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コミュニケーション能力の自己PRの書き方と例文|転職で伝わる強みの具体化する方法

コミュニケーション能力の自己PRの書き方と例文

この記事でわかること

  • コミュニケーション能力を傾聴・提案・調整などの具体的な行動に分け、自己PRとして整理する方法がわかる
  • 職務経歴書に活用できる例文と書き方のポイントを確認できる
  • 応募先に合わせた自己PRの準備の進め方がわかる

コミュニケーション能力は、相手の話を聞く、分かりやすく伝える、関係者と調整するといった具体的な行動に分けて説明すると、業務で発揮した強みが伝わりやすくなります。日常業務から強みを整理する方法と、職務経歴書に活用できる例文をまとめました。

監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO

転職活動で評価につながりやすいコミュニケーション能力とは

自己PRでは、「会話が得意」と伝えるだけでなく、相手の状況や要望をどう把握し、どのように説明・調整して業務を進めたのかを具体的に示すことが大切です。コミュニケーション能力は、自己PRを整理する一つの方法として「聞く力」「伝える力」「調整する力」の3つに分けて考えることで、自身の強みを言葉にしやすくなります。

聞く力:傾聴・ニーズ把握・要望整理

聞く力とは、相手の話を表面的に受け取って判断するのではなく、質問や確認を通じて目的や要望、置かれている状況を整理する力です。自己PRでは、どのような質問や確認を行い、把握した内容をその後の対応にどう活かしたかまで示すと、実際の仕事の進め方が伝わりやすくなります。

自己PRで活用できる強みには、以下のようなものがあります。

  • 傾聴力:相手の話を丁寧に聞き、必要に応じて質問や確認を行いながら内容を理解する力
  • ニーズ把握力:質問と確認を通じて、相手が求めていることを整理する力
  • 要望整理力:複数の希望や事実関係を整理し、必要な対応を明確にする力

伝える力:提案力・説明力・対応力

相手の目的や知識に合わせて選択肢を伝え、違いを分かりやすく説明した経験は、提案力や説明力としてアピールできます。

自己PRでは、相手の知識や状況に応じて、情報の量や表現、説明の順番などをどのように工夫したかを具体的に伝えましょう。説明後の追加質問が減った、必要な判断につながったなど、確認できた変化があればあわせて伝えると具体性が増します。

自己PRで活用できる強みには、以下のようなものがあります。

  • 相手の目的や条件に合う選択肢を伝える力
  • 複雑な情報を相手に合わせて分かりやすく伝える力
  • 対応力:把握した要望や状況を踏まえて、必要な対応を検討する力

調整する力:情報共有・調整・合意形成

業務では、複数の関係者と認識をそろえる場面があります。意見や前提が異なる際に、必要な情報と論点を整理し、担当者や期限を明確にした経験は、調整力や情報共有力としてアピールすることができます。

議題の整理や、伝え方の工夫など、働きかけによって、認識のずれや手戻りがどう変化したかまで示せると、調整の進め方が具体的に伝わります。

自己PRで活用できる言葉には、以下のようなものがあります。

  • 情報共有力:必要な情報を相手に適切なタイミングで伝える力
  • 調整力:関係各位の意見や条件を確認・整理し、対応を進める力
  • 合意形成力:立場の異なる関係者同士、利害を整理しながら方針合意に導く

コミュニケーション能力の自己PRを書く前にすべき準備

応募先の業務内容に合った自己PRにするためには、求人情報と自身の経験を照らし合わせることから始めましょう。

コミュニケーション能力の種類を見極める

同じコミュニケーション能力でも、業務内容によって期待する行動は異なります。求人情報の仕事内容や求める人物像を確認し、応募先でどのようなコミュニケーションが求められているかを整理しましょう。

強みの種類求人情報への記載例
傾聴力・ニーズ把握力・要望整理力顧客志向・ヒアリング・問い合わせ対応・ニーズ把握
提案力・説明力・対応力提案・分かりやすい説明・課題解決・顧客対応
情報共有・調整・合意形成部門間連携・情報共有・折衝・チームワーク

「コミュニケーション能力の高い方」と記載のある場合でも、業務内容まで読むと重要視するポイントが異なっているケースがあります。応募先の言葉を参考にしつつ、自身のエピソードがどれに当てはまるかをあわせて確認してみましょう。複数当てはまる場合も、自己PRでは1つの強みとエピソードを中心にすると要点が伝わりやすくなります。

