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転職したいのですが企業側が求める条件にギリギリ届いていません【転職相談室】

在宅ワークをする若手社会人

初めての転職活動で、「応募先が求める条件に、自分は届いていなのではないか…」と応募に二の足を踏んでいる人がいるかもしれません。

自分の実力や実績がギリギリだと感じていても、転職を成功させるためにはどうすればいいか、組織人事コンサルティングSeguros代表コンサルタント・粟野友樹氏にアドバイスをもらいました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職するために求人に応募したいのですが、求められる条件にギリギリ届いていません。どうアピールすればいいでしょうか?(Hさん/25歳/Webデザイナー)

相談者
相談者

【相談内容】
現状からステップアップするために、初めての転職活動中です。希望する企業の求人を見たところ、自分のスキルや実績がギリギリ足りていないと感じています。妥協したり諦めたりしていてはステップアップできないので、何とか挑戦したいと思います。何かいい解決策があれば教えてください。(Hさん/25歳/ Webデザイナー)

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届いていないと思う部分を具体化・言語化させる

▶アドバイザー
現在の職業はWebデザイナーとのことですが、どのような転職を考えているんですか?

▶相談者
制作会社に勤めているんですが、事業会社への転職を希望しています。いま応募したいなと思っている事業会社の求人要件は、「デザインツール経験およびコーディング経験、Webマーケティング経験、ディレクション経験3年程度。不動産業界に関する経験尚可」なんです。ですが、自分のスキルや実績が要件を満たしていないように思えて…。

▶アドバイザー
なるほど。では、その求人要件に対して何が届いていないのかを明らかにしていきましょう。

▶相談者
よろしくお願いします。

▶アドバイザー
まず、デザインツールを使った実務経験はありますか?

▶相談者
はい。日常業務でAdobe系アプリや一般的に使われているWebデザインのツールをひと通り使用しているので、それらの実務経験には自信があります。

▶アドバイザー
コーディングについてはいかがですか?

▶相談者
PHP、html、CSS、JavaScriptなどのコーディング経験はありますが、得意だと胸を張って言えるほどではありません。

▶アドバイザー
わかりました。Webマーケティング経験やディレクション経験についてはいかがでしょう?

▶相談者
マーケティング戦略づくりや予算策定などの企画部分のWebマーケティング経験は、ほとんどありません。施策実行・アクセスデータ解析・効果検証などの運用部分なら経験があります。

ディレクション経験については、「ディレクション経験3年程度」となると、小規模なクライアント案件しか担当していないので、経験があると言っていいのか…あまり自信がありません。

▶アドバイザー
それでは、“尚可”となっている不動産業界に関する経験についてはいかがですか?

▶相談者
それほど大きい規模の案件ではありませんが、不動産業界の広告制作は経験があるので、アピールできると思います。

▶アドバイザー
そうですか。どうやら、要件に対しHさんがギリギリだと感じているのは、コーディングスキル、Webマーケティング経験、ディレクション経験3年程度の3つのようですね。

▶相談者
そのようです。今、一つひとつ確認したことで、足りない部分がはっきり自覚できました。

▶アドバイザー
とはいえ、ギリギリと感じているのはHさんの主観です。試しに、会社の規模で考えてみましょう。仮に提示されている要件内容が同じでも、大手企業だったら「無理かも(ギリギリかも)」と思うのに、中小企業だったら「いけるかも」と思う。そんなことはありませんか?

▶相談者
言われてみると、それはあるかもしれません。

▶アドバイザー
では、ここからはHさんがギリギリだ(不足している)と思っている部分を補うには、どのようにアピールするのが効果的かを客観的に考えていきましょう。

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不足している部分を補う方法を探し、アピールする

▶アドバイザー
コーディングは、現職での経験だけですか?

