労務の職務経歴書|見本と書き方・自己PR例

この記事でわかること
- 担当規模・対象範囲・使用システムを書くと経験の幅が伝わる
- 担当業務と自分の役割を書くと経験の深さが伝わる
- 業務改善の実績は数字で書く
- 自己PRは主体的に動いた業務改善と推進実績を軸に書くと良い
労務の職務経歴書では、担当した業務だけでなく、どの程度の規模を、どこまで自分で担当していたのかが伝わるように書くことが大切です。給与計算や社会保険手続きなどの定例業務に加え、業務手順の見直しや法改正への対応など、自分が主体となって取り組んだ内容も整理しましょう。見本と書き方のポイント、自己PRの例文もあわせて紹介します。
国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表
目次
労務の職務経歴書の見本(ダウンロードテンプレート)
ここでは、中堅企業で5年ほど労務を担当してきた方を想定した見本を紹介します。担当人数や使用システム、改善実績は自身の経験に合わせて書き換えてください。
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
大学卒業後、株式会社〇〇に入社し、人事労務部門に配属され、約5年勤務しています。入社後約2年は給与計算・社会保険手続き、勤怠管理の補助業務を担当しました。以降約3年間は、約300名の従業員を対象とした月次・賞与の給与計算、入退社・社会保険・労働保険手続き、勤怠管理、就業規則の改定対応を中心に従事しています。そのほか、就業規則や育児休業関連規程の改定、勤怠・給与クラウドシステム(SaaS)の運用、安全衛生に関する業務、法改正に伴う社内周知にも携わっています。
職務経歴
-
株式会社○○
事業内容:○○業
資本金:○億円
従業員数:約300名
| 期間 | 業務内容 |
|
20xx年x月 |
【所属】 【業務内容】 <アシスタント業務>(約2年)
<主担当業務>(約3年)
【主な取り組みや成果】
|
【資格・スキル】
- 第一種衛生管理者(20xx年xx月取得)
- 普通自動車第一種運転免許(20xx年xx月取得)
- Microsoft Word:文書作成
- Excel:表作成・関数・ピボットテーブル
- PowerPoint:法改正説明資料の作成
- 勤怠・給与クラウドシステム(SaaS):データ取り込み、締め処理、帳票出力など
【自己PR】
私の強みは、定例業務のなかに改善余地を見つけ、確認方法や作業手順を継続的に見直しながら、正確かつ安定した運用を維持してきた点です。
現職の給与計算や社会保険手続きでは、処理を完了させるだけでなく、確認漏れや手戻りが起きやすい工程を整理し、チェック項目や関係部門への共有方法を見直してきました。
また、法改正への対応では、改正内容を確認したうえで社内規程や従業員向けの案内に反映し、実際の運用までつなげることを意識しています。
これまでの経験を活かし、業務の仕組みをさらに整えながら、貴社でも、正確な労務実務と業務改善を通じて、安定した労務運用に貢献したいと考えています。
以上
労務用の見本は、下のリンクからWord形式でダウンロードできます。
Word以外の形式を使う場合は、職務経歴書のフォーマット(テンプレート)から探せます。
労務の職務経歴書の書き方のポイント
労務経験を職務経歴書にまとめる際は、担当業務の規模・範囲・経験の深さが採用担当者に伝わるように記載しましょう。
担当した規模・対象範囲・使用システムを書く
採用担当者が担当規模を判断できるよう、給与計算の対象人数・対象雇用形態を記載しましょう。拠点数が複数あった場合や複数の給与体系を扱っていた場合も記載しておくと規模感が伝わります。
「正社員・契約社員約300名を対象とした給与計算を担当」のように、対象を具体的に示しましょう。採用や人事制度など労務以外の業務も兼任していた場合は、<労務>や<採用>のように見出しを分けて記載すると、それぞれの経験範囲が明確になります。使用していた給与計算・勤怠管理システムは資格・スキル欄にまとめて記載しましょう。
担当業務と自分の役割を具体的に書く
