転職活動していますが、一次面接で落ちる理由を知りたいです【転職相談室】
書類選考は通過するのに、一次面接で落ちてしまう…。
今回は、「一次面接で落ちる理由を知りたい」というご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
目次
転職活動していますが、一次面接で落ちる理由を知りたいです(Sさん/事務/24歳/女性)

相談者
■相談内容
学生時代にアルバイトをしていた物流会社に、新卒で契約社員として入社し、現在も働いています。
業務は主にドライバーの手配や請求管理です。
入社して2年が経ちますが、ずっと契約社員のままなので、正社員として転職を検討するようになりました。
ただ、様々な企業の事務職に応募し、書類選考はおおむね通過するのですが、一次面接で落ちてしまいます。
どこに原因があるのかアドバイスをお願いします。
学生時代にアルバイトをしていた物流会社に、新卒で契約社員として入社し、現在も働いています。
業務は主にドライバーの手配や請求管理です。
入社して2年が経ちますが、ずっと契約社員のままなので、正社員として転職を検討するようになりました。
ただ、様々な企業の事務職に応募し、書類選考はおおむね通過するのですが、一次面接で落ちてしまいます。
どこに原因があるのかアドバイスをお願いします。
経験・スキルは満たしていても、一次面接での「回答」に課題あり

アドバイザー
事務職の正社員として転職を希望しているのですね。
一般的に、一次面接では「求職者のスキルや経験が活かせるか」、二次面接では「社風との相性や希望・意欲が会社の方針と合っているか」を確認しています。
書類選考は通過しているので、経験・スキル自体は評価されていると思われます。
ただ、一次面接で落ちてしまうということは、面接での回答に課題があるのかもしれません。
まず、退職理由について詳しくお伺いしたいのですが、勤めている会社には「正社員を希望していること」をはっきりと伝えているのでしょうか?
一般的に、一次面接では「求職者のスキルや経験が活かせるか」、二次面接では「社風との相性や希望・意欲が会社の方針と合っているか」を確認しています。
書類選考は通過しているので、経験・スキル自体は評価されていると思われます。
ただ、一次面接で落ちてしまうということは、面接での回答に課題があるのかもしれません。
まず、退職理由について詳しくお伺いしたいのですが、勤めている会社には「正社員を希望していること」をはっきりと伝えているのでしょうか?
入社時に契約社員であることを知り、正社員を希望していることを伝えています。
また、上司との面談でも言ったのですが、なかなか実現していません。
また、上司との面談でも言ったのですが、なかなか実現していません。

相談者

アドバイザー
正社員希望に対して、上司はどのように回答していますか?
「正社員になるには、もっと仕事に目標を持って主体的に取り組んでいこう」と言われました。
でも、目標といっても事務職は営業やドライバーのように成果が数字に表れるわけではないので、「ミスをなくす」しか思いつきません。
ミスを減らそうと一生懸命やっているのですが、主体的に取り組んでいるかと言われたら…なかなか実現できていないかもしれません。
でも、目標といっても事務職は営業やドライバーのように成果が数字に表れるわけではないので、「ミスをなくす」しか思いつきません。
ミスを減らそうと一生懸命やっているのですが、主体的に取り組んでいるかと言われたら…なかなか実現できていないかもしれません。

相談者

アドバイザー
一次面接で転職理由について聞かれた時は、どのように答えましたか?
「現在は契約社員なので、正社員として責任のある仕事をしたい」と答えるようにしています。

相談者

アドバイザー
転職理由の回答が「正社員になりたい」だと、企業側も理解はしますが評価されることは難しいかもしれません。
「正社員になって具体的に何を目指し、どのように貢献できるかイメージできない」と判断されたのではないでしょうか。
また、事務の経験・スキルは評価しつつも、“正社員としての活躍”ができるか不安視された可能性もあります。
厳しいことをお伝えするようですが、言われたことをただこなすだけであれば、正社員ではなくアルバイトや派遣社員にお願いするか、アウトソーシングで十分だと企業側は考えます。
面接では、「正社員になるための行動」や「主体的な働きかけ」を行っていることを伝える必要があるでしょう。
「正社員になって具体的に何を目指し、どのように貢献できるかイメージできない」と判断されたのではないでしょうか。
また、事務の経験・スキルは評価しつつも、“正社員としての活躍”ができるか不安視された可能性もあります。
厳しいことをお伝えするようですが、言われたことをただこなすだけであれば、正社員ではなくアルバイトや派遣社員にお願いするか、アウトソーシングで十分だと企業側は考えます。
面接では、「正社員になるための行動」や「主体的な働きかけ」を行っていることを伝える必要があるでしょう。
そうなんですね。
アルバイトしている会社にそのまま入社して、学生時代に就職活動もしなかったので、正直、面接でどこまで伝えていいのか分からないんです。
アルバイトしている会社にそのまま入社して、学生時代に就職活動もしなかったので、正直、面接でどこまで伝えていいのか分からないんです。

