【自由度が高い仕事9選】自由度の高い会社に転職することは可能?

転職に際して、「自由度の高い仕事に就きたい」「自由度の高い会社で働きたい」と考える方は多いようです。
ただ、ひと口に「自由」と言っても、人によって捉え方は異なるようです。
そこで、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏に、自由度が高い仕事とはどのような仕事なのか、そして自由な仕事と言われる職種について教えていただきました。
「自由な仕事に就きたい」場合の選択肢
「自由な仕事」の定義は人によって異なりますが、一般的に「自由な仕事」というと次の3つに分類できます。
働く場所や時間が自由な仕事
「自由な仕事」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、働く場所や時間が自由な仕事でしょう。
コロナ禍によってテレワークを導入する企業が増え、時間や場所にとらわれずに自由に働きたいと考える人も増えています。
実際に、企業によってはテレワークやサテライトオフィス、ワーケーションなど、働く場所を多様化しています。
フレックスタイム制度や週休3日制度など、働く時間や日数の自由を設けるところもあります。
働く場所や時間を自由に設計できれば、ワーク・ライフ・バランスも整えやすくなり、オンオフのメリハリを持ってイキイキ働けるようにもなるでしょう。
キャリアの選択肢やライフスタイルが多様化している今、自身のペースに合わせて仕事ができる点に魅力を感じる人は多いようです。
仕事のやり方、進め方が自由な仕事
裁量権を与えられ、自分の判断で自由に仕事を進めることができる企業や、目標は決められているもののプロセスは自由とされている企業があります。
自分のペースで仕事の進め方やスケジュールを設計し、上司の判断を仰ぐことなく自身の責任で仕事を進められる点に、やりがいや面白さを感じている方も多いことでしょう。
服装や髪型が自由な仕事
出勤時の服装や、髪形・髪色、ひげOKなどの自由を「自由度が高い会社」と捉える人もいます。
個性を活かしながら自分らしく働けることで、仕事に対するモチベーションが上がる人も多いと思われます。
一人ひとりの個性が尊重されている組織風土そのものに、魅力を感じる人も少なくないようです。
自由な仕事9選
ここでは「自由な仕事」と言われる職種を9つ、ご紹介します。
いずれの職種も、「すべての企業で自由」とは言い切れませんが、働く場所や時間、仕事の進め方や服装が自由である可能性が高く、本人に多くのことが任されているケースが多いと言えます。
営業
営業スタイルにもよりますが、自社の商品やサービスを顧客に売り込む営業の仕事は、裁量権を与えられ自由に考え行動できるケースが多いようです。
成果につながるのであれば、顧客へのアプローチや商談の方法など、営業内容やプロセスの組み立て方は営業担当者に任せている企業も少なくありません。
働く場所が自由であるのも特徴。サテライトオフィスなど働く場所を選びながら、効率的に顧客を回ることもできるでしょう。
事務職
例えば経理や総務など、社外の人とやり取りする機会が比較的少ない事務系職種は、服装や髪型自由とする企業が比較的多いのが特徴です。
事務職はリモートワークも取り入れやすく、自分の生活リズムに合わせて働く場所を選んでいる人も多いようです。
ITエンジニア・プログラマー
IT系のエンジニアやプログラマーは、パソコンがあれば基本的にはどこでも仕事ができます。
フルリモートを取り入れている企業も多く、働く場所が自由な職種の代表とも言えます。
開発業務などに集中するため働きやすい服装を推奨している企業も多く、服装が自由である点も特徴です。
Webデザイナー
Webデザイナーもエンジニア同様、パソコン1つでどこでも仕事がしやすいのが特徴。
常に新しい発想やアイディアが求められるため、オフィスだけでなくいろいろな場所で自由に働き、新たな刺激を得ようとする人が少なくありません。
業務内容的に、スーツではなく自由な服装で働く人が多く、比較的カジュアルです。
アイディアやセンスを活かす仕事であるため、仕事の進め方も一人ひとりに任されているケースもあるようです。
コンサルタント
コンサルタントの仕事は、クライアントの課題解決を第一に考えることが重要であり、働く時間や場所の制約がないケースもあるようです。
クライアントと密にコミュニケーションを取りつつ、難易度の高い課題の解決にスピーディーに取り組む必要があるため、裁量権を持って自身の判断で業務を進めることもできるでしょう。
コールセンター
クライアントの代わりに顧客からの問い合わせに対応するコールセンタースタッフは、電話やチャットなど非対面で顧客に接するため、服装自由とする企業が多いようです。
企業によっては、在宅でのコールセンター業務を取り入れているところもあるようです。
また、シフト制を採用している企業もあり、希望する時間帯で働けるケースもあります。
