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カスタマーサクセスの志望動機で説得力を出す書き方|例文と採用担当者が見るポイントを解説

カスタマーサクセスの志望動機で説得力を出す書き方

この記事でわかること

  • 採用担当者が評価するスキル、営業との違いを踏まえた志望動機への書き方
  • 「なぜCSか」「なぜその企業か」を軸にした志望動機の組み立て方とNG例の改善策
  • CSの経験者・BtoB営業未経験・販売接客未経験の例文3パターン

カスタマーサクセスは、会社によって(導入後の初期定着支援)、活用促進、契約更新、と担当するフェーズが異なります。そのため、仕事内容に合わせて志望動機を組み立てることが採用担当者にアピールする重要なポイントになります。具体的に見ていきましょう。

監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO

カスタマーサクセス(CS)の仕事内容とは

カスタマーサクセス(CS)とは、自社商品・サービスの顧客に寄り添い、その成果達成を伴走支援する仕事です。CSを導入している企業では、営業は新規開拓、その後の伴走はCSなどと役割分担をしています。また、カスタマーサポートは、顧客からの問い合わせ対応を主に担当しますが、CSは積極的に顧客にコンタクトをとって伴走する点が異なります。

企業によって異なりますが、CSが主に担当するフェーズは次の通りです。

  • オンボーディング:導入後の初期定着支援
  • 活用促進:顧客の題解決に沿った使い方を提案し、顧客の成功体験につなげる
  • 契約更新:継続利用の意向を確認し、解約を防ぎ安定収益を確保する

また、担当する顧客が固定していないところ、逆にある程度固定されているところ、定着率・アップセル率など指標を重視するところ、顧客の声をもとに開発・プロダクト部門へフィードバックを期待されるところと、仕事内容も会社によって大きく異なります。

そのため、どんな仕事をするのかを求人票をよく確認するようにしましょう。

採用担当者が評価するカスタマーサクセスのスキル・適性

CSの採用では、顧客対応の経験だけでなく、導入後の活用・定着を支援するために必要な以下の4つのスキルが評価されます。

顧客の状況をつかむヒアリング力

導入後の活用状況や困りごとを顧客から引き出し、次の支援策につなげていくヒアリング力が求められます。要望をそのまま受け取るのではなく、業務のどの部分を改善していく必要があるのかまでを確認できると、支援の精度が上がります。定例ヒアリングの前に聞くべき項目を整理しておく力も、このスキルの1つです。

導入後の定着を支えるオンボーディング実行力

業務では初期設定、操作説明、定着までの伴走が求められます。手順をわかりやすく伝え、導入時に起こりやすい課題や確認事項を事前に整理し、顧客の状況を確認しながら必要な支援を進める力が見られています。初期フェーズでの抜け漏れが後の解約リスクにつながるため、着実に進める力が重視されます。

利用状況を数字で見る分析力

利用率やログイン状況、オンボーディング進捗など、担当サービスで取得できるデータを確認し、必要に応じて解約リスクや活用停滞など、顧客の利用状況を把握します。感覚ではなく、ログイン状況や機能の利用状況などから対応する施策の順番を決められると、状況に合わせた対応が取りやすくなります。

社内外をつなぐ調整・提案力

顧客の要望を開発・サポート・営業へと橋渡しし、実現できる形に落とし込んでいく調整力や提案力も必要な要素です。CRMなどのツールを活用して複数顧客の状況を把握し、適切なタイミングで連絡や提案ができる顧客管理の力も求められます。また、大型案件の導入支援では複数のステークホルダーを動かす進行管理の力も評価されます。

カスタマーサクセス(CS)の志望動機の書き方|4つの要素で組み立てる

カスタマーサクセスの志望動機は、採用担当者に「CSの本質を理解し、入社後に活躍してくれそうだ」と思わせることが重要です。以下4つの要素を順に整理して組み立てましょう。

1. 転職理由と目指す姿を整理する

志望動機に説得力を持たせるためには、「なぜ転職するのか」というきっかけと「CSとしてどんな価値を提供したいか」という目指す姿を整理することが重要です。

  • 本音の転職理由を前向きに変換: 残業や給与などの条件面がきっかけの場合でも、そのまま書くのは避け「顧客と長期的に向き合える環境で成果創出を支えたい」など仕事内容への目的に置き換えます。
  • CSとしての将来像を示す: 「自社製品を通じた顧客の活用定着を支えたい」「将来的に解約防止やLTV向上に貢献できるCSになりたい」など、目指すキャリア像を明確にします

2. 「なぜその企業か」をプロダクトや顧客層から具体化する

CSは担当フェーズや重視するKPIが企業によって異なるため、「顧客に寄り添いたい」などの汎用的な理由にしないのがポイントです。求人情報や採用ページで、応募先ならではの志望理由を1つ以上具体的に示しましょう。

  • プロダクトや顧客層への共感: 担当するサービスの特徴、ターゲット顧客(大手・中小)、提供価値について共感したポイントを述べます。
  • 支援体制やKPIへの理解: オンボーディング体制や重視している指標(解約率・利用率など)に触れ、応募先への深い理解度を示します。

3. 過去の経験を「課題・対応・結果」と「数字」で伝える

「顧客フォローをしていました」という伝え方では、実際に何ができるのかが伝わりません。営業・カスタマーサポート・接客などの経験も、以下の形で整理すると、CSの志望動機で使えるアピール材料になります。

  • 「課題・対応・結果」の順で書く: 「どんな課題に対し、どう能動的にアプローチし、どのような成果が出たか」の流れで具体化します。
  • 数字を添えて具体性を出す: 担当顧客数、更新率、解約率、対応件数など、開示できる範囲で数字を入れて実績の規模感を示します。

