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【体験談】建築・土木の専門知識を活かして、念願だった沖縄にIターン転職を実現

高木功治さん(仮名):38歳 建築・土木

Fotolia_84493633_M「定年を迎えてからでも、いつか妻の実家がある沖縄に移住したいね、と家庭で話していたんです。結果的に38歳のときにこっちに来ました。」

埼玉で生まれ、東京で就職。生まれてから38歳まで関東で過ごしてきた高木さんは、沖縄に移住して2年になる。2児の父でもある彼が、なぜこのタイミングで沖縄へ移住し、働くことに決めたのだろうか。

30歳で初めての転職。年収はアップしたがハードワークの日々に

高木さんの学生時代は水や土などの汚染を研究する環境科学が専攻。当時は就職氷河期だったため、手に職をつけようと考えて専門性の高い領域を探して進学し、そのまま汚染調査を専門とする企業へ就職した。顧客は工場を持つメーカーだ。工場の製造工程で出る汚染物が、国で定める基準値を超えていないかをチェックするというプロセスを高木さんは担っていた。環境コンプライアンスを守るための調査で、「数字を売る仕事」だという。

働き始めて7、8年経った頃、取引のあった大手ゼネコンに出向する形で働くことになった。常駐で仕事を担う形で2年が過ぎたころ、出向先から「ウチの社員にならないか」と声がかかり、転職した。

転職の結果、年収は120-130万程度アップした。プライベートでは25歳の時に結婚し、転職した30歳頃には第1子が産まれていた。公私ともに順調のように思えたが、仕事自体は激務の日々が続いていた。担当していたプロジェクトは、短くて半年、長いもので5年ほどの期間になる。取引の単価も億を超えるような巨大案件。責任も大きければ、関係者も多い。

「自分が担当するプロジェクトを実施するための計画書、その後の報告書、ポジションが上がってくると原価管理なども入ってくる。前職と比べて、“仕事に伴う仕事”の量が多くなりました。もう、書類に追われる日々でした。」

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張りつめた気持ちが途切れ、沖縄移住を決意

勤務時間は早朝から深夜までにおよび、休日に出勤することもしばしば。仕事での付き合いも多く、深夜まで働いては毎日のように一杯飲んで帰る日々が続いた。日々の不摂生は健康診断の結果にも「高血圧」として表れ始め、家族と過ごす時間もあまり持てなかった。

ある日、張りつめていた糸が切れたように、「そこまで仕事しなければならないのかな」と思い始めたという。「果たして自分はいい父親といえるのだろうか」と考えるようになった。

「自分自身の健康状態もそうですが、まず何より精神的な負担を軽減したかったんです。子供や奥さんにもきつくあたってしまったことがあって、余裕が持てない状態にあった。当時を振り返ると仕事しすぎていたんだと思います。もちろん、仕事自体が嫌になったわけではありません。ただもっと、暮らしにゆとりが持てて、家族との時間が取れる生活がしたい。通勤ラッシュでもみくちゃになる毎日を変えたい。自然が多い環境のほうが、子供を育てる上でもいいのではないだろうか。そんなことを考えているうちに、妻となんとなく決めていた『いつか沖縄に』というタイミングが、今なんじゃないかと思いました。」

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年収減は現状の3割まで許容することをIターン転職の軸に

こうして高木さんの沖縄移住計画は、ひそかに始まった。最初は転職サイトへ手当たり次第登録し、求人を調べる日々が続いた。沖縄にも仕事は多くあっても、これまでの経験を重視すると、首都圏に比べると条件や仕事の内容が合うものはなかなか見つからなかった。

仕事を探すにあたり高木さんが決めた、譲れない条件は2つ。

・妻の実家に近い那覇市内に居住し、通勤可能な範囲であること
・生活するうえで最低限確保したい年収ライン(450万以上)を超えること

当初は「仕事を選ばなければなんでもある」と考えていたが、小学生になる子供2人をこれまで同様に育てていくうえで最低限確保したいラインを「現状の3割減まで許容」と明確に設定し、転職活動の軸にしたという。

沖縄 名護市呉我の海岸厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査」によると、沖縄県民の平均年収は333万円となっているが、これは東京よりも数十万ほど低い水準だ。地域的な事情を考慮すると、450万円の希望年収はやや高めの年収ゾーンにあたる。そのため、年収を軸に検索して見つかる求人は、住宅販売などの高額な商品を扱う営業系の求人が多かったという。だが、これまで10数年間続けてきたキャリアを続けるほうが条件の良い求人が見つかると考えて、キャリアチェンジは考慮しなかった。転職活動前には「沖縄は観光業しか盛んではないのではないか」という不安を抱いていたが、実際に求人を探してみると、建築・土木の求人も多く見つかったからだった。

粘り強く求人を探しているうちに、環境に力を入れている施工管理会社を見つけた。住む予定の場所からも近く、書類を送ったところトントン拍子で面接まで進んだ。面接では、高木さんが経験してきたことを話すと、是非来てほしいと話はまとまった。環境分野に関して後れを取り返したいという企業側のニーズと、ISO14000の知識を従業員レベルまで浸透させたいという強い意向があったためだ。もともとISO14000を取得すると入札時の企業の受注資格が上がるため、そのノウハウを持っている人材を探していたそうだ。そのため、高木さんは条件を大きく下げることなく、高い専門性を持った管理職として迎え入れられることとなった。

念願の沖縄移住、生活はどう変わったか

那覇市ゆいレール沖縄に移住が決まったとき、子供は小学校を転校することになるため最初は嫌がっていたという。大人の事情で転居することになって、「子供には悪いことしたかもしれない」という思いもあったそうだ。ただし、以前のままの激務続きでは、どちらにせよ家族との衝突も避けられず、結果的には何の後悔もないという。何より今は一緒にいる時間は増えたし、会話も増えた。

仕事は大抵17時半に終わり、18時前には家に着く暮らしになった。「17時からが本格的に仕事」のワークスタイルが当たり前だった前職では考えられない暮らしだという。

朝も晩も家族と一緒に食事をするようになって、食事の準備を手伝うようになった。以前は埼玉から東京の職場まで1時間強かけて通勤していたが、常に満員の辛い朝のラッシュもなくなった。また、お金の使い方も変わったという。これまで通り、終業後の付き合いは多いほうだが、通勤が車なのもあり毎晩のように飲んで帰ることはなくなった。家族の高木さんへの見方も変わった自覚があるという。

「『お父さんってこんな感じの人だったんだ』『こんな話をする人なんだ』とか、家族と過ごす中で、父親像が変わってきたのかもしれません。子供には以前と比べれば、父親は接しやすい身近な存在に見えている気がします。」

 

――地方で求人を探す場合、都市部に比べると希望を満たす条件の仕事は必ずしも多くはない。それでも、高木さんのように条件を絞り、粘り強く探すことでIターン転職を実現することは不可能ではない。譲れない条件の軸を決め、希望するエリアではどのような職種なら募集があるのかをじっくり探すことが、Iターン転職成功の近道と言えそうだ。

文・macha

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