グッドエージェント賞 2015年受賞者 6.敢闘賞受賞者
質の高いマッチングを実現した転職エージェントに授けられる「グッドエージェント賞」の受賞者を紹介するシリーズ。
目次
4ヶ月間採用凍結中の外資系企業×30代子育て女性
アクシスコンサルティング株式会社 最上裕司氏
高い市場価値を備えながらも、育休復帰後に第一線から退き自身のスペシャリティを活かす場が減ったことや、女性ロールモデルの不在による育児との両立や将来への不安から、自身のキャリアアップを諦めていた求職者。
本人が阻害要因だと思っている点を一つひとつ紐解き、本当にやりたいことを一緒に言語化した上で、求職者の望むキャリアと育児の両立ができる企業の魅力をリアルな情報をもとに伝えた。
選考途中で、採用凍結となったにも関わらず、再開を待ち続けたいと思わせるまでに意欲醸成を図ることに成功。4か月間の採用凍結を乗り越えて採用成功を実現した。求職者の固定概念を取り払い、本音に向き合い続けた姿勢があったからこそ生まれたマッチングだった。
CSO企業×製薬メーカー出身・28歳ワーキングマザー
株式会社セールスキャリアエージェント 斎藤信人氏
求職者の人柄や経験を高く評価していても「ワーキングマザー」という点を大きなデメリットに挙げるクライアント企業に対し、デメリットをメリットに転換してアピール。求職者が本来持っている市場価値の高さを訴え続けた。
その結果、託児所の確保に奔走するなど、クライアント企業の行動にも変化が生まれ、クライアント企業と求職者双方にとってWIN-WINのマッチングが実現。
デメリットの裏に隠れているメリットを引き出し、「先入観」で見えなくなっていたところに焦点を当てることで、クライアント企業側の固定概念を打破させた。「託児所の用意」など企業自体を変えて問題解決を図るマッチング作りにより求職者側の新たな市場価値の創出に成功した。
衛生管理業界大手×32歳・高卒就職活動経験なしフリーター
株式会社セントメディア 関口昌宏氏
業種柄、応募者数が少なく、内定承諾率も30%と採用に苦戦するクライアント企業。
就職活動が初めてで、応募20社中書類選考通過0社と行き詰っている求職者。
多くの紹介会社が優先順位を下げがちな業界の企業、転職弱者の求職者に対し、両者に対して深く踏み込んだ案件。
企業ヒアリングを重ね、企業の魅力を一つずつ洗い出し、求人票を渡すのみならず、書面だけでは伝わらない企業の魅力を対面カウンセリングで求職者へ伝えた。また、面接当日の面接ロープレ3回実施など細やかな求職者のフォローを行った。
こうした両者に対する細やかな取り組みを積み重ねた結果、両者のマッチングは勿論、最終的にクライアント企業に対して他社の5倍以上の送客、80%以上の内定承諾率を実現することに成功した。
上場準備中の企業×62歳マルチタスク人材
株式会社Take off 井坂優氏
年齢が高いという理由で、上場準備をしているクライアント企業の監査法人と証券会社が求職者の採用に反対。内々定取り消しから劇的な挽回を図った案件。
経営層との3度にわたるミーティング、監査法人と証券会社を交えた5者間の面談を実施する中で、年齢ではなく、志向性や経験を見る大切さを何度もアピール。採用企業外のステークホルダーも巻き込み、採用に納得させる踏み込んだ働きかけで、年齢に対する先入観の打破に成功し、再内定及び内定承諾に漕ぎつけた。
今回複数ポジションを兼務できる方の採用ができたことからコスト削減できた約1億円を投資に回すことも可能になり、新たな事業発展の可能性を生み出すことにもつながった。
ビル管理会社×人材紹介会社に不信感を持つ40代
株式会社ヒューマントラスト 得能美佳氏
数ヶ月待たされた挙句、いつも選考結果は書類選考落ち、NG理由も曖昧。そんな他エージェント利用時の経験から、人材紹介会社への不信感を募らせていた求職者に対して、真正面から向き合った得能。不満を訴える言葉一つひとつを紐解き、人材紹介業界に対するマイナスイメージの払拭に努めた。
また、細やかな面接対策や就業条件の確認など、誠実で迅速な対応を徹底した結果、求職者も心を開き、新潟から首都圏勤務のビル管理職への転職に成功。
真摯に求職者に向き合う姿勢が、求職者の凝り固まっていた人材紹介業界に対する固定概念を大きく覆し、信頼獲得に繋がった。結果的に業界の不の払拭にも大きく貢献した。
国内ベンチャー企業×来日したばかりの外国人デザイナー
株式会社ワークポート 遠藤祥浩氏
求職者目線の徹底した不安払拭を行うことで、海外人材の受け入れに消極的な日本市場の可能性を引き出した案件。
現職と畑違いの職種を希望する違和感から求職者に真摯に向き合うことで、デザイナーとしての夢の諦めと、その原因がアメリカと全く異なる職場環境などへの不安だということが見えた。
そこで、海外人材向けセミナーへの同行を通じて、アメリカと日本の価値観や労働環境の相場の違いを伝え言葉や文化のギャップを丁寧に埋め、異文化の壁を打破。さらに、スキルの高さを最大限アピールできるように綿密な面接対策を実施したことで、求職者は諦めかけていた転職に成功。
クライアント企業も、新規事業のキーパーソンの採用に成功した。
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