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転職活動の流れと進め方|準備から入社までの7ステップとやることを解説

この記事でわかること

  • 転職を本格的に考え始めてから入社までの期間は3〜6ヶ月が目安
  • 在職中は引き継ぎなどや有給取得もあるため4ヶ月〜見ると安心
  • 自己分析から入社準備の間にやるべきことと進め方のポイント

転職活動は、自己分析から退職・入社準備まで7つのステップで進めるのが基本です。本格的に自己分析を始めてから入社まで、3〜6カ月を目安に転職するのが一般的ですが、在職中か退職後かによって進め方が異なります。この記事では、転職活動の流れと各ステップでやること、在職中・退職後それぞれの進め方のポイントを解説します。

監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO

転職活動を始める前に確認すること

転職活動の最初の一歩は、転職の目的の明確化です。「なぜ転職するのか」「転職で何を実現したいのか」を言語化しておくと、応募先の選定や選考が進む中で判断の軸が定まります。目的が曖昧なまま転職活動を始めると、条件の比較だけで応募先を選んでしまい、入社後のミスマッチにつながりやすくなります。

転職活動を始める=今の会社を辞めるとは限らない

「まだ転職するか決めていないから」「本気で考えていないから」と転職活動に踏み出せない人は少なくありません。しかし転職活動を始めることは、今の会社を辞めることを決意することではありません。

自己分析や情報収集をしても今の仕事に影響はなく、求人を確認したり面接を受けたりした結果「やはり今の会社の方が自分に合っている」と気づいて現職にとどまる人もいます。

まずは気軽に情報収集から始めてみましょう。転職するかは、情報収集や選考を進めながら検討していき、内定後に労働条件などを確認したうえで最終判断ができます。

在職中と退職後、どちらで転職活動を始めるべきか

転職活動は在職中に始めるのが安心です。収入が安定した状態で転職先を選べるため、焦らずじっくりと活動できるメリットがあります。ただし面接日程の調整がしづらいため、オンライン面接や有給休暇を活用して進めましょう。

退職後に転職活動を始める場合は選考に集中できる反面、収入が途絶えるため精神的・経済的なプレッシャーがかかりやすくなります。退職後に進める場合は期間を決めて計画的に活動することが大切です。

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転職活動にかかる期間の目安

転職活動にかかる期間の目安

転職活動にかかる期間は、全体で3〜6カ月が目安です。各フェーズの内訳は以下の通りです。

フェーズ主な活動期間の目安
事前準備・書類作成キャリアの棚卸し・自己分析・転職軸の決定・求人探し・応募書類の準備約2週間
応募・選考求人への応募・書類選考・面接約1〜2カ月
内定・退職・入社条件確認・条件交渉・退職手続き・引き継ぎ・入社準備約1〜3カ月

在職中に転職活動を進める場合

在職中の転職活動は、面接の日程調整がしづらいため「応募〜面接」の期間が長くなる傾向があります。また内定後は引き継ぎや有給休暇の消化が必要なため、「内定〜入社」までの期間も長くなりやすいです。在職中からの転職活動は、全体で4〜6カ月程度を見込んでおくと余裕を持って進められます。

退職後に転職活動を進める場合

退職後は面接の日程調整がしやすいため「応募〜面接」の期間を短縮しやすいメリットがあります。一方で収入が途絶えるため、長期化しないよう期間の目標を決めて計画的に進めることが重要です。退職後からの転職は、全体で3〜5カ月を目安に活動しましょう。

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転職活動の流れ:7つのステップ

上記の3つのフェーズをさらに細かく分解すると、転職活動は以下の7つのステップで進みます。各ステップでやることを把握しておくことで、転職活動をスムーズに進められます。

  1. 自己分析・転職軸の決定
  2. 情報収集・求人探し
  3. 応募書類の作成
  4. 求人への応募
  5. 面接対策・選考
  6. 内定・条件交渉
  7. 退職・入社準備

STEP1:自己分析・転職軸の決定(約1〜2週間)

自己分析は、自分の強みやアピールポイントを明らかにする作業です。キャリアの棚卸しをすることで、これまでの経験・スキル・実績を整理できます。応募書類の作成や面接対策のみでなく、希望する求人の絞り込み段階でも迷わないよう、転職活動を始める際に必ずやっておきましょう。

自分の強みと転職の目的から「転職で譲れない条件」を転職の軸として決めておくと、求人選びの基準が定まります。

  • 強みは「褒められた経験」「苦なくできること」から考える
  • 転職の軸は絶対に譲れない条件を2〜3点に絞る
  • 自己分析ツールを活用して客観的に整理する

自己分析と転職の軸は、この後のすべてのステップの土台になります。まずは大まかにまとめておき、選考が進む中で随時見直していきましょう。

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STEP2:情報収集・求人探し(約1〜2週間)

