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転職活動中・転職後に「しんどい」と感じたら?原因と対処法

悩む女性転職自体への迷いや選考段階の緊張、入社後の不安…。

転職活動中や転職後の大きな環境変化に「しんどい」と感じる方は少なくありません。

しんどさの原因はどこにあり、どう対処すればいいのか。

組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

“転職活動中”に「しんどい」と思う原因と対処法

転職活動中に「疲れた」「しんどい」と感じたことがある人はどのくらいいるのでしょう。

リクナビNEXTで、20代~50代の転職経験者730名に対してアンケートを実施したところ、転職活動で「疲れた」と感じたことが「ある」人は、半数近い46.6%に。「どちらかと言えばある」も28.8%という結果になりました。

転職活動で疲れたと感じたことがあるかグラフ

つまり、転職経験者の約4分の3以上が、なんらかのしんどさを感じていたということになります。

※【調査概要】2019年2月6日~2月13日 株式会社ジャストシステム「あなたご自身に関するアンケート」 調査対象:正社員・契約社員として働く20~50代の男女730名

転職活動中にしんどいと感じる原因1「自分に合った転職先かどうか不安」

では、アンケートに寄せられた具体的な声から、しんどさを感じる理由とその対象法を考えていきましょう。

<しんどいと感じた体験談>

  • 転職先を探す度に、本当に転職していいのか?今の会社に留まるべきではないか?など、精神的に疲れた(40代男性/食品/事務・管理)
  • 自分に合う会社なんてないのではないかと思ってしまう時(20代女性/銀行/事務・管理)
  • 新しい環境でうまくやっていけるかという不安で気疲れした(30代女性/その他/教育・保育・公務員・農林水産)

<対処法①>転職で実現したいことを明確にし、ゆずれない条件の優先順位を考える

まず前提として、仕事内容や組織風土・カルチャー、人間関係、待遇面、福利厚生…すべてにおいて理想を満たす会社はありません。

転職活動時にはマッチしていても、数年後には企業を取り巻く状況が変わり、職場環境、待遇、福利厚生が変わることもあるでしょう。

転職理由を振り返り、転職によって実現したいことの優先順位(転職の軸)を整理することが大切です。

優先順位を整理した上で、検討するための情報を自ら取りに行きましょう。職場の人間関係が不安であれば、選考段階で配属先の上司や同僚と面談を設定してもらうのも一つです。

ただ、懸念点を挙げ始めればきりがありません。ゆずれない軸、条件をクリアしていれば、ほかは入ってみないとわからない。そう割り切って考える姿勢も大切です。

<対処法②>転職活動の期限を設ける

転職先を探すたびに迷いが生じるのなら、活動期間を3カ月などと定めて動き、期限が来たら一度中断して活動を振り返ってはいかがでしょう。

企業ごとに良かった点、懸念点を整理していくと、企業選びにおいて自分が重視するポイントが見えてくるかもしれません。

転職活動でほかの会社を見ると、アンケートの声にあったように、「本当に転職していいのか?今の会社に留まるべきではないか?」という思いが芽生えてくることもあります。

今の環境と比較検討できる情報に触れ、「現職でできることがある」と思うならば、それが転職活動によって見えた一つの答えだと思います。

転職活動中にしんどいと感じる原因2「結果が出るまでの精神的な不安」

<しんどいと感じた体験談>

  • 地に足がついていない状態な感じで精神面での疲労を感じる(30代男性/建設/建築・土木技術職)
  • 結果が遅い。何時までに連絡がなければだめなど、わからないため、延々と待たなければだめで、疲れ果てる(40代女性/製薬/素材・化学・食品・医薬品技術職)

<対処法①>面接後に結果が出るまでの目安を聞く

いつ連絡が来るのかわからないと、不安はますます高まります。

そこで、面接後にいつまでに結果連絡をもらえるのかの目安を聞いておきましょう。

複数の企業を同時に受けていて他社と比較検討したい方、できるだけ早く転職したい事情がある方は、「〇〇日までにご連絡いただけますでしょうか」など、企業側に希望を伝えてみては。自分主導で転職活動を進めていきましょう。

