転職活動を始める前に知っておきたい、転職を成功させるための6つの行動

転職活動を成功させるためには、どのようなことを意識しておけばいいのでしょうか。
そこで、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に、転職を成功させるための行動について6つ挙げていただきました。転職活動を始める前に、チェックしておきましょう。
目次
自分にとっての「転職成功」と「転職理由」を明らかにしておく
全ての希望を叶える転職先を見つけることは難しいものです。そのために、転職活動を始める場合は、転職理由を明らかにして、何が実現されたら「転職成功」になるのかを決めておきましょう。
自分の転職成功の条件を決めておかないと、目先の条件に惑わされてしまい、転職先も決めることができなくなってしまいます。
また、転職したとしても、「社風が合わない」「福利厚生が少ない」など、つまずきや不満が生じた際に乗り越えることができず、転職を繰り返してしまう可能性があります。
自己分析を行う
自己分析とは、過去の経験を洗い出して、自分の強みや得意分野などを明らかにする作業です。自分の強みを発揮できる仕事を選んだ方が、成果を出しやすく長く活躍することができます。
また、自己分析で明らかになった強みは、自己PRとして履歴書や職務経歴書に記載したり、面接でアピールしたりすることができます。自分の価値観や大切にしていることが分かるので、企業や職種選びの軸にしたり、希望条件の優先順位付けをしたりする際にも役立つでしょう。
応募先を絞りすぎない
転職先の企業は、できれば複数の企業から内定を得て、比較検討して決めたいものです。そのため、応募する企業はあまり絞り込み過ぎず、興味を持った求人にはできるだけ応募し、面接で話を聞いてみることをお勧めします。
応募時は志望度が高くなかったとしても、実際に話を聞いてみたところ魅力を感じ、志望度が一気に上がるケースも少なくありません。
また、中途採用の場合は、採用枠が充足すると募集が締め切られてしまいます。応募先を絞って少しずつ応募しているうちに、マッチする求人の募集が終了してしまうこともあります。応募はできるだけ範囲を広げて、一気に応募することで転職成功につながりやすくなります。
応募書類と面接対策を念入りに行う
求人に記載されている人材要件にマッチしていたとしても、応募書類と面接対策を念入りに行っておくことが重要です。書類選考がなかなか通過しない場合は、職務経歴書を魅力的に書けていない可能性があります。
また、書類選考は通過するのに面接を突破できない場合は、面接でのアピールが不十分となっている可能性が高いと言えるでしょう。
職務経歴書を見直す際は、採用担当者の視点で読みやすくまとめられているか確認し、同じ職種の職務経歴書見本を参考にするという方法があります。
面接は、確実に質問される「転職理由」「志望動機」「自己PR」などの回答をきちんと準備しておき、鏡の前や動画を撮りながら実際に話をしてみて、自分の話し方のクセを確認してみましょう。
家族への相談と退職手続きを慎重に行う
志望する企業から内定が出たとしても、家族やパートナーから反対されてやむなく辞退するケースが少なくありません。家族やパートナーには、転職活動を始める前にしっかり相談しておきましょう。
年収や勤務地、勤務時間が変わるなどして、家族やパートナーに影響を与える可能性がある場合は、事前に転職の目的や置かれている状況などを説明し理解を促しておきます。
また、所属企業から引き留められて辞退するケースもあります。何度も説得されたり、待遇などの改善を提案されたりして引き留められる可能性があるので、退職を申し出る際は就業規則を事前に確認し、職場に迷惑をかけない範囲で退職スケジュールを立て、強い意志を持って伝えるようにしましょう。
転職後は「オープンマインド」と「アンラーニング」の姿勢を心がける
理想的な転職先を見つけたとしても、働くうちに多少のギャップや不満は発生するものです。こうした困難が訪れた時に、すぐに転職したことを後悔したり退職を考えたりするのではなく、転職成功に近づけるように意識して行動することが大切です。
そのために、「オープンマインド」と「アンラーニング」の姿勢を心がけてみましょう。
オープンマインドとは、自己開示をして相手を受け入れる姿勢を指します。転職したばかりの段階では、職場に慣れていないためどこまで自分をさらけ出していいのか分からず、自分を良く見せることを優先してしまうケースが多いものです。
しかし、自分の心の内を相手に伝えないと、どのような人物なのか掴みとれないため、信頼関係を構築するのに時間がかかってしまいます。
また、アンラーニングはこれまでの知識や経験、価値観などを見直し、新しく学ぶことを指します。過去にとらわれることなく、新しい環境で柔軟に知識や経験を取り入れる姿勢が転職成功のために重要です。
入社したら転職が終わるわけではなく、入社後にイキイキと働き満足できるようになるまでがゴールです。入社後の行動によって、転職成功を実現しましょう。
最後に
転職を成功させるための6つの行動をご紹介しましたが、転職活動をしたからといって必ず転職しなければならないわけではありません。転職活動の結果、「現職に残る」という選択肢もあります。
自分のキャリアを振り返り、経験・スキルややりたいことを整理して、転職市場で情報収集することは、キャリア形成において有効に働きます。
転職にこだわらず、自分にとってどのキャリアが最適か、冷静に考えるようにしましょう。
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