給与計算・社会保険手続き・勤怠管理・就業規則の改定など、担当した業務名を具体的に並べることで、経験の幅広さが伝わります。
あわせて、どこまで自分が担当したかも示します。「社会保険手続きを担当」だけでなく、「入退社時の社会保険手続きについて、必要書類の案内から書類作成・提出まで担当」と書くと、経験の深さが伝わります。アシスタント経験がある場合も、担当した工程(データ入力・内容確認・問い合わせ対応など)を具体的に記載しましょう。
業務改善の実績を数値で表す
給与計算や社会保険手続きを正確に処理することは業務の前提です。実績としてアピールするには、「ミスなく対応した」にとどまらず、業務を安定させるために自分が行った工夫や改善を整理します。チェック手順の見直し、集計のシステム化、法改正時の社内案内の整備など、自分が主体となって取り組んだ内容を書きましょう。
数値で示せる場合は、「給与計算の締め作業を見直し、月間の作業時間を約20時間削減」のように記載します。一方、「取得率が上がった」「残業が減った」など、自分の取り組みだけが要因とは言い切れない結果は、無理に成果として断定する必要はありません。
労務関連の資格とスキルを書く
労務でよく記載される資格・スキルの例は次のとおりです。
資格
- 第一種衛生管理者
- ファイナンシャル・プランニング技能士(2〜3級)
- 日商簿記検定(2〜3級)
- 社会保険労務士
スキル
- 給与計算・勤怠管理システム(SaaS)
- Excel(関数・ピボットテーブル・マクロなど)
- Word・PowerPoint
システムは固有名を社外に出せない場合は「給与計算クラウドシステム:締め処理・帳票出力」のように用途を添えて記載しましょう。取得予定の資格がある場合は「取得予定(20xx年xx月)」と添えるとスキルアップへの姿勢が伝わります。
職務経歴書の自己PRで差をつける方法
労務の仕事は提携業務が多いため、どこで他の応募者と差別化するか悩む人もいると思います。自己PRでは、日々の業務でもプロジェクト的に動いた業務でも、主体的に動いた仕事を軸にアピールすると良いでしょう。
日常業務の中で主体的に取り組んだことを伝える
確認方法の見直し・マニュアル整備・法改正への対応など、指示を待つのではなく自ら考えて動いた経験は十分な強みになります。改善前後の変化や、取り組んだ背景を一文添えると説得力が増します。
| 私の強みは、制度改定を規程の更新にとどまらず、従業員が実際に使える状態まで整えて完了とする推進力です。育児休業関連の法改正対応では、規程改定後に対象者への個別案内と申請手順の整備まで担当しました。制度の内容が伝わっていなければ活用されないという考えから、手続きの流れをわかりやすくまとめた案内を作成し、対象者に配布しました。対応後、男性の育児休業取得率が25%から40%に上昇しています。貴社でも、制度と現場の実態をつなぐ労務運用に取り組みたいと考えています。 |
制度改定やシステム導入などの推進経験を伝える
プロジェクトに関わった経験がある場合は、自分が担当した役割・フェーズと結果をセットで書きましょう。企画段階から携わったのか、運用定着を担ったのかを明確にすることが重要です。
| 私の強みは、法改正の内容を正確に把握し、社内規程と運用に反映させる力です。現職では法改正の情報をキャッチアップし、就業規則や関連規程の改定、従業員への周知まで一貫して担当してきました。勤怠アラートの確認・共有ルールを見直した際も、労働基準法の規定を根拠に基準を設定し、月45時間超の時間外労働者を月平均12名から7名に削減することにつながりました。貴社でも、法令を土台にした正確な労務運用に貢献したいと考えています。 |
労務の職務経歴書を整理する際は、一般事務、経理の職務経歴書のサンプルを見るのも良いでしょう。
職務経歴書の項目やフォーマットにも種類があります。基本を再確認したい人は、職務経歴書の書き方で解説しています。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。
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