転職して自分に合った簡単な仕事に就きたい。見つけ方は?【転職相談室】
今の仕事がきつく、簡単な仕事に就いて負担を減らしたいという相談者のKさん。職種を考える上でポイントはあるのでしょうか。
この記事では、自分に合った仕事の見つけ方や未経験転職での注意点について、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏にお伺いします。
目次
今の仕事が大変なので簡単な仕事に転職したいです(Kさん/女性/27歳/接客販売)

家電量販店で接客販売として勤務していますが、体力的にきつく、転職を考えています。また、接客業は自分に向いていないのではと思っており、ストレスも大きいです。
今の仕事よりも簡単な仕事に就いて、こういった負担を解消できればと思うのですが、どういった仕事に就けばいいのか見当がつきません。自分に合った簡単な仕事の見つけ方を教えてください。
まずは現状の不満と次の仕事に求める条件を明確にする

また、シフト制のため、固定の休みがとりづらい点や、繁忙期の関係で週3日勤務もあれば週6日で働くということもあり、変則的なスケジュールの中、今の仕事を続けていけるのかと不安もあり、転職を考えています。






適職の見つけ方とは?


①やりたくない仕事を整理し、できそうな仕事を洗い出す
まずは、これまでの経験から「自分が主体的に取り組める仕事」を考え、できそうな仕事を探ります。そのために、転職サイトなどに掲載されているさまざまな職種をチェックし、「興味を持てない仕事」や「やりたくない仕事」を考えることから始めてみましょう。
その際、「スキルや経験がない」という理由以外に、どのような点で「やりたくない」と感じているのか、共通の要素を明確にしていくのがポイントです。やりたくない仕事を整理することで、自分にできそうな仕事が見えてくるため、それがあなたの適職の候補になるかもしれません。
②没頭できる仕事かどうかを見極める
これまでの仕事の中で、没頭できた仕事や経験があれば書き出してみましょう。
本業ではない+αの業務からやりがいを見出す方も多く、主体的に業務に取り組めるような仕事は適職になる可能性が高いと言えます。
③評価が高かった仕事や業務内容を振り返る
仕事の好き嫌いに関係なく、評価が高かった仕事も適職になる可能性が高いと言えます。そこで、これまでの仕事で成果に貢献できたことや、上司・会社からの評価が高かった仕事・エピソードなどをまとめてみるのもおすすめです。
同時に、業績だけでなく「周りのメンバーに良い影響を与えた」「チームワークのためにこんな行動をとった」といった、プロセスの部分で評価された内容も振り返ることで、自分が何気なくとった行動が第三者から評価されたことを認識できます。その上で、その強みが活かせそうな仕事をピックアップし、適職を検討するのもいいでしょう。
④適性診断を参考にする
自分にできる仕事が何なのか整理がつかない、もしくは時間がかかりそうという場合は、「適性診断」を活用するのもいいでしょう。
診断の結果から、納得できる点や「予想と違う」と感じる点を整理することもでき、自分に合った仕事を見つけやすくなります。



しかし、「今の仕事よりも難易度の低いという意味で簡単(easy)」など、人により「簡単」の意味合いはさまざまです。そのため、4つの考え方を活用して候補となった仕事が、難易度の低い仕事(easy)とも言えるのではないかと考えてしまいそうですが、そうではありません。
「適職とは簡単な仕事のこと」と勘違いしないよう言葉の捉え方には注意しましょう。あくまでも、あなたの抱えている不満を解消する仕事が「適職」ということになります。
必ずしも職種を変える必要はない







人材のマネジメント経験なども積むことができ、経験の幅が広がるというメリットも挙げられます。


キャリアの選択肢を広げるという意味でも、接客業も頭の片隅に置きながら職種を検討すると良いかと思います。


転職活動での注意点

①職種だけでなく社風や希望条件についても考えておく



ですので、行きたい企業の社風や組織風土についても調べ、ご自身の性格とマッチしているか考えられると良いかと思います。
②オフィスワークを考えている場合はビジネススキルを習得しておく

オフィスワークを考えている場合は、ビジネスマナーといった基礎的なスキルをひと通り習得した上で選考に臨むのが良いかと思います。
③志望動機や転職理由の伝え方に気をつける

「今の会社ではこういった学びがあった。しかし、中長期的にキャリアを考えた際に、体力的に不安がある」といったように、現職の良かった点も述べながら伝えるといいでしょう。
まとめ

場合により、職種を変えなくても良いこともあるため、自分のイメージだけで職種の良し悪しを判断するのは避け、適職を見つける際の4つの考え方や、「本当に職種を変えることが正解なのか」といった観点から客観的に検討します。
選考対策については、ビジネスマナーについての基礎知識を押さえておき、転職理由の伝え方に気をつけましょう。

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