バレないようにコッソリ転職活動!在職中の転職術31
在籍中に転職活動をする場合、今の会社にバレないようこっそり慎重に進めたいもの。ときには家族や友人にも内緒で活動したいケースもあるのでは。なんとか内緒で活動できた転職成功忍者と失敗忍者の生の声から、在籍中の転職活動をうまく活かせる「術」を学びましょう!
目次
転職忍者エピソード【1】「会社探し」をコッソリと、の巻
会社探しの主流は今やインターネット。自宅パソコンやネットカフェを利用するなど、会社の上司や仲間に悟られないことが大切です。
忍術1
営業で外回りをするときに、時間を作りハローワークや派遣会社へ登録に行った。(銀行)
忍術2
業務の合間や早退して転職活動をすると上司にバレて、引き止めにあうと思ったので有給休暇に行った。(コンピュータ・通信機器・OA機器関連メーカー)
忍術3
昼休みを利用してこっそりと転職サイトにアクセス。近くに上司がきたときには画面を変えたり、閲覧した後は履歴を消したりした。(鉄鋼・金属商社)
忍術4
上司や同僚に見つかると仕事がしづらくなると思い、ネットカフェを利用。(その他業種)
忍術5
会社で企業から届くメールチェックをすると上司に見つかるので、自宅のパソコンに届くメールを、母親にチェックしてもらった。(サービス業)
忍術6
転職活動専用の新規アドレスを取得し、ネットの履歴はこまめに削除した(銀行)
忍術7
求人を募集している会社の実態を同僚たちがけっこう知っていたので、情報収集するには最適だったが、転職活動していることを隠していたため、聞き出す口実に苦労した。雑談の中からさりげなく話題を振り、同じ人に2度聞かないよう心がけた。(ホテル・旅行)
痕跡を残さず、使える人材はしっかり活用
隠密行動の達人になると、会社で隙をみては求人サイトをチェックして、気になるページを「お気に入り」にストックし、あとは自宅パソコンへ転送してじっくりと調査している模様。取引先や営業先を活用して、「この業界・業種って最近どう?」と、聞き込みをすることも有効らしい。同僚や社内から情報を集める場合は、口が堅く、信頼のおける人を選んでいるとか。また、会社のパソコンで求人サイトを見た場合は、こまめに履歴を削除。プリントアウトした求人書類や、マーカーした求人誌などをカバンに入れて持ち歩く際も、無地の封筒に入れておくなど細心の注意を払う超慎重な忍者も!
転職忍者エピソード【2】「企業とのやりとり」をコッソリと、の巻
携帯電話やメールを活用し、安全な場所に移動してからやりとりを交わした。応募先人事に事情を話し、連絡の取りやすい方法を調整することも大切。
忍術8
出向先から「うちに来てくれ」と誘われていたため、上司に見つかると面倒だったので、転職先の人とは夜遅く職場から離れた場所で会っていた。(ソフトウェア・情報処理)
忍術9
携帯電話に転職先から急にかかってくると上司に怪しまれると思い、緊急以外は連絡時間をあらかじめ決めてもらった。(プラント・設備メーカー)
忍術10
会社に知られると「担当顧客を持っていかれる」と問題になるため、先方にも事情を話し、連絡はすべてこちらからのみにしてもらった。(住宅・建材・エクステリアメーカー)
忍術11
会社のメールアドレスを使った場合、万が一会社側に見つかるとこわいので、自分専用のフリーメールアドレスを取得して、企業と連絡を取った。(ソフトウェア・情報処理)
忍術12
転職希望先との連絡は自宅メールか、携帯にこっそりともらった。携帯はだいたい留守電チェックして折り返し電話をした。(教育)
忍術13
勤務時間内は連絡を取らないようにし、夜自宅に電話をもらった。(食料品メーカー)
忍術14
重要なことは自宅にFAXしてもらえるようにお願いした。(ソフトウェア・情報処理)
忍術15
携帯電話はマナーモードにして、急な連絡に気づいたときはすぐにこちらからかけ直すようにした。そのときも、トイレに入りこっそりと電話をするなど、周囲に人がいないことを確認した。(精密機器・計測機器メーカー)
忍術16
家族の了解があったため、自宅で連絡を受けた。(電気・電子・機械系商社)
忍術17
企業からの郵便物を受け取るための私書箱を借りた。(ソフトウェア・情報処理)
携帯電話、マナーモード、非通知のトリプルガード?!