4. 「活かせる業務」と「今後広げたい業務」を分けて伝える

「入社後に何でもやります」だけでは、採用担当者が着任後の動き方をイメージしにくくなります。自身の経験と応募先の担当フェーズを照らし合わせ、以下の2点を分けて書きましょう。

  • 即戦力となる強みを提示: これまでの経験を活かして、入職後すぐに貢献できる業務を具体的に伝えます。
  • 今後挑戦したい範囲を添える: 「まずは初期定着を担い、将来的にはアップセル提案まで幅を広げたい」など成長意欲を示し、入社後の活躍をイメージさせます。

カスタマーサクセスの志望動機のNG例と対策

次のような内容は、採用担当者に「志望動機が薄い」と判断される可能性があります。

NG例
「人と話すのが好き」「傾聴力があります」など、どんな場面で何をしたか裏付けのない自己評価だけで終わっている。

💡対策
採用担当者は、実際の仕事でどのように行動してきたかを見ています。活用が止まっていた顧客に使い方を提案した、更新前に状況を確認したなど、事実を1つ以上添えましょう。

NG例
「新規提案に注力したい」「提案力を活かしたい」など、営業職の志望動機と変わらない内容で、導入後の支援への言及がない。

💡対策
CSはオンボーディングや活用促進、契約更新など契約後の部分を担う職種です。応募先が担当するフェーズを求人情報で確認し、導入後にどう貢献したいかを軸に書き直しましょう。

NG例
「ノルマがなさそう」「数字に追われずに働けそう」など、条件面・働き方の改善が志望理由の中心になっている。

💡対策
更新率や利用率など数字を追う職種のため、数字から離れたい理由が前面に出ると懸念されます。待遇が応募のきっかけであっても問題ありませんが、顧客の成果に貢献したい意思を志望動機のメインに据えましょう。

カスタマーサクセスの志望動機 例文

CSの志望動機の例文として、経験者向けに1つ、営業や販売から転職する場合の2つを紹介します。自身の経験に置き換えて使用してください。

【経験者】異業界のCSから転職する

人材サービス業界でCSを3年間担当してきました。その経験を活かしながら、SaaS領域の顧客支援で導入後の活用・定着支援の経験をさらに深めたいと考え、貴社を志望いたしました。定例ヒアリングで活用状況を確認しながら支援手順を見直した結果、担当顧客の導入後30日以内の解約率を前年比○ポイント低下させました。ヒアリングから活用提案、更新前のフォローまでを一貫して担当してきた経験を、貴社の中堅企業向け活用促進に活かしたいと考えています。入社後は更新率の維持・向上に貢献しながら、アップセル提案にも取り組みたいと考えています。

担当フェーズと解約率低下の実績を、課題・対応・結果の形で示し、応募先の担当領域に結びつけています。

【未経験者】BtoB営業の経験を活かしてCSへ

BtoB営業として3年間、新規提案と既存顧客のフォローを担当してきました。成約後も定期的に利用状況をうかがい、活用が進んでいない顧客には使い方を提案した結果、担当顧客の翌年度更新率が○%まで向上しました。この経験から、導入後の活用・定着支援を主な役割として顧客を継続的に支えたいと考え、中堅企業の業務課題解決に注力している貴社を志望いたしました。入社後はオンボーディングと定例ヒアリングを丁寧に担い、継続利用の定着に貢献したいと考えています。

営業での既存顧客フォローを、導入後の活用支援や更新率向上への貢献に結び付けています。

【未経験者】販売・接客の経験を活かしてCSへ

購入後も継続的に顧客と関わり、利用や定着を支える仕事を担いたいと考え、顧客の定着支援を重視している貴社のCSを志望いたしました。 アパレル店舗では販売スタッフとして2年間、接客とヒアリングを担当してきました。お客様の着用シーンや服のサイズ感を確認してから提案し、購入後の着こなし相談にも応じることで、再来店率の向上につなげてきました。相手の状況を聞き取って先回りする力を活かし、入社後はオンボーディング支援や活用状況のヒアリングを基本から習得し、顧客の利用定着に貢献したいと考えています。

接客での聞き取り・フォロー経験を、CSでの活用支援や顧客理解に結び付けています。

カスタマーサクセスへの転職でよくある質問

営業経験のみでもCSの志望動機は書けますか

書けます。既存顧客のフォロー、更新前のヒアリング、導入後の問い合わせ対応は、オンボーディングや継続利用の支援に結び付けられます。あわせて、なぜ新規提案・受注を中心とする役割から、導入後の活用・定着支援を主な役割とする仕事へ移りたいのかを添えると、転職の軸が伝わりやすくなります。

CSの志望動機と職務経歴書は、どう書き分ければよいですか

志望動機は、応募先の企業を選んだ理由と着任後に担当できる業務に絞ります。担当した顧客数や支援の範囲、使用してきたツールなどの詳細は、職務経歴書側に書くと重複を避けられます。問い合わせ対応の経験を整理する場合は、カスタマーサポート(IT)の職務経歴書の書き方も参考になります。

まとめ

CSの志望動機は、求人情報やホームページで担当フェーズを確認し、自分の経験をどのフェーズに活かせるかを4つの要素で組み立てましょう。条件面や自己評価だけでは志望理由や強みが伝わりにくいため、オンボーディング、活用促進、更新前の状況把握など、導入後の支援でどう貢献したいかを具体的に伝えましょう。

志望動機の基本の書き方や、他の職種の例文は志望動機の書き方で解説しています。

粟野友樹
監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、転職支援や企業の採用支援、人材育成・組織開発など幅広く人事領域のコンサルティング業務に従事している。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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