転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/19 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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安定VS成長、年功給VS成果給…転職するなら?あなたに合った「人を大切にする会社」の見つけ方

リストラや派遣切り、経費削減などというネガティブな言葉が横行する一方で、「社員を大切にする」という視点に注目が集まっています。しかし、「大切にする」という言葉の意味は多義にわたります。そこで今回は、「雇用」「給与」「制度・待遇」「地位・ポスト」という4つの側面から、自分に合った「社員を大切にする会社」を考えてみたいと思います。

アドバイザー

ハナマルキャリアコンサルタント_上田晶美_ポートレート

ハナマルキャリアコンサルタント

上田晶美氏

上場企業で人事を経験した後、1994年にハナマルキャリアコンサルタントを設立。大学生の就職や社会人の転職などをテーマに、講演や執筆、テレビやラジオのコメンテーターとして活躍中。著書18冊。年間約100講演。

自分の重視する「大切ポイント」を知っておこう

「人を大切にする」という言葉は耳当たりがよく、企業側も積極的にうたいがち。しかし、企業から何をしてもらったら、大切にされていると感じるかは人それぞれだ。例えば、「雇用」という側面を考えても、「雇用が安定している」会社が大切にされているととらえることもあれば、「雇用が不安定でも成長するチャンスをたくさん与えてくれる」会社がいいと考える人もいる。

「重要なのは、大切にされる側である皆さんが『何を』『どうされたいのか』という基準をしっかり持っておくこと。企業をきちんと見て、調べて、自分が求めるものと合致するかを見極めましょう」(上田氏)

そこで、今回は、「雇用」「給与」「制度・待遇」「地位・ポスト」という4つの側面から、自分に合った会社の選び方を考えていく。

<「雇用」の視点から考える>
「雇用安定」VS「成長機会」どっちを選ぶ?

企業とビジネスマンのマッチングのイメージ(2)「雇用安定」の会社

【メリット】
雇用が安定していることで気持ちも安定し、余計な心配をせずに仕事に打ち込めます。また、将来像をイメージしやすく、ステップアップの計画を立てやすいでしょう。このところ不景気によるリストラが問題になっていますが、そうはいっても正社員の立場はとても強く、簡単には解雇できないのです。世の中の流れに左右されず、安心して仕事に取り組めるのは、大きなメリットと言えますね。

【見極め方】
この不景気の時代でも正社員雇用に力を入れている、もしくは社員のうちの正社員比率が高い、離職率が低い会社は要注目です。逆に、急激なリストラを行った実績がある企業は、注意の必要があるでしょう。
余談ですが、病気で長期入院が必要になるなどの「弱者」に対する捉え方の部分に、「雇用」への考え方が表れやすいものです。その一つの指針となるのが、『育児介護休業制度』の取得実績。本当の意味での「企業のやさしさ」をはかるために、参考にしてみてください。

成長機会を重視する会社

【メリット】
成長機会を得るチャンスが多いことです。いろいろな経験が積めることで、ビジネスパーソンとしての仕事の幅が広がり、強い手ごたえを感じながら日々働くことができるでしょう。企業が成長期にあり、採用計画が追いつかず、さまざまな仕事をいっぺんに体験するというのも、成長機会を得るチャンスといえそうです。どんな理由にしろ、社員にチャンスを与えるということは、言い換えれば社員を「信頼」しているからこそ。信頼される環境で働く経験は、人を大きく成長させるのです。

【見極め方】
業種や職種に限らず、採用の目的がはっきりしている企業を狙いましょう。「どういうポストで」「どんな仕事を」「どんな人たちと行うのか」をきちんと確認していけば、会社があなたに任せたいことが見えてきます。あとは、あなたの成長意欲と合致するかどうかを判断するだけです。また、若手社員に面接を担当させているかどうかも、一つの判断材料になるかもしれません。

<「給与」の視点から考える>
「年功給」VS「成果給」どっちを選ぶ?

年功給の会社

【メリット】
上下関係がしっかりと安定した組織の中で『じっくり成長できる』ことですね。会社での経験年数と実年齢が重視されるため、若手のうちは大切にされている感が薄いかもしれません。しかし実際は、「会社での功績を報いる」という視点において、社員を大切にする会社なんです。『先輩として多く給料をもらっている分、下をきちんと育てなければ』『若いうちにしっかり基礎を学んでおこう』という意識が芽生えやすく、組織が安定するのです。そういったピラミッド型の組織の中で、年次の高い人から指導を受けながら、自分に合ったスピードで仕事に取り組めるはずです。

【見極め方】
大手やその関連会社を中心に、中小でも歴史のある会社には年功給は多く見られます。転職者にとっては、入社後、どの給与ステージからスタートするかはとても大事なこと。転職者用に基準を設けているところが多いので(例えば「経験7年目の30歳なら5段階で3からスタート」など)、面接時に確認しましょう。

成果給の会社

【メリット】
努力次第で短期間に大きな収入を得られることですね。評価の基準がわかりやすく、合理的で、不公平を感じさせる部分が少ないため、「努力に対してきちんと報いてくれる」と言えるでしょう。「働いていないあの人が、なぜあんなにもらっているのか」といった社員間のきれつも生じにくいでしょうし、風通しのよい環境で仕事ができるはずです。また、目的に向かって猪突猛進できるタイプの人は、モチベーションを維持しやすいはずです。

【見極め方】
実績が数字で出やすい営業職が成果給の代表ですが、最近ではサービス業や接客業でも増えているようです。求人広告の給与欄を見て、基本給に対して、歩合の割合が多いかどうかで、成果給を採用しているかどうかはだいたいわかります。選ぶ際に気をつけたいのは、機会が平等に与えられるかどうかを見極めること。成果を得るための機会が不平等なら、大切にしているとは言えません。

<「制度・待遇」の視点から考える>
「福利厚生の充実」VS「報酬一括」どっちを選ぶ?