忍者の中には、応募先人事から連絡をもらう際は、携帯電話に連絡をもらうようにお願いし、トイレや屋上など、人目を忍んでやりとりしているとか。予めマナーモードに設定をしておき、誰からかかってきたのかを確かめてから、機を見計らってかけ直すと安心して話が進められるそう。さらに用心深い忍者からの報告としては、電話に出る際は「いつもお世話になっております」と、営業トークを欠かさないのだとか。応募先企業名を知人や家族の名前、または非通知で登録しておき、履歴を見られても大丈夫な防衛をしている人も。なかにはフリーメールを設定して、会社のパソコンや近くのインターネットカフェでチェックした強者もいた。
転職忍者エピソード【3】「面接」をコッソリと、の巻
会社を抜け出さなければならない「面接」は最大の関門。昼休み返上や早退、コインロッカーにスーツを隠しておくなど、涙ぐましい努力が見られました。
忍術18
クライアントに直帰アポを入れて、その後に面接に行くようにした。(ソフトウェア・情報処理)
忍術19
私服でOKな会社だったが、普段からスーツを着る習慣をつけておくことで、面接がある日だけ急にスーツを着ていっても怪しまれないようにした。(ソフトウェア・情報処理)
忍術20
出張の予定を1日長く見積もり、面接に当てた。(フードサービス)
忍術21
面接日は、私事用務として遅刻や早退で対応した。(食料品メーカー)
忍術22
営業にでかけるフリをして面接をうけていた。(職業紹介・人材派遣)
忍術23
平日の面接日程だったが、特別に土曜日に面接をしてもらった。(サービス業)
忍術24
面接が平日だったときは、上司に怪しまれずに休むのに苦労した。子どもが急病だと嘘をついたことも…。(ソフトウェア・情報処理)
忍術25
面接時間を昼休みに設定。昼食抜きは当然の覚悟で臨んだ。(ソフトウェア・情報処理)
忍術26
普段から定期的に有給休暇を取得して、面接日と休暇の区別がつかないようにして、上司の目をごまかした。(教育)
忍術27
面接日に普段着ないスーツを着なければならないので、「飲み会で出かけるから」と言ってスーツを会社に持って行った。(自動車・輸送機器商社)
忍術28
時差出勤を利用して朝イチで面接をしてもらい、コインロッカーにスーツを預けて仕事に行った。(医療・福祉関連)
忍術29
普段は私服の職場なので、車の中でこっそりスーツに着替えた。(その他)
忍術30
半休を取って自宅に帰り、スーツに着替えて面接に行った。(ソフトウェア・情報処理)
忍術31
東京で面接があったので、出社したまま新幹線で往復した。(電気・電子・機械系商社)
失敗するとこんなにイタイ!失敗忍者からの涙報告
- 会社の愚痴を同僚と言い合っているうちに、つい口をすべらせてしまった。(化学・石油・ガラス・セラミック・セメントメーカー)
- 転職をする!と決めて、会社選びをしている状況だったので、なんでも“YES”といってしまい、「急に物分り良くなったな?」と上司に怪しまれた。(総合商社)
- 転職活動が順調であることを仲の良い同僚に話していたところ、そこから上司に漏れてしまった。(鉄鋼・金属商社)
- 自分の部屋に、書類を置きっぱなしにしていたら家族にバレた。(その他)
- 内定が決まったので、辞表を会社のパソコンで作っておいたら、社長に盗み見られてしまった。社長はショックを受けてたらしいが、これは個人情報保護法違反では?(広告・デザイン・イベント)
- 会社のメールを企業との連絡手段として使っていたため、サーバ管理者に勝手にメールをチェックされていた。(通信)
- 自宅に届いた不採用通知を家族が受け取り見つかった。「仕事でちょっと資料請求している」と苦しい嘘をついてごまかしたが…。(ソフトウェア・情報処理)
- 普段は私服でいることが多かったので、会社の同僚に、面接を受ける会社にスーツで入っていく姿を見られて、バレた。(コンピュータ・通信機器・OA機器関連商社)
- 面接会場に向かうバスで会社の先輩にバッタリ会ってしまった。(流通・小売)
- 面接予定日と出張予定日が重なってしまい、上司にその旨を話さざるを得なくなった。(団体・連合会・官公庁)
[調査概要]インターネットでアンケートを実施
調査期間 : 2006年10月23日~10月25日
調査対象 : 転職活動経験者100人(有効回答数100件・インフォプラント調べ)
在職中の転職活動で忘れてはならない2つのこと
エンジニアをはじめとする多くの転職者の相談役として活躍。6000人の受講生を抱える「面接力向上セミナー」の講師なども務めている。
自宅のインフラを整え、公私の時間をきっちりと分ける
会社探しに、今やインターネットは欠かせません。転職活動を勤務時間外に行えるよう、自分のメールアドレスやネット環境を整えておきましょう。また、隠密行動は時間がかかるもの。時間に余裕を持ち、最低でも3カ月、長い場合では半年以上かかるという人も多くいます。次に、企業とやりとりをするようになった場合、もし、勤務時間中に応対ができないのであれば、予め応募先企業に「日中は応対が難しいです」と、伝えておきましょう。例えば、「携帯電話の留守電に用件を入れてもらい、休み時間にかけ直す」や「自宅に届くメールを携帯電話に転送できるように設定しておく」などの工夫をしておけば、応募先企業にも迷惑をかけず、スムーズなやりとりができます。しかし、会社のメールアドレスや会社から支給されている携帯電話を使うことは避けてください。
自分のスケジュールを伝え、勤務時間外や休日を利用する
面接には有給休暇を利用するか、平日に面接へ行くことが難しいのならば、前もって勤務時間外や休日に設定してもらいましょう。勤務時間外にお願いする場合は、夜の7時までが常識の範囲内です。休日に設定してもらう際も、「無理を聞いていただいてありがとうございます」と、応募先の人事にも貴重な時間を割いてもらっていることを自覚しましょう。お願いの仕方は、「土日でなければ面接には行けません」と、自分本位な言い方をするのではなく、「面接に進んだ際はどのようなスケジュールになりますか?」と、聞いたうえで、スケジュールの相談をしましょう。
記事作成日:2006年12月7日
EDIT:(株)マインドシェア COPY&DESIGN:(株)エーアンドエス
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