発揮した取り組みと結果を整理する

規模の大きな取り組みでなくて構いません。エピソードは、以下の3点で整理すると書きやすくなります。

  • 誰に、何を確認したか
  • 確認した内容をどのような対応につなげたか
  • 相手や業務の何が変わったか

数値化できない場合も、「問い合わせ内容の共有がスムーズになった」「確認の往復が減った」など、自身の行動によって確認できた変化を具体的に記載しましょう。

応募先でどのように活かせるかを関連づける

自己PRの最後では、応募先の業務で強みであるコミュニケーション能力をどのように活かすかを添えます。「コミュニケーション能力を活かして貢献したい」だけでは、これまでの強みと応募先の業務との接点が伝わりにくくなります。顧客の要望把握、分かりやすい提案、部門間の調整など、想定する行動まで添えてみましょう。締めでは語尾の表現よりも、これまでの強みを応募先のどの業務でどのように活かしたいかを具体的に示しましょう。

💡キャリアアドバイザーからのアドバイス

コミュニケーション能力の自己PRに、特別な実績は必要ありません。顧客対応や社内調整を「誰に何を確認し、どのような対応をしたか」の順で振り返ってみてください。可能であれば「その対応によって業務や相手とのやりとりがどう変わったか」まで振り返ると、強みをより具体的に整理できます

コミュニケーション能力の自己PRの例文とポイント

ここまでに整理した3つの切り口ごとに、職務経歴書で活用できる自己PRの例文と書き方のポイントを紹介します。

例文:聞く力:傾聴・ニーズ把握・要望整理

カスタマーサポートでの例
私の強みは、相手の話から状況や要望を整理し、必要な対応につなげる傾聴力です。問い合わせ内容を十分に確認しないまま担当部署へ引き継いだ場合、追加確認が毎月発生していることに気づきました。そこで発生時期や希望する対応を順に確認し、聞き取った内容を要点ごとにまとめ、追加確認が必要な項目も明記して引き継ぎました。見直し後、担当部署からの再確認は月12件から5件に減りました。また、問い合わせ受付から回答までの日数も、担当期間中は平均3日から1日となりました。入社後も、相手の状況や要望を丁寧に確認し、円滑な対応につなげたいと考えています。

傾聴力は、相手の話を聞く姿勢のみではなく、把握した内容を対応へつなげるところまで記載すると伝わりやすくなります。

  • 何を把握するために、どのような質問をしたかを書く
  • 引き継ぎや提案など、聞いたあとに取った行動を記載する
  • 再確認の減少や対応時間の短縮など、相手や業務にもたらした変化を添える

例文:提案力・説明力・対応力

法人営業での例
私の強みは、顧客の状況を整理し、比較しやすい形で選択肢を提示する提案力です。前職では、中堅企業向けの勤怠管理システムの法人営業を担当していました。商談では「勤怠管理を効率化したい」という要望だけで判断せず、従業員数や拠点数、現在の勤怠管理方法、承認フロー、給与計算との連携などを確認していました。その上で、必要な機能や導入支援の範囲に応じたプランを提示し、機能・費用・導入方法の違いを整理して説明してきました。こうした提案スタイルを継続することで、担当商談の成約率は前年○%から○%へ上昇しました。また、導入後のある顧客からは、月次の勤怠集計にかかる作業時間が○時間から○時間に減ったとの報告も受けています。貴社でも、顧客の業務状況や要望を丁寧に確認し、判断に必要な情報を分かりやすく伝える提案力を活かしたいと考えています。

提案力は、多くの選択肢を提示した事実より、相手の状況に合わせて絞り込んだプロセスの方が強みとして伝わります。

  • 提案前に確認した背景や条件を記載すると、傾聴力の裏付けにもなる
  • 顧客の状況や要望を踏まえ、どのような選択肢を提示したかを記載する
  • 成約率や受注件数など、自身の営業活動に関連する指標を記載する場合は、期間・母数を明確にし、提案内容とは分けて実績として示す

例文:情報共有・調整・合意形成

事務職での例
私の強みは、関係者の意見を整理し、認識をそろえて業務を進める調整力です。複数部署が参加する会議では、前提認識の違いから、会議後に決定内容の再確認や修正依頼が月8件ほど発生していました。そこで事前に各部署へ状況と要望を確認し、当日は各部署から確認した論点や検討事項を整理して共有しました。終了後には合意事項や担当者、期限を記録して共有をした結果、会議後の修正は月3件に減少し、会議後の決定事項について各部署へ確認する作業時間も、週合計約2時間から約30分に減りました。入社後も、関係者が動きやすい情報共有で、チームの円滑な進行を後押ししたいと考えています。

調整力は、関係者の間に入った事実のみではなく、認識をそろえるための働きかけを記載すると、内容が伝わりやすくなります。

  • 誰のどのような意見や前提が異なっていたかを整理する
  • 事前確認、論点整理、決定事項の記録など、自身が実際に行った工夫を具体的に記載する
  • 手戻りや確認作業の変化を添え、チームへの影響を書く