相談者
採用担当者が「入社後の活躍イメージ」を持てるかどうか考えよう

アドバイザー
アルバイトの面接は、「勤務可能な日時」や「これまでの経験」を中心に聞かれることが多いので、中途採用の面接とは質問が大きく異なります。
初めての採用面接であれば、「何をどのように答えていいか分からない」と戸惑うのは仕方のないことです。
面接でどこまで伝えていいかをイメージするには、企業の採用担当者の立場になって考えてみることをお勧めします。
例えば、あなたの業務を引き継ぐために、後任を中途採用するとします。
求人に「物流会社でドライバー手配や請求管理業務」などと書いているのに、面接で求職者に「正社員になって責任のある仕事をしたい」と言われても、あなたの業務をお任せしていいのか判断できませんよね?
初めての採用面接であれば、「何をどのように答えていいか分からない」と戸惑うのは仕方のないことです。
面接でどこまで伝えていいかをイメージするには、企業の採用担当者の立場になって考えてみることをお勧めします。
例えば、あなたの業務を引き継ぐために、後任を中途採用するとします。
求人に「物流会社でドライバー手配や請求管理業務」などと書いているのに、面接で求職者に「正社員になって責任のある仕事をしたい」と言われても、あなたの業務をお任せしていいのか判断できませんよね?
確かにそうですね…。

相談者

アドバイザー
面接では、採用担当者が「この人なら入社後に活躍してもらえそう」とイメージできるように、具体的に伝える必要があります。
「転職して実現したいこと(転職理由)」を具体化することで、一次面接の通過率は改善すると思います。
「転職して実現したいこと(転職理由)」を具体化することで、一次面接の通過率は改善すると思います。
印象を良くしようと当たり障りのない話ばかりしてしまいました。
逆に、採用担当の方がピンと来なくなっていたんですね。
逆に、採用担当の方がピンと来なくなっていたんですね。

相談者
すぐに転職ではなく、まずは現職で成果を出すことも視野に入れてみては?

アドバイザー
根本的な話に戻ってしまいますが、現在の会社に留まって、上司に相談しながら仕事へのスタンスを変えてみるのは難しいでしょうか?
このままだと面接で具体的な成果を伝えることが難しそうですし、入社して2年で転職するのは、企業によっては「在籍期間が短い」とマイナス評価をされるリスクも考えられるからです。仕事を評価されて晴れて正社員になることができれば、転職活動を再開する必要はありませんし、正社員になれなくても仕事へのスタンスを変えて成果を出すことができれば、今度こそ転職活動で具体的な転職理由を語ることができるでしょう。
このままだと面接で具体的な成果を伝えることが難しそうですし、入社して2年で転職するのは、企業によっては「在籍期間が短い」とマイナス評価をされるリスクも考えられるからです。仕事を評価されて晴れて正社員になることができれば、転職活動を再開する必要はありませんし、正社員になれなくても仕事へのスタンスを変えて成果を出すことができれば、今度こそ転職活動で具体的な転職理由を語ることができるでしょう。
面接で実績や成果を伝えることができるようになってから転職活動を再開する、ということですね。

相談者

アドバイザー
はい。転職を視野に入れつつ上司の方と話し合って、今後の行動計画を立ててみて下さい。
仕事のスタンスを変えると視野も広くなるので、「ミスをなくす」以外にも目標が浮かんでくるはずです。
正社員への希望に対して「仕事に目標を持って、主体的に取り組んでいこう」とアドバイスをされたとのことですが、事務職でも成果を数字に表すことは可能です。
例えば、「業務の効率化を図って作業時間を減らす」とか、「月〇〇枚発生する保管書類を電子化してアクセスしやすくする」など、目標を掲げて主体的に行動することで、上司の評価も変わりますし、成果を出すことができるのではないでしょうか。
仕事のスタンスを変えると視野も広くなるので、「ミスをなくす」以外にも目標が浮かんでくるはずです。
正社員への希望に対して「仕事に目標を持って、主体的に取り組んでいこう」とアドバイスをされたとのことですが、事務職でも成果を数字に表すことは可能です。
例えば、「業務の効率化を図って作業時間を減らす」とか、「月〇〇枚発生する保管書類を電子化してアクセスしやすくする」など、目標を掲げて主体的に行動することで、上司の評価も変わりますし、成果を出すことができるのではないでしょうか。
分かりました、ありがとうございます。
これからのキャリアのためにも、目標を立てて成果を出せるように心掛けてみます。
これからのキャリアのためにも、目標を立てて成果を出せるように心掛けてみます。

相談者
記事作成日:2020年12月18日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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