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転職活動をする前に、自分の「好き」探しをしたいと考えています【転職相談室】

通りを歩く白コート姿の女性社会人自分の「好き」を見つけてから転職活動を始めたい。だけど、今の仕事を辞めてまで「好き」探しをしてもいいのだろうか…。

そんな思いに心が揺れている若手社会人に、コーチングスキルを活かしてキャリアドバイスに取り組む組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

今の仕事を一旦辞めて、好きなことを見つけてから転職活動をするのはアリでしょうか?(Aさん/24歳/編集アシスタント)

相談者
相談者
■相談内容
大学を卒業し、新卒で入社した小さな出版社で編集アシスタントをしています。2年経った今でも、毎日ルーティンワークばかりで大きな成長は見込めず、「この仕事が好き」と言えるほどではないので、転職を考えています。

 

知り合いの中には、自分の好きなことを仕事にしている人たちがいて、自分もそうでありたいなと感じたことがきっかけです。今の仕事を一旦辞めて、転職活動に入る前に旅に出るなどして、自分の「好き」を追求する期間を設けるのはアリでしょうか?

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好き探しをするのはアリ。ただし「好き」の基準を明確に

アドバイザー
今の仕事を辞めて、もっと「好きだ」と思える仕事に就きたいと考えているんですね。

相談者
はい。今の仕事に大きな不満があるわけではないんですが、好きというほどでもないんです。ずっと仕事を続けるのなら、好きだと思える仕事のほうが幸せなんじゃないかと思いまして。

アドバイザー
「好き」を求めて会社を辞めること自体は悪いことではないと思います。ですが、踏み切れていないのであればその理由があるはず。具体的に何が引っかかっているのでしょうか?

相談者
好きなことが何なのか、自分でもまだつかめていないんです。だから、仕事を辞めて旅に出たり、趣味のイラスト制作系のイベントに参加したりして、自分なりに追求してみようと考えているんです。でも、無職になってしまうのはちょっと心配で…。

アドバイザー
確かに、現実を考えると不安になりますよね。無職になれば経済的に不安定になりますし、仕事のブランクが長くなればキャリア的にも心配でしょう。

その不安を少しでも払拭するためにも、まずやるべきことがあります。それは、自分の「好き」の基準を、できるだけ具体的に設定することです。

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自分の「好き」とは具体的にどのような状態なのかを分析

相談者
好きなことが何かわからないのは、基準が曖昧だから、ということでしょうか。

アドバイザー
そのとおりです。「好き」の尺度は人によって違います。つまり、他人の例を参考にしても、自分に丸ごと当てはまるとは限らない、ということです。

例えば、「仕事そのものが楽しい」という以外にも、「やりがいを感じられる」「大変だけど、人からの評価や感謝が励みになる」「自分の得意なことを活かせる」など、「好き」の捉え方は人によってさまざまです。

ですから、他人と同じ理由で、Aさんが同じ仕事を好きになるとは限りません。その点をご自身で深堀りしてほしいのです。

相談者
確かにそうですね。「好き」を探すには、まずはその基準をしっかり設定する必要がありますね。

アドバイザー
設定をクリアにしていくには、好きという感覚だけでなく、「嫌いではない」「これは得意」という観点からも考えてみるといいと思います。

ほかにも仕事の場面に限らず幼少期にまで遡って、好きなこと、嫌いではないこと、得意なこと、褒められたことなどを考えてみるといいでしょう。

相談者
そうなんですね。わかりました、あとでじっくり思い返してみます。

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転職の決断はあらゆる可能性を探ってから

アドバイザー
「好き」の基準が定まれば、実際に何が「好き」なのかが見えやすくなり、「これならやってみたい」と思えることが明らかになってくるかもしれません。

そして、そこには「今の仕事を辞めない」という選択肢も出てくる可能性もあります。

相談者
どういうことですか?