企業とビジネスマンのマッチングのイメージ(4)福利厚生が充実している会社

【メリット】
住宅手当、超過手当、家族手当などの手当や、保養所や提携サービスを独自に利用できる権限が充実しているところです。社員が安心して仕事に取り組むための制度が充実しているため、働きやすい会社といえるかもしれませんね。自己のスキルアップのチャンスが多く与えられたり、プライベートを充実させる機会が得られることでリフレッシュしやすいなんてことも。最近では、「カフェテリア方式」という、ポイント制の福利厚生制度も増えています。自分に合うものだけを自由に選べる仕組みなので、注目してみては。

【見極め方】
福利厚生に力を入れる会社は、ホームページや求人広告内でしっかり表現する傾向にありますから、チェックしましょう。制度があっても、使用しにくければ意味がありませんから、「利用しやすさ」についても確認しておきたいところ。面接時に、「皆さん制度をどれくらい活用されていますか」「どういった制度が人気ですか」などと聞いてみるといいでしょう。

報酬一括の会社

【メリット】
福利厚生でカバーされる部分が、制度や待遇ではなく「現金」で還元されるため、細かい手当や権限などは付与されないかわりに基本給は高くなります。ということは、失業手当の申請をする際の標準月収額が高いということでもありますから、万が一、失業期間ができても安心。転職時の給与交渉でも有利になるはずです。最近の若者を中心に「制度があったところでどうせ利用しない」という向きがあるようで、利用する、しないによって生じる不公平を解消しようというのが報酬一括の理由。ステップアップのために何度か転職しようと考える人には、メリットになるはずです。

【見極め方】
比較的、設立間もない会社に多くみられます。面接の際には、どういった制度がないかわりに、どの程度の額が報酬として還元されているのかを、できるだけ具体的に聞いておくようにしましょう。「ただ福利厚生が充実していない会社だった」では、泣くに泣けませんよ。

<「地位・ポスト」の視点から考える>
「年功×ポスト」VS「実力×ポスト」どっちを選ぶ?

企業とビジネスマンのマッチングのイメージ(5)年功でポストに就ける会社

【メリット】
年功給にも近いですが、組織の中で時間をかけて成長できる点ですね。「長く勤めないとおいしくない」と考える人もいるかもしれませんが、じっくりと時間をかけながら、能力を最大限に開花させてもらえるという見方もできます。上司・部下の関係も、年齢や経験というわかりやすいもので決まるため、落ち着きのある安定した組織になりがちです。そうした組織では、一人ひとりにも気持ちの安定が生まれやすいでしょう。また、ポストにともなって給与面でも厚遇されていくのが一般的ですから、安定志向の人にはメリットは多いはずです。

【見極め方】
名刺が縦書きのような、比較的伝統を重んじる、歴史のある企業には多いでしょう。どちらかというと、コツコツと成長してきた会社に多いですね。配属予定部署のメンバー構成などを聞いて、参考にしてみてください。

実力でポストに就ける会社

【メリット】
年齢や経験は関係なく、すべての人にチャンスがあり、正当な評価をされることでしょうか。個人のスキルや実績、やる気を大切にしてくれる会社と言えるので、上昇志向の強い人や、自信がある人にはもってこいのはずです。「実績を出し続けるために努力する→成果が評価に反映される」というサイクルが循環すると、高いモチベーションを維持しやすくなります。一方で、実績が出せれば出世できますが、ダメなら一気に格下げということも。リスクはありますが、それはそれでフェアな考え方と思える人には向いているでしょう。

【見極め方】
社長や役員の年齢が比較的若い会社では、取り入れられていることが多いですね。企業理念として掲げている場合もありますから、ホームページや求人広告などで確認してみましょう。社風にも表れやすいため、面接時に「自分と同年代の方は、どんなモチベーションで働いていらっしゃいますか」「配属予定部署の上司の年齢は」「どれくらいの年齢・経験でリーダーに昇格できますか」などと聞いてみるのもいいでしょう。

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「大切にする」の解釈は一つではない

今回は代表的な4つの視点から見てきたが、「大切にする」の概念はほかにもたくさんある。ただ「大切にされたい」と漠然と受け身になっていては、何も見つからないはずだ。「自分にとって」大切にされたいのポイントはどこなのかをよく考え、自分なりの基準をしっかり持ったうえで企業探しをしよう。

記事作成日:2010年9月8日
EDIT:高嶋ちほ子 WRITING:志村 江 ILLUST:良知高行(悟空)

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