コミュニケーション能力の自己PRで陥りやすいNG例

コミュニケーション能力は言葉の意味が広い分、書き方次第で業務での強みが伝わりにくくなることがあります。自己PRでよく見られる書き方の落とし穴を整理します。

「コミュニケーション能力があります」で終わっている

単に強みを述べるだけでは、何ができる人なのかが採用担当者に伝わりにくくなります。傾聴力、説明力、調整力など、自身が実際に行ってきたコミュニケーションの内容を具体化し、強みを発揮した場面と行動をセットで書きましょう。

話す力のみをアピールしている

「会話が得意」「積極的に声をかけた」だけでは、仕事でどのようにコミュニケーション能力を発揮したのかが伝わりにくくなります。相手の話をどのように確認し、必要な情報を伝え、認識合わせや対応決定につなげたかを記載すると、双方向のやりとりが伝わります。

良好な人間関係を成果としている

人間関係の良さは長所ですが、そのままでは業務との関連が伝わりにくい側面があります。例えば、継続的なヒアリングによって追加の要望を把握し、新たな提案につなげたなど、業務上どのような行動や変化があったかを具体的に示しましょう。

自分の行動で終わり、相手や業務上の変化が書かれていない

「丁寧に説明した」「小まめに共有した」といった行動だけでは、その強みが業務にどう活かされたのかが伝わりにくくなります。問い合わせや手戻りの減少、対応時間の短縮など、相手やチームに生じた結果もあわせて書きましょう。

よくある質問(FAQ)

コミュニケーション能力と協調性はどのように違うのですか?

コミュニケーション能力は、相手の話を聞く、情報を伝える、認識を調整するといった行動を指します。一方、協調性は、周囲の意見や役割を尊重し、協力して物事に取り組む姿勢を指します。相手への働きかけを伝えたい場合はコミュニケーション能力、チームで取り組む姿勢を伝えたい場合は協調性を選ぶと良いでしょう。

履歴書と職務経歴書では書き方は変わりますか?

履歴書は端的に結論を表現し、職務経歴書ではプロセスと結果を合わせて書きます。履歴書は記入欄に合わせて100~150文字程度を目安に、「強み→エピソード→貢献」の3文にまとめましょう。職務経歴書は社会人経験年数によって300~400文字程度を目安に、「課題→判断→行動→結果」の流れで記載します。

履歴書の例文(約100字)
私の強みは、相手の要望を把握して対応につなげる傾聴力です。問い合わせ時の確認項目を整理し、担当部署からの再確認を月12件から5件に減らしました。入社後も、正確なニーズの把握を通じて円滑な対応を支えたいです。
職務経歴書の例文(約300文字)
私の強みは、相手の潜在的なニーズを汲み取る傾聴力です。前職のカスタマーサポート業務では、問い合わせ内容の聞き取り不足により、担当部署からの再確認が月12件発生して対応遅延を生んでいました。そこで、顧客の真の要望を漏れなく把握するため「確認項目シート」を自ら作成し、運用を開始しました。単に項目を埋めるだけでなく、お客様の発言の背景にあるお困りごとまで深掘りするヒアリングを徹底した結果、部署間での再確認件数を月5件まで削減し、対応スピードの向上にもつながりました。入社後も正確なニーズ把握と円滑な社内連携を徹底し、業務効率化と質の高いサービス提供に貢献してまいります。

面接でコミュニケーション能力をアピールするときのポイントは?

面接で話す自己PRの軸は、職務経歴書や履歴書に書いた内容と揃えますが、面接では「耳で聞くだけで内容がわかる」くらい絞ることを意識しましょう。

上の例文で紹介した「傾聴力」を面接版にします。

私の強みは、相手の要望を正確に捉える傾聴力です。前職の問い合わせ対応業務では、この強みを活かして、問題の発生率を半減させることができました。

具体的には、ヒアリング後の他部署からの内容確認が多かったのを課題に感じ、なぜ再確認されやすいのかを考え、必要な項目を洗い出して、ヒアリングシートを作成しました。そこから、徹底的に事前にヒアリングを行ったことが成果につながったと感じています。

そのように、問題の本質を捉えて、必要な情報を引き出す力を活かして、御社のチームでの業務改善に活かしていきたいと考えています。

自己PRの基本的な書き方は、自己PRの書き方も参考にしてください。

粟野友樹
監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、転職支援や企業の採用支援、人材育成・組織開発など幅広く人事領域のコンサルティング業務に従事している。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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