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保育士の志望動機で説得力を出す書き方|例文と採用担当者が見るポイントを解説

保育士の志望動機で説得力を出す書き方

この記事でわかること

  • 園の特色と自分の経験の接点を見つけることで他の応募者と差がつく
  • 採用担当者が評価するスキルと志望動機への落とし込み方がわかる
  • 勤務先別の例文とアピールのポイントがわかる

保育士として転職を考えるとき、「子どもが好き」という気持ちや仕事の経験はあっても、なぜこの園を志望するのかをうまく言葉にできないと感じる方もいるでしょう。

この記事では、採用担当者が評価するスキルや志望動機の組み立て方を踏まえて、保育施設のタイプ別の例文を解説します。転職希望先の情報と見比べながら、説得力のある志望動機をまとめていきましょう。

監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO

保育士の志望動機を考える前に確認したいこと

保育施設には、認可保育園・認可外保育園・小規模保育園・企業内保育園・院内保育園などの種類があり、対象年齢・定員・開所時間・保育方針が異なります。同じ「保育士」の求人でも、志望動機でアピールすべき経験と強みは施設タイプによって変わります。

志望動機を書く前に、求人票で以下を確認しておきましょう。

  • 対象年齢と定員(0〜2歳の乳児中心か、3歳以上の幼児中心か)
  • 担任体制と職員配置(クラス担任か、複数担任か)
  • 開所時間とシフト体制(延長・夜間保育の有無)

採用担当者が評価する保育士のスキル・適性

保育士の志望動機では、子どもが好きかのみでなく、園で安心して業務を任せられるかが問われます。評価されやすい代表的なスキルや適性を解説します。

スキル 評価されるポイント
子どもの発達理解と安全配慮 年齢別の声かけ・事故防止への意識
保護者・職員との信頼構築力 連絡帳・送迎・面談を通じた誠実な対応
行事の企画・運営力 調整力・計画性・チームワーク
職員間の情報共有・連携力 日誌・引き継ぎ・ICT活用による正確な伝達
臨機応変な対応力・継続学習力 急な対応への柔軟さ・研修での自己更新

保育士の志望動機の書き方|4つの要素で組み立てる

志望動機をまとめる際は、転職理由を本音で振り返り、どんな働き方をしたいかから考えるとブレない内容を作成しやすくなります。順に解説していきます。

転職理由・目指したいことを整理する

転職理由は人それぞれですが、志望動機では「次の職場でどんな保育をしたいか」という前向きな目的を中心に据えることが重要です。保育観・専門性を深めたい領域・働き続けたい環境など、自分の保育の軸を一文で言語化することが出発点になります。

なぜその園・法人を選んだかを明確にする

志望動機を話す際は、数多くある保育施設の中でも応募先を目指した理由を伝える必要があります。園の保育理念・定員・延長保育の有無・運営形態など、求人情報やホームページから「この園だから」と言えることを見つけるようにしましょう。

働き方や待遇がきっかけで転職を考えた人は、転職理由をポジティブに言い換える方法も参考になります。

経験を「課題と結果」の形でまとめる

強みを説明する際は、担当業務を説明するだけでなく、自分が率先して取り組んだ課題とその結果を説明すると説得力が上がります。たとえば、「登園時に泣く子どもに対する保護者の不安に対し、好きな遊びを確認して引き継ぎに反映し、1か月後には泣く時間が短縮された」など、具体的なエピソードを入れるようにしましょう。

即戦力になれる業務と今後広げたい業務を分けて伝える

自分の経験と応募先の業務を照らし合わせ、「まずここで貢献できる」「ここは成長しながら担当したい」の2軸で整理しておきましょう。担任補助・記録・行事準備などすぐ担える業務を先に示し、広げたい領域を続けて書くと、意欲が受け身に見えにくくなります。

保育士は勤務先タイプで任される比重が変わります。「なぜその園か」と「即戦力の範囲」は、求人情報の言葉に合わせて書き換えましょう。

保育士の志望動機のNG例と改善方法

保育士の志望動機に限りませんが、具体性がなく、どこの保育施設でも言える内容では、採用担当者に熱意が伝わりにくくなります。ありがちなNG例と改善の対策を解説します。

【NG例】
「保育士として子どもの成長を支えたい」など、職種への関心のみで、施設の志望理由がない

💡改善方法
職種への関心は志望動機の出発点にはなりますが、それだけではどの園でもよいと思われます。園の保育理念・施設タイプ・定員など、応募先固有の理由を1つ添えましょう。