<対処法②>複数の企業へ同時に応募する

転職は、さまざまな要素が複合的に判断され決まるものです。1社で不採用になっても、新たな募集企業、募集ポジションで決まることもあります。1社の合否に反応しすぎないことも大切です。

並行して複数の企業に応募すると、自分が“選べる”状況を作れます。「この会社に落ちたらあとがない」というしんどさもいくらか軽くなるでしょう。

すでに転職活動をある程度進めている方は、自分の書類選考率、面接通過率から逆算し、応募数を増やしてみるのもいいでしょう。

リクナビNEXTが転職経験者にとったアンケートによると、内定1社を得るための応募数は7~8社という結果もあります。

ただ、スケジュールがきつくなって物理的にしんどくなってしまっては本末転倒なので、余裕を持って動けるよう予定を組んでみましょう。

転職活動中にしんどいと感じる原因3「自分の企業選定基準に自信が持てない」

<しんどいと感じた体験談>

  • あからさまにスキルがあってないことが、面接で分かり、今回の面接が無駄だったことがわかったとき(40代男性/SI /ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ))
  • 希望の案件が出てこなくて、過去に断ったものを後悔したり(40代女性/銀行/企画・マーケティング・経営・管理職)
  • 何社も面接を受け、比較しなくてはならないことが面倒だった(30代女性/介護・福祉/医療・福祉・介護)

<対処法①>面接は、企業と求職者の“認識のすり合わせの場”と考える

求人票の応募要件と自分の経歴は合っているのに、面接を受けたらスキルのミスマッチが判明した。こうしたケースは、面接でよく起こることです。

企業が求人票を作成したタイミングから会社の状況が変わり「もっとこんな経験も求めたい」と、採用ニーズが変化することもあります。

「応募書類だけでは判断しきれないので、まずは面接をしてみよう」と応募要件よりも基準を広げて類選考を通すこともあるため、応募要件と面接で企業から求められるものに多少のズレは起こり得ます。

例えば、エンジニア職では、使用する言語やツールは応募要件に合っていても、その習得レベルなどまでは、話を聞いてみなければわかりません。面接は、お互いの理解を深める場としてとらえるといいでしょう。

<対処法②>転職活動は、新しい情報を得る機会、学びの場ととらえ、新しい企業との出会いを大切にする

「あの企業の内定受諾をしておけばよかったかも…」という後悔が生まれる場合には、辞退したり迷ったりした要因と、なぜ辞退後に後悔が生まれたのかを整理をしましょう。

整理をすることで、今後の企業選定に活かすことができます。また、中途採用は常に新しい求人が生まれるもの。過去を振り返るだけではなく、新しい企業の情報を気持ち新たにみていくことも大切です。

転職活動で多くの企業を比較検討することは、大変な一面もありますが、新しい情報を知ることができる貴重な学びのチャンスでもあります。

もしかしたら、面接受けるだけ無駄かもしれないと思っていた企業の知らない一面を知ることで、思いがけない良い出会いやご縁になるかもしれません。

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“転職後” に「しんどい」と思う原因と対処法

環境が大きく変わる転職は、慣れるまでに多少なりともストレスがかかるものです。

リクナビNEXTで転職経験者314名にアンケートを実施したところ、馴染めなくて辞めたいと思ったことがある人は、64%いることがわかりました。

ただし、そのうち約半数は、3か月経つと辞めたいという気持ちが解消されていることもわかっています。辞めたいと思う原因から、転職後の「しんどさ」を軽くする対処法を考えていきましょう。