転職活動の情報収集では、求人の募集内容だけでなく、その会社の業界や事業内容を理解することも重要です。興味を持った会社が、現職や前職と比べて何が違うのか整理していきましょう。

求人サイトで求人を見ることから始めた人は、気になる求人の「何が気になったのか」「どこが良いと思ったのか」を掘り下げてみましょう。その積み重ねが転職の軸の具体化につながります。進め方のヒントは、下の通りです

  • 気になる求人を広めにストックして、後から絞り込む
  • 企業の採用ページや社員インタビューも確認する
  • 会員登録で新着通知やオファーを活用して効率よく探す

企業研究のやり方や求人情報の見方を知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

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求人情報の正しい読み方

STEP3:応募書類の作成(随時)

転職活動では一般的に、履歴書と職務経歴書が必要になります。履歴書は連絡先や学歴・職歴など自分のプロフィールをまとめる書類です。職務経歴書は所属した会社での業務内容・役割・成果などを詳しくまとめた書類で、履歴書に書いた職歴を詳細に伝えるためのものです。

書類の作成はSTEP2の求人探しと並行して進めると効率よく準備できます。

  • 職務経歴書は応募先に合わせてアピールすることを調整する
  • 見本テンプレートを活用すると効率よく作成できる

書類は一度作成したら完成ではなく、応募先ごとに内容を見直して最適化することが書類選考通過のポイントです。

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STEP4:求人への応募(約1週間)

転職活動での応募方法は、求人サイト経由と転職エージェント経由の2つを利用する人が多いです。求人サイトは自分で求人を検索・応募し、選考の進捗も管理しながら進められます。転職エージェントはキャリアアドバイザーが求人紹介から面接日程の調整までサポートしてくれる点が異なります。

  • 応募前に求人票と自分のスキル・経験の合致度を確認しておく
  • 転職エージェントと求人サイトそれぞれの特徴を理解して使い分ける
  • 応募後は選考状況を自分で管理して次のアクションを把握しておく

気になる求人に応募することで、面接を通じて企業や仕事内容への理解が深まります。応募そのものが転職活動を前に進める経験になります。

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STEP5:面接対策・選考(約1〜2カ月)

面接対策は、自己分析と企業研究、よく聞かれる質問への回答準備、基本的な面接マナーの確認・模擬面接の順に進めます。

自己分析と企業研究では、自分の強みや経験と応募企業が求める人物像が重なる部分を書き出しておきましょう。この接点が自己PRや志望動機の軸になります。

  • 定番の質問への回答は事前に準備する
  • 面接の練習をして話し方のクセを客観的に確認する
  • 面接後は回答内容や印象を振り返り、自己理解を深める

志望動機や転職理由などの質問対策や、当日のマナーは次の記事で詳しく解説しています。

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面接で聞かれる6つの質問|質問の意図を押さえた回答方法の対策を解説

STEP6:内定・条件確認(約1〜2週間)

応募先から内定連絡が来たら、給与・勤務地・業務内容・入社日などの労働条件を確認します。企業は、内定時に労働条件を明示することが法で定められています。内定を承諾する前に、記載内容と求人票や面接で聞いた条件との相違がないかを確認しましょう。疑問点は承諾前に応募先へ確認しておくことで、入社後の認識のズレを防げます。

  • 求人票、面接や面談での説明と条件が合っているか
  • 希望条件がある場合は承諾前に交渉する
  • 承諾後は速やかに退職の準備に取り掛かる

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転職前に確認・聞いておくべき労働条件と企業特性のチェックポイント

STEP7:退職・入社準備(約1〜2カ月)

内定を承諾したら、就業規則で退職手続きの期限を確認したうえで、退職希望日の1〜2カ月前を目安に直属の上司へ退職の意思を伝えると、引き継ぎを進めやすくなります。有給休暇の消化をしたい人は、希望する最終出社日から遡って早めに伝えるのをおすすめします。

また転職先から入社にあたり必要な書類の案内が届きます。住民票の写しや源泉徴収票など、案内に従って必要書類を早めに準備しておきましょう。

  • 退職の意思は直属の上司に最初に伝える
  • 引き継ぎは丁寧に行い、在職中の評価を最後まで大切にする
  • 入社日までに必要書類を準備し、健康診断などの案内がある場合は指定に従う

退職から入社まではスケジュールが立て込みやすい時期です。やることリストを作って抜け漏れなく進めましょう。

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内定とは? 内々定・採用との違い、内定後の流れや手続きなど

【年代別】転職活動の進め方のポイント

転職活動の流れはどの年代でも共通ですが、各ステップで力を入れるポイントは年代によって異なります。自身の年代に合わせて進めてみてください。

【20代】転職活動の進め方のポイント

20代は経験の長さよりもポテンシャルが評価されやすい年代です。未経験の業界・職種に挑戦しやすい時期でもあるため、「今後やりたいこと」を軸に転職活動を進めましょう。