【NG例】
応募先の保育方針や体制に触れず、どの園でも使える一文で終わっている

💡改善方法
求人情報やホームページから、理念・定員・延長・施設タイプのいずれか1つを志望動機として入れましょう。園の特色と自分の接点を記載しないと企業研究不足の印象になります。

【NG例】
「持ち帰り仕事がなさそう」「シフトが組みやすそう」など、働き方の条件のみが志望動機になっている

💡改善方法
条件は選ぶ理由の一部になり得ますが、志望動機の中心には書かない方がよいです。待遇・条件は園選びのきっかけにとどめ、「この園でどんな保育を続けたいか」を前面に出しましょう。

保育士の志望動機 例文と書き方のポイント

採用担当者に評価されやすいスキルをもとに、勤務先別の志望動機例文を紹介します。求人票で確認した業務範囲と自分の経験が合致しているかを意識しながら参考にしてください。

【認可保育園】を志望する

貴園の「友だち関係を育む保育」に共感し、認可保育園のクラス担任をしたいと考え、志望いたしました。現在は認可保育園で5年間、3歳児クラスを担当し、連絡帳と保育日誌を通じて保護者と情報共有を行ってきました。子ども同士でトラブルがあった際は、それぞれの気持ちを受け止めながら言葉にできるよう援助し、職員間でも様子を共有して継続的に見守ってきました。貴園でも担任クラスの保育を担い、チーム保育の連携を深めたいと考えています。

認可保育園ではクラス担任制が多く、記録・保護者連携・チーム保育の3点が志望動機の軸になりやすいです。クラス担任と記録・保護者連携を前面に出し、自分がどのクラスでどう動いてきたかを具体的に示しましょう。

【小規模保育園】を志望する

少人数で一人ひとりを見守る保育に惹かれ、貴園の少人数教育の理念に共感し、志望いたしました。認可保育園では3歳児クラス担任として、個別の声かけと保護者面談を担当し、不安の強い子の登園適応をサポートしました。小規模ならではの家庭的な雰囲気の中で、これまで培った個別支援を活かしたいと考えています。入職後は、記録と引き継ぎを丁寧に行い、保護者との距離が近い環境で信頼関係を深めていきたいです。

小規模保育園は0~2歳児を対象とした定員6~19名の少人数制の認可保育施設です。少人数ならではの個別支援と家庭的な環境への共感を軸にすると伝わりやすくなります。大規模園からの転職の場合は、少人数保育への関心とこれまでの個別支援経験をセットで示しましょう。

【企業内保育園】を志望する

社員の方が安心して働ける保育を支えたいと考え、貴園の企業内保育士を志望いたしました。これまでの認可保育園で5年間、保護者の送迎時間に合わせた連絡や、急な残業に伴うお迎え変更への対応を経験しました。貴園では保護者の勤務形態に応じた保育を行っていることを求人情報で知り、これまでの送迎時間変更への対応や保護者連携の経験を活かせると考えています。

企業内保育園は保護者の勤務形態に応じて、急な残業や送迎時間の変更への対応をする場合もあります。保護者の働き方に合わせた柔軟な対応経験と、社員が安心して働ける保育を支えたいという貢献軸をセットで示すと説得力が増します。

【院内保育園】を志望する

医療従事者の方が昼夜を問わず安心して職務に専念できるよう、不規則な時間帯でも変わらない安心・安全な保育を提供したいと考え、貴園を志望いたしました。前職の認可保育園では、早朝や夕方の合同保育の時間帯において、視診の徹底や日勤スタッフへの細やかな引き継ぎ、安全管理を意識してまいりました。貴園では24時間保育や夜間保育を行い、多忙な医療従事者の子育てを多角的に支えられている点に強く共感しております。これまでの経験を活かし、時間帯が変わっても子どもたちの生活リズムを第一に考え、職員間での丁寧な情報共有と徹底した安全対策を実践して貢献していきたいです。

院内保育園は、医師や看護師などの医療従事者の子どもを預かる施設です。医療従事者の勤務シフトに合わせて24時間保育や夜間保育を行う園が多いため、「時間帯を問わない徹底した安全管理」や「シフトをまたいだ正確な引き継ぎ力」が重視されます。志望動機では、単に体調管理に触れるのではなく、不規則な働き方をする保護者を支えたいという貢献軸と、時間帯に応じた柔軟な保育経験をセットで示すと説得力が増します。

志望動機をまとめる際は、職歴を棚卸ししながら、転職理由や強みを整理するのが重要です。保育士の職務経歴書の書き方も参考にしてみましょう。

他の職種の志望動機・志望理由はこちらでまとめて解説しています。

粟野友樹
監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、転職支援や企業の採用支援、人材育成・組織開発など幅広く人事領域のコンサルティング業務に従事している。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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