アドバイザー
例えば、Aさんはイラスト制作が趣味のようなので、現在勤めている出版社にイラストを扱う編集部があれば、そこへの異動希望を出すという方法が考えられます。

あるいは、今担当している雑誌にイラストを大きく扱ったページの連載やコラボ企画を提案するなど、工夫次第で今の職場ででも「好き」を実現させる方法は考えられるのではないでしょうか。

相談者
確かに、自分で動いてみることで環境を変えられるかもしれません。アシスタントとしての仕事で精一杯で、そこまで考えつきませんでした。

アドバイザー
また、例えば副業やボランティアで、好きになれそうなことを試してみるという方法もあります。仕事を辞める決断を下す前に、今は創作系の副業を紹介するサービスがいろいろあるので、情報収集してみるといいでしょう。

同時に、今まで興味のなかった分野についても積極的に調べてみると、対象が広がるかもしれません。

相談者
わかりました。まずは情報収集をじっくりやってみます。

好きは変化し得るもの

アドバイザー
心に留めておいてほしいのは、いずれの方法を選んだ場合でも、見つけた「好き」を唯一の答えだと思い込まないこと。「好き」は固定的なものではなく、そのときのタイミングや周囲との関係性などで好きは変化し得るものです。

例えば、旅行が好きだから、旅をしながら働きたいと考える。それが実現したとしても、そこがゴールではありません。ひとつの経験を通じて、もっとほかのやりたいことが見えてくることもあります。

だから、探し続けることに意味があるんだと思います。

相談者
そうですよね。これからいろいろ経験していく上で、好きや価値観は変わっていくかもしれない、というのは理解できます。

アドバイザー
近年はキャリア教育が普及する一方で、「やりがい」や「自分らしさ」を求めなければいけない風潮が強くなっているようにも思います。もしかして、Aさんも「好きを見つけたほうがいいのかも」という気持ちにとらわれていませんか?

相談者
いわれてみると、「好き」を見つけたほうが幸せそう、というのは、周囲の人の表面だけを見て感じてしまったことかもしれません。

アドバイザー
だとしたら、そんな風に考える必要はありません。「こうしなくてはいけない」という気持ちが強すぎると、自分の可能性や柔軟性をつぶしてしまうかもしれませんよ。

相談者
わかりました。人との比較ではなく、まずは自分の「好き」について、納得できるまで考えてみます。

仕事を辞めて好き探しをするなら

アドバイザー
最初に言ったように、無職になるのが不安なら今の仕事を辞めずに探す方法もありますし、Aさんはまだ若いので、仕事を辞めてじっくりと「好き」探しをしてみるのもいいでしょう。

ただ、仕事を辞めて取り組むのなら、数日で見つかるものではありませんから、一定期間は無職になることを想定して、経済面などの環境を整えておきましょう。

相談者
はい、計画性をもって臨みたいと思います。

アドバイザー
もうひとつ、仕事を辞めて「好き」探しをするのなら、信頼できるメンターを見つけておきましょう。

相談者
メンター、ですか?

アドバイザー
友人でも家族でもいいので、応援してくれる人を見つけておくんです。一人で「好き」を深掘りしているとどうしても煮詰まってしまい、前向きに考えられなくなることもあります。そんなときは、ネガティブな発言も含めて本音で話せる人が身近にいると心強いはずです。

相談者
わかりました。その上で、もし仕事を辞めて一定期間のブランクができるような状況になったら、直後の転職時に注意することは何でしょうか?

アドバイザー
面接ではブランクがあった理由を尋ねられるでしょうし、「好き探しをしていた」というだけの回答になってしまうと、面接官は懸念を示すかもしれません。ですから、その理由を周囲の人が納得できる説明になるよう準備しておいてください。

相談者
やはり、「好き探し」は良くも悪くも次の転職に影響しそうですね。結果的に「好き」が見つからなかったら、と考えると、辞めることが最善という判断になったとしても、躊躇してしまいます。

アドバイザー
最終的に「いまの段階で好きを探し当てるのは難しい」とわかって方向転換したとしても、そのことをきちんと説明できれば理解してもらえると思います。

大切なのは、一定の時間をとって「好き」探しと向き合い、やり尽くした結果どうだったのかを、きちんと説明できるかどうかです。

相談者
わかりました。いろいろとお話をうかがって、次に取るべき行動が見えました。ありがとうございました。

記事作成日:2021年12月17日 WRITER:笠井貞子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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