「どうしても譲れない条件」のみに絞り、簡潔かつ配慮ある表現を心がけましょう。

なお、「空欄」のままにするのは、「記入漏れ」と判断される可能性があるため避けましょう。

本人希望欄に記載できる内容

本人希望欄に記載できる内容は、「働く上でどうしても譲れない条件」です。

譲れない条件は、たとえば以下のようなものがあります。

  • 働く時間に制限がある場合
  • 求人に勤務地や職種が複数ある場合
  • 応募段階で退職日や入社可能日が決まっている場合

本人希望欄は、待遇面の希望や志望動機を書く場所ではないことをあらかじめ理解しておきましょう。

譲歩できる範囲の希望は、面接に進んだ段階で背景や理由を含めて丁寧に伝えることで、相互理解に繋がるでしょう。

履歴書の本人希望欄に記載して良いことと書き方のポイント

履歴書における本人希望記入欄に記載して良いことを、書き方の例文と共にご紹介します。

特に希望がない場合

本人希望欄
貴社の規定に従います。

譲れない条件がない場合は、「貴社の規定に従います」と記載しましょう。絶対条件ではない勤務条件・待遇の希望は、選考が進んだ段階ですり合わせます。

勤務地に希望がある場合

本人希望欄
両親の介護が必要であるため、○○市内での勤務を希望いたします。

引っ越しを伴う転勤ができない場合は、その具体的な理由とともに、希望している勤務地を明記します。

本人希望欄
同居する母の介護のため、〇〇・△△エリアでの勤務を希望いたします。

「転勤はできない」といった表現は避け、一方的に要望している印象にならないように、可能な限り広いエリアを記すという方法もあります。

入社可能日の希望がある場合

本人希望欄
○月○日より勤務可能です。
本人希望欄
退職予定日:20XX年6月30日
入社可能日:20XX年7月1日より就業可能

退職予定日や入社可能日がすでに決まっている場合は、具体的に日程を記入します。

希望職種がある場合

本人希望欄
営業職を希望いたします。
本人希望欄
現時点での希望順位は、〇〇職、△△職、●●職となります。

複数のポジションで募集している場合は、募集要項に書かれている表記に合わせて本人希望欄で希望職種を明記します。

具体的な業務のイメージが掴めていないなど、応募段階で職種を決めかねる場合は、希望順位を伝えるのも良いでしょう。

特別な事情がある場合

本人希望欄
子どもの保育園送迎のため、〇時~〇時までの勤務を希望いたします。
本人希望欄
通院のため、1カ月に一度、午前休を取らせていただければ幸いです。
本人希望欄
平日の夜間に大学院に通学しているため、〇時に退勤させていただければ幸いです。来年度いっぱいで修了予定です。

子育てや介護、通院、学業との両立など、勤務時間に制限がある場合は、具体的な理由とともに、退勤時間をはっきりと記載します。

「夕方までに」「〇〇に間に合うように」などの曖昧な表現は避け、企業側がどのように配慮すれば良いか理解できるように記載しましょう。 

履歴書の本人希望欄に記載してはいけないこと

先述の通り、原則として本人希望欄には「入社する際の絶対条件」以外は書きません。

例えば、「年収は◯万円以上、希望勤務地は△△、働き方はリモートワークを週に◯日以上希望」などと、希望条件ばかりが列挙されていたら、企業に「要望ばかりする人」「条件面を優先して転職先を選んでいる人」という印象を抱かれてしまう可能性があります。

希望条件が複数ある場合は、優先順位をつけて譲れない希望条件のみを本人希望欄に記載し、他の希望条件については面接に進んでから伝えると良いでしょう。

採用担当者から「何か質問はありますか?」と逆質問をされたタイミングで、背景とともに丁寧に希望条件を伝えることをおすすめします。

採用側の裁量に関わる要望

例えば「年収〇万円~〇万円を希望いたします」など、給与を始めとする採用側の裁量に関わる要望は、本人希望欄に記載しないほうが良いでしょう。

給与の優先順位が高く、どうしても譲れないのであれば、選択肢が狭まる可能性があることを理解した上で記載しましょう。

その場合は、「選考を通じてご相談させていただけますでしょうか」など、一言加えることをおすすめします。

例えば、本人希望欄に希望年収だけを書き、募集要項に提示された年収よりも高かった場合に、「条件が合わないのになぜ当社に応募したのか」と疑問を持たれる可能性があるからです。

一方的な条件提示

「〇時以降の残業は一切できません」「週〇日以上はリモートワーク、できればフルリモートを希望いたします」など、一方的な条件提示や検討の余地が感じられない断定的な言い方は、「要望ばかり押しつける人物」という印象を与えかねないので、避けたほうが良いでしょう。

ネガティブな印象につながる理由

例えば「前職ではパワハラがあったので、配属先でも配慮いただきたいです」など、過去の職場批判につながるような内容は避けましょう。

健康上の理由で配慮を求める際は、詳細な病名まで記載する必要はありません。業務に支障がない場合はその旨を伝え、通院のペースや配慮してもらいたいことを伝えましょう。「通院のために2カ月に1度、半休をいただければと思います。曜日や時間はご相談させていただけますでしょうか」など、ソフトな表現を心がけると良いでしょう。

志望動機や自己PR

本人希望欄に志望動機や自己PRを記載するのはやめましょう。本人希望欄をフリースペースと捉え、「せっかくならばアピールにつなげよう」と考える人もいるかもしれませんが、「各項目の意味を理解できていない」と捉えられる可能性もあるでしょう。

履歴書の本人希望欄の注意点

本人希望欄に記載しても、その希望が通らない可能性はあります。希望が通らない場合は、「譲れない条件だったけれど仕方がない」と状況を受け入れるのか、選考を辞退して希望に合うほかの応募先企業を探すのか、十分に検討しましょう。

絶対条件ではない場合は、仕事内容や社風、キャリアパス、福利厚生といったほかの要素も考慮しながら検討することをおすすめします。

選考の途中や内定前後のタイミングで、改めて企業側と希望条件について交渉するという方法もあるでしょう。

もしも、複数の応募企業において「記載した希望が通らない」「記載した希望が要因で選考が進まない」ということが続いた場合は、その希望が自身の評価とずれていたり、ミスマッチな応募先を選んでいたりする可能性も考えられます。応募企業の選定や希望条件の優先順位などを見直してみたほうが良いかもしれません。

履歴書の本人希望欄についてよくある質問

履歴書の本人希望欄に関するよくある疑問にお答えします。

Q. 本人希望欄に「特にありません」と書いても良い?

「特になし」「ありません」などの表現は、入社意欲が低く雑な印象を与えてしまう可能性があるため、特に希望がない場合は、「貴社の規定に従います」の一文を入れましょう。

Q. フリーフォーマットの履歴書で本人希望欄がない場合はどうする?

この場合、履歴書には「特記事項」や「通信欄」といった項目が設けられていることがあるので、そこに記載すると良いでしょう。もし、これらの欄もない場合、どうしても伝えたいことがある際には、新規で本人希望欄を設けましょう。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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