  • 自己分析は「今後やりたいこと」の言語化を優先する
  • 未経験業界への挑戦は情報収集を念入りに
  • 面接では将来のビジョンを軸に自己PRを伝える

第二新卒(社会人3年未満)の場合は、スキルより成長意欲や柔軟性が評価される傾向があります。人柄・姿勢を前面に出して伝えましょう。

【30代】転職活動の進め方のポイント

30代は即戦力としての実績が評価の中心になります。これまでのキャリアで積み上げてきた専門性や成果を具体的に伝えることが重要です。

  • 自己分析では業務の成果を数字で棚卸しする
  • 職務経歴書は「何をしたか」より「どんな成果を出したか」を示す
  • マネジメント経験は具体的なエピソードで伝える

転職理由はネガティブな表現を避け、キャリアアップの文脈で伝えましょう。

【40代以上】転職活動の進め方のポイント

40代は豊富な社会人経験が強みである一方、企業側も慎重にこれまでの経験が期待役割にどう活かせるかを見極める年代です。給与・勤務地など譲れない条件を先に整理してから転職活動を進めましょう。

  • 職務経歴書は応募先で活かせる経験に絞る
  • マネジメント・専門性など40代ならではの強みを前面に出す
  • 期間に余裕を持たせたスケジュールを組む

希望条件によっては候補となる求人数が限定的になる場合もあるため、転職エージェントを活用して非公開求人にアクセスする方法も検討しましょう。

転職活動の流れ・スケジュールに関するよくある質問

転職活動の流れやスケジュールに関するよくある疑問について、Q&A形式で紹介します。

Q. 在職中と退職後では、どちらが転職活動を進めやすいですか?

在職中の転職活動は、収入が安定しているため、じっくりと腰を据えて転職活動に取り組むことができるというメリットがあります。ただし、面接日程の調整がしづらいため、オンライン面接や有給休暇を活用して選考を受けましょう。

退職後の転職活動は、選考に集中できるため期間を短縮しやすい半面、空白期間や収入面のリスクがあります。退職後に進める場合は、期間を決めて計画的に活動するようにしましょう。

Q. 書類選考や面接の結果は何日くらいで届きますか?

書類選考の結果は、応募から1〜2週間程度、面接の結果は数日〜1週間程度で届くケースが一般的です。目安を過ぎても連絡がない場合は、応募先や転職エージェントに問い合わせても問題ありません。

Q. 転職活動が長引いたときはどうすればよいですか?

転職活動が長引いたときは、選考のどの工程に自身の課題があるかを分析し、対策を練りましょう。

書類選考を通過できない場合は応募書類を見直し、面接選考を通過できない場合は回答を振り返って改善点を洗い出します。そもそも応募できる求人が少ないという場合は、希望条件を広げると応募先の選択肢を増やせます。

自分で原因を判断しにくいときは、転職エージェントに相談をして客観的なアドバイスをもらう方法もあります。

Q. 転職に有利な時期はありますか?

転職に特別有利な時期があるわけではありませんが、求人数が増えやすい時期はあります。1〜3月と7〜9月は、4月・10月入社に向けた採用活動が活発になる時期と、夏・冬のボーナス支給後に転職活動を始める求職者が増える時期が重なるため、求人数が多くなる傾向があります。ただし、中途採用は通年で行われているため、時期を待つよりも、準備が整ったタイミングで始めることが基本です。

Q. 転職活動中の服装はどうすればよいですか?

面接時はスーツが基本です。ただし応募先の業種や社風によってはオフィスカジュアルが適している場合もあります。迷った場合はスーツを選ぶのが無難です。

説明会や転職イベントへの参加時は、スーツまたは清潔感のあるオフィスカジュアルが一般的です。在職中の転職活動の場合、面接の日は職場での服装に注意が必要です。通勤途中で着替える場所を確保するか、有給休暇を取得して対応しましょう。

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Q. 転職活動を今の勤務先に知られないようにするには?

転職活動を勤務先に知られず行うには、まず、親しい同僚も含め誰にも話さないことが大切です。また、転職活動には勤務先のPCやメールアドレスを使わず、私用のデバイスで行うことが基本です。
面接の日程は、有給休暇の取得やオンライン面接を活用して勤務時間外に調整しましょう。応募先には在職中であることと連絡がとりやすい時間帯を伝えておくと、日程調整がスムーズに進みます。
なお、転職に関するSNSへの投稿や職歴プロフィールの更新も、退職日が確定するまでは控えましょう。

粟野友樹
監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、転職支援や企業の採用支援、人材育成・組織開発など幅広く人事領域のコンサルティング業務に従事している。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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