コンビニで購入した履歴書は使ってもいい?履歴書をコンビニで印刷する方法も紹介

履歴書はコンビニエンスストア(コンビニ)で購入できますが、中途採用への応募にコンビニの履歴書を使っていいのだろうかと迷う人がいるようです。
この記事では、コンビニで購入した履歴書を使用して良いかどうか、履歴書を作成する際の注意点などについて、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が解説します。
履歴書をコンビニで印刷する方法についても紹介しています。
目次
履歴書はコンビニで購入可能
市販の履歴書は、コンビニで購入可能です。
コンビニ以外では、文房具店や書店、100円ショップのほか、スーパーやホームセンターなどでも販売されています。もちろんネットでも購入可能です。
なお、履歴書にはいくつかの種類があります。
コンビニによっては取り扱っていない種類もあるため、応募企業が指定した種類がある場合は購入前に確認する必要があります。
履歴書の種類
履歴書には大きく分けて「厚生労働省様式例」「一般用」「転職用」の3つの様式があります。
それぞれについて解説します。
厚生労働省履歴書様式例
「厚生労働省様式例」とは、JIS規格の履歴書が廃止された後、厚生労働省が新たに作成した履歴書の様式例です。
新しい様式では応募者のプライバシーに配慮し、「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」などの属性情報欄が省かれているほか、性別欄が任意記載となっています。
これにより、個人の経験や能力、適性などを基にした公正な採用選考が進むと考えられています。
汎用的に広く使える「一般用」の様式
一般用は、アルバイトやパート、正社員など雇用形態を問わず使用でき、用途が広い点が特徴です。
記載項目はメーカーによって異なりますが、自己PR欄が大きめに設けられていたり、趣味・特技の記載があったりするなど、学生・社会人問わず活用できるようになっています。
職務経験やスキル欄が充実している「転職用」の様式
転職用では、これまでの経験をアピールしやすいよう、職務経験やスキルなどを記載する欄が多いのが特徴です。職務経歴書がセットになっているものも多く、自身の経験やスキルをアピールしやすい仕様となっています。
企業の指定がなければコンビニの履歴書を使用しても問題ない
コンビニで販売されている履歴書を使用するのは、もちろん問題ありません。コンビニで購入したものだから印象が悪くなるということもありません。
ただ、企業が履歴書の様式を指定しているケースがあるため、購入前に指定がないかどうか確認しておきましょう。
また、「これまでの実績をアピールしたいから、自己PR欄が設けられているものを選ぶ」など、自分に合った履歴書を選ぶことも大切です。
なお、コンビニで購入した履歴書を使用する場合は基本的に、手書きでの作成が前提になることを理解しておきましょう。
コンビニで履歴書を選ぶときのポイント
コンビニで履歴書を選ぶ際には、次のような点に注目して自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
適切なサイズを選ぶ
履歴書は一般的に、A3を二つ折りにしたA4サイズと、B4を二つ折りにしたB5サイズがあります。どちらを使用しても問題ありませんが、企業からサイズ指定がある場合はそれに従いましょう。
A4サイズのほうが記入できる枠も大きめなので、より多くの情報を記入したい場合に向いているでしょう。記載できる情報がそこまで多くないという場合は、空白が目立たないB5サイズを選ぶのは一つの方法です。
必要な項目が網羅されているか確認する
コンビニで販売されている履歴書は、いずれの様式も必要とされる項目がある程度網羅されていますが、自分がアピールしたい項目があるかどうか、ある程度のスペースが確保されているかどうかを確認して選ぶと良いでしょう。
転職活動の場合は、職務経験やスキルをアピールできる項目が大きめに取られているものが選ばれるケースが多いようです。
封筒付き、写真貼付シール付きのものだと便利
履歴書によっては、応募用の封筒が同封されているものや、写真貼付シールがついているものがあります。わざわざ封筒を準備したり、糊やテープを用意したりする必要がないため、準備がスムーズに進められるでしょう。
Webのテンプレートを活用する方法も
市販のものではなく、Webでダウンロードできる履歴書のテンプレートを活用する方法もあります。パソコンで記入するため書き損じのリスクがなく、書き直しも簡単です。
パソコンで作成する場合はもちろん、印刷をして手書きすることもできる履歴書テンプレートを、以下のページから無料でダウンロードすることができます。
履歴書を手書きする際の注意点
コンビニで販売されている履歴書を使う場合は、手書きで作成するケースが多いと思われます。
その際は、次のような点に注意すると良いでしょう。
黒のボールペンで記入する
履歴書はビジネス文書であるため、鉛筆やシャープペンシル、消えるボールペンなど、第三者が改ざん可能な筆記用具は使用できません。黒色で、にじみにくいボールペンを選ぶと良いでしょう。ペンの太さは一般的に、0.5mm~0.7mmが適しているとされています。
記入内容の使い回しは避ける
志望動機や自己PR欄などは、企業に合わせて書き分けると良いでしょう。
どの企業にも通用するようなことを書いていると、「当社でなくてもいいのでは」と思われてしまう可能性があります。
なお、書類選考に落ちてしまった場合、履歴書が返却されるケースがありますが、その履歴書を使い回すのは当然ながらNGです。
1社ごとに手書きで作成するのが大変という場合は、Webのテンプレートを活用すると良いでしょう。
修正液は使用しない。ゆっくり丁寧に記入を
書き間違えた場合、修正液やテープで誤字を修正するのは避けましょう。
履歴書は正式なビジネス文書であるため、安易に修正すると「入社意欲が低い」「ビジネス文書の取り扱いが雑」と思われてしまうかもしれません。
書き間違えたら新しい履歴書を用意し、初めから書き直すことをお勧めします。書き間違いを減らすため、ゆっくり丁寧に書くことを意識しましょう。
履歴書をコンビニで印刷する方法と注意点
パソコンで履歴書を作成し、それをコンビニで印刷して郵送する方法もあります。
ほとんどのコンビニにはマルチコピー機があり、さまざまな方法で印刷することが可能です。
代表的なものは、パソコンやスマホ上で履歴書データを登録して印刷する方法と、USBメモリにデータを保存してマルチコピー機に接続し印刷する方法です。
その際、履歴書データをPDF形式に変換しておくと、印刷してもレイアウトが崩れにくいでしょう。
コンビニによって対応メディアが異なるため、コンビニ各社のホームページなどで事前に確認することをお勧めします。
リクナビNEXTで応募書類を自動作成
リクナビNEXTでは、履歴書のテンプレートと職務経歴書のフォーマットをWord・Excel・PDF形式でダウンロードできます。作成する上で参考にできる記入見本もありますので、ぜひ活用してください。
なお、リクナビNEXTの簡単自動作成機能を使えば、入力内容からレジュメが自動生成され、PDFでダウンロードすることも可能です。
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