マーケター
市場リサーチや商品・サービスの企画立案、ターゲットの設定、メディアプランニングなど自社のマーケティング業務を担当するマーケターは、「世の中の動向を知る」ことも重要な仕事。
リサーチの一環でさまざまな場所に出向いたり、いろいろな人の話を聞いたりすることも多く、働く場所の制約がないのが特徴です。
Webデザイナーと同様、比較的カジュアルな服装でフットワーク良く働いている人が多いようです。
ライター・イラストレーター・フォトグラファー
ライターやイラストレーター、フォトグラファーはフリーランスで働く人も多く、取引先や業務内容次第では時間・場所にとらわれず働けるケースが大半です。
仕事の進め方も本人に任されていることが多く、自分のペースで働ける点が特徴です。
ドライバー・配送業
ドライバーの仕事は、働く日や時間を自由に決められるケースが多く、働く場所も本人に任せる企業もあるようです。
顧客に荷物を届ける配送業の場合は、車の中で好きな音楽を流せたり、自身のペースで休憩したりと、より自由度が高いのが特徴です。
自由度が高い仕事や会社の注意点
前述のように、自由度が高いと自分のペースで仕事が進められたり、効率のいい場所ややり方で働けたりするなどのメリットはありますが、その反面責任も大きいのがデメリットになります。
以下の注意点を把握したうえで、どこまで自由度を重視すればいいのか判断するといいでしょう。
自由だからこそ、自分を律する必要がある
テレワーク勤務に多いのが、ダラダラして一向に成果が上がらなかったり、逆に時間を忘れて頑張りすぎ、仕事とプライベートの境目がなくなってしまったりするケースです。
おおよそのスケジュールを立て、自分のリズムを守って働かないと、心身のバランスを崩してしまう恐れもあります。
働く場所や時間が自由であっても、マイルールを設けて自身を律しながら働くことが大切です。
逆に非効率になり、評価が下がる可能性もある
仕事のやり方が自由である場合、自分の裁量でやり方を決められる反面、逆に非効率なやり方になってしまい成果が上がりにくくなることもあります。
プロセスが評価されない成果重視の仕事だと、評価や給与に影響が出てきてしまったり、成果が出ないことで自由を取り上げられてしまったりする恐れもあります。
また、仕事のやり方が個人の裁量に任されている場合、先輩や同僚が今どのような仕事をしているのかわからず、チームワークが必要なのにうまく共働できない可能性もあります。
普段からチャットなどによるコミュニケーションを意識したり、業務管理ツールを導入して誰がどのような仕事をしているのか見える化したりするなど、独自の工夫が必要になるかもしれません。
「自由」の範囲やレベルが自分に合っているかどうか、事前に見極める
自分が思い描いている「自由度」のレベル感が転職先の企業と合わないと、転職後にギャップを感じてしまう可能性があります。
例えば、「服装自由」ひとつとっても、実際には堅くて地味な服装の人が多かったり、逆に派手過ぎる人が多かったりして、自分の思いにフィットしないかもしれません。
また、会社によっては職種ごとに自由の範囲が変わることもあります。
例えば、営業職はフルフレックスで働く場所も自由だけれど、事務部門は決められた時間にオフィスに出社しなければならない…などが挙げられます。
転職した後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、面接や面談時に自由の範囲やレベルを見極めておくことが重要です。
自由度が高い会社に転職するには?
前述のように、「自由度が高い仕事・会社」にはいろいろな種類があります。
まずは、自分が求めている「自由」とは何なのか…すなわち、働く時間や場所なのか、仕事のやり方・進め方なのか、それとも服装なのか、じっくり考えてみましょう。
そのうえで、転職先を見極める時には、「この企業の自由度は本当に自分に合っているのかどうか」を今一度考えることが大切です。
特に多いのが、前職がマイクロマネジメントで「次はとにかく自由な会社に転職したい。自由度が高ければどこでもいい」と安易に転職に踏み切るケースです。
そうやって見つけた転職先が「完全自由放任型」の社風だった場合、一から仕事を見つけ、自力で進め方を覚え、自分のものにする必要があります。
たとえ自由であっても、能動的に動くのが不得意な人や、周囲からのサポートを得ながら成長したい人にとっては、ミスマッチで辛い環境かもしれません。
応募企業の「自由」は本当に自分に合っているのか、応募する前に考えてみましょう。
そして、最終的には面接の場で、自分の目で見て、肌で感じて判断することをお勧めします。
わからないことはどんどん質問し、実際に働く現場を見せてもらったり、配属先の先輩と会わせてもらったりするのも有効です。
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