【調査概要】2019年5月30日~5月31日 株式会社ジャストシステム「転職に関するアンケート」 調査対象:転職を経験したことのある男女331名

転職後にしんどいと感じる原因1「上司・同僚との人間関係」

アンケート結果では、「上司・同僚との人間関係」が原因で辞めたいと思った人が最も多く75.1%(複数回答可)となっています。

<対処法①>周りとコミュニケーションを取りに行く

アンケートでも、「上司・同僚と積極的にコミュニケーションをとるようにした」ことで辞めたい気持ちが解消した人が26.1%いました。

転職とは、既存の人間関係ができている“アウェイ”の環境に入ることです。

周囲との信頼関係ができていないゼロからのスタートなので、孤独感を抱くこともあるでしょう。

まずは、自分からコミュニケーションを取りに行き、「教えてください」という謙虚な気持ちで接することが大切です。

<対処法②>小さなことでいいので、仕事で成果を出す

周りと信頼関係を築くためには「仕事で成果を出し、チームに貢献する」ことが何よりも大切です。

仕事に慣れないうちは難しいと思うかもしれませんが、ごく些細なことで大丈夫。

議事録を読みやすく工夫して迅速に共有するなど、自分にできることを探し、率先してやってみましょう。

あなたの姿勢を見て周りの見る目が変われば、職場の人間関係や普段のコミュニケーションがよりスムーズになるかもしれません。

転職後にしんどいと感じる原因2「仕事の進め方」

アンケート結果では、「仕事の進め方」を理由に辞めたいと思った人は45.3%(複数回答可)と半数近くになりました。

<対処法①>まずは新しい環境のルールに沿って動く

アンケートでは辞めたい気持ちが解消した理由に「職場のルールを把握した」が34.8%、「わからないことがあれば周りの人に聞いた」が35.1%という結果が出ています。

社内システムやコミュニケーションツールにいち早く慣れ、社内用語の意味を理解し、承認申請の流れを把握すること。新しい環境にジョインしているのは自分の方なので、まずはその会社のやり方に合わせてみましょう。

「前職のルールの方が効率的」と頑なな姿勢は、チームメンバーにも心証がよくありません。

ルールや考え方を理解しようと努力し、仕事できちんと成果を出していけば、周りもあなたの意見を素直に聞いてくれるようになります。

その時点で、「もっと、こんなやり方を取り入れては?」と、よりよい仕事の進め方を提案していくといいでしょう。

<対処法②>上司や人事との面談機会を設けてもらう

仕事の進め方で悩むときは、「何が評価されているのか分からない」「採用時と入社後で、期待されていることが違う」というケースもあります。

そこで、上司や人事との面談を設定し、どんな成果を期待しているのか、どう仕事を進めると評価されるのか、認識をすり合せる時間を作るといいでしょう。

もし可能であれば、1カ月後、3カ月後、半年後などとマイルストーンを置き、定期的に確認できる面談時間があるといいと思います。

転職後にしんどいと感じる原因3「社風」

アンケート結果では、「社風」を理由に辞めたいと思った人は40.8%(複数回答可)いました。

<対処法①>その企業が大事にしている価値観を理解する

「社風」には、人間関係や仕事の進め方も影響しているので、社風が合わない=居心地が悪いと感じる方も多いでしょう。

社風を変えることは難しいので、まずはその企業が大事にしている理念、カルチャーを理解することが大事です。完全に共感することは難しくても、理解することで周りへの対応も変わります。

前職のやり方を押し付けたり、その会社が大事にしてきたカルチャーを否定したりすると、人間関係にも良からぬ影響が出てきます。

<対処法②>社内外に相談できる相手を見つける

アンケートでは、辞めたい気持ちが解消した理由として「悩みを相談できる相手を見つけた」が16.3%になっています。

「社風が合わない」と思っていることに共感や理解を示してくれる人は社内にもいるはずなので、価値観の似た仲間を見つけるのも一つです。

ほかにも、他業界の友人・知人や家族など、職場と離れた関係で仕事の話をできる人を見つけておくのも大切。「社風が合わないからもう辞めたい」と行き詰っているときこそ、違う仕事観で動く他者の言葉に触れると、心がふっと軽くなるかもしれません。

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まとめ

転職活動中でも転職後でも、「しんどい」と思うときには、「ほかに選択肢がない」と視野が狭まっている可能性があります。

転職活動中は、もうあとがない…という状況にならないよう、複数の選択肢を用意しておくこと。転職後は、ゼロリセットしてすべてを学び直す心持ちが大事です。

転職で重視したい要件以外は、「すべてが理想の環境はない」と、ある程度受け入れる気持ちを持っておくといいでしょう。

記事作成日:2021年7月6日 EDIT:リクナビNEXT編集部

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