▶相談者
いいえ、実は副業でも携わっています。

▶アドバイザー
だとしたら、それも含めて経験としてアピールしていきましょう。

▶相談者
副業も経験に加えていいんですね。

▶アドバイザー
Webマーケティングについては、Hさんの強みは運用部分と言えるので、「運用には自信があり、内製化に貢献できる」とアピールするんです。未経験である上流の企画部分は、「仕事の流れや勘どころは理解しているので、その領域での経験を積んでいきたい」と学ぶ意欲をアピールしましょう。

▶相談者
不足と思われがちな点があっても、それを学ぶ意欲につなげることでポジティブに捉えてもらう、というイメージでしょうか。

▶アドバイザー
その通りです。ディレクション経験については、年数が足りず、スキルとしての自信がないようですが、担当した案件実績とその中で創意工夫したことを、「STARフレーム」で的確に伝えていくのがポイントです。

STARフレーム
S:どのような状況で(Situation)」
T:どのような課題があり(Task)」
A:どのような行動をして(Action)」
R:どのような成果が出たのか(Result)」

できれば応募先が求めている不動産業界の案件を選んで、案件内容、プロジェクト規模(人数)、担当業務、成果などをアピールしていきましょう。

加えて、分析力や調整力、プランニング力などのポータブルスキルについてもアピールするといいですね。

▶相談者
わかりました。

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▶相談者
まずは書類審査に通るために、応募書類のポイントについてアドバイスをください。

▶アドバイザー
大切なのは、応募先企業が求めている要素を明確にすることです。求人の要件を優先し、自分なりに相手企業が求めている要素を予測し、そこと自分との接点(=貢献できること)を伝えていくのです。

Hさんの場合は、「不動産業界の経験があること」「Webマーケティングの運用部分に対応できること」「ディレクションへのキャリア志向性を持っていること」などです。

▶相談者
相手企業が求めている要素を詳しく知るには、どうすればいいのでしょう?

▶アドバイザー
応募先企業が発信している動画や広告などを研究して、Webデザインのテイストや方向性が、自分のアピールできるものとどのように合致しているかなど、クリエイティブの傾向を把握しましょう。口コミなどを見て、企業風土などの理解を深めることも役立つと思います。

▶相談者
早速チェックしてみます。

▶アドバイザー
あとは、もしも自分の周りに経験・スキル不足をカバーして転職に成功した人がいたら、どんな書類を作成し、どのような面接だったかをヒアリングしてみましょう。クリエイティブ職の場合は、ポートフォリオの作り方やプレゼンの仕方を教えてもらうのも参考になるはずです。

▶相談者
確かにそうですね。身近に該当する人がいるようなら、聞いてみます。

▶アドバイザー
転職を成功に近づける対策としては、転職エージェントの力を借りるという方法もあります。

▶相談者
転職エージェントに登録すると、どんなメリットがあるのでしょうか?

▶アドバイザー
専門性の高い転職エージェントに相談することで、自分の強みをより明確に言語化・可視化することができます。

また、応募先企業が求める要件のレベルや応募者に求める優先順位、例えばデザイン特化なのかディレクション志向なのかなどをヒアリングしてくれるので、応募書類に反映させることができます。模擬面接も可能なので、面接対策にも役立つでしょう。

▶相談者
それは、ひとりではできないことですね。

▶アドバイザー
ほかにも、転職エージェントは求人情報を豊富に持っているので、Hさんの希望に合致しそうな選択肢を提示してもらえたり、若手を募集中の企業、最近募集を始めたばかりの企業、採用に積極的な企業などの情報も提供してもらえたりするはずです。

▶相談者
いろいろなメリットがあるんですね。早速、Web系に強い転職エージェントを探してみます。

▶アドバイザー
いずれにしても、どのような人でも落ちる可能性があるので、1社に特化しないほうが賢明です。なぜなら、ほかに有力な候補者が応募して競り負けるかもしれませんし、企業が要件を変えたり採用をストップしたり、状況が突然変わることもあり得るからです。

こうしたリスクを避けるためにも、ほかの選択肢も検討しておきましょう。

▶相談者
確かにそうですね。ちなみに、どんな選択肢があるのでしょう?

▶アドバイザー
1つは、興味がある業界や経験のある業界で、別の事業会社を探すこと。もう1つは、デザイン、ディレクション、規模などにおいて、より高度な経験・スキルを積める制作会社や広告代理店に転職すること。

あるいは、もうしばらく現職に留まって経験を積み、1、2年後に再チャレンジするという選択肢もあります。そうすれば、今はギリギリだと感じている要件が数年後にはクリアできて、スムーズに転職できる可能性が高まります。

ステップアップを望むHさんの場合、どれを選んでも大きく外れることはないと思いますよ。

▶相談者
いろいろな角度からのアドバイスをありがとうございました。大変参考になりました。

記事作成日:2023年4月26日 WRITER:笠井貞子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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