経理の職務経歴書の書き方見本|書き方のポイント、自己PR

この記事でわかること
- 日常業務・月次・年次に分けて担当範囲を書く
- 経理の自己PRは、正確性、WBS管理力など仕事の進め方の強みが効果的
- 大きな定量的な成果以外の書きやすい実績の例もわかります。
経理の職務経歴書は、「どの規模の会社で、どこまで担当できるか」が伝わる書き方が重要です。月次決算が中心でも、関与度や工夫を具体的に書けば十分な実務経験として評価されます。中小企業への応募を想定した見本と書き方のポイントを解説します。
国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表
目次
経理の職務経歴書の見本と書き方
経理の職務経歴書は、日常業務から月次・年次への関与をフェーズごとに示すと伝わりやすくなります。企業情報とツール・資格をセットで書き、見本を自分の担当範囲に置き換えてください。
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
大学卒業後、従業員約120名の非上場メーカーに入社し、経理課に約6年間在籍しています。仕訳入力や売掛・買掛管理、小口現金などの日常業務に加え、月次決算を主担当として対応。年次決算では棚卸し補助や減価償却の一部など、担当範囲を限定して関与しています。
職務経歴
- 株式会社○○○○
事業内容:産業用部品の製造・販売
資本金:5,000万円
従業員数:約120名
■株式会社A
| 期間 | 業務内容 |
|
20xx年4月 |
【所属】経理課/雇用形態:正社員 【担当業務】
<月次決算>(主担当・約4年)
<年次決算>(補助・約3年)
<使用ツール>
【取り組み・工夫】
|
【活かせる経験・知識・スキル】
- 中小企業の日常経理〜月次決算の一連の実務
- 売掛・買掛の残高管理と督促連携
- 勘定奉行での仕訳入力・マスタ確認
- Excelによる集計・突合
【資格】
- 日商簿記検定2級(20xx年xx月取得)
【自己PR】
正確な仕訳と期日を守る月次対応を強みとしています。現職では月次決算の主担当として、チェックリストで締め手順を標準化し、確認の手戻りが起きにくい運用に整えてきました。売掛金についても、未回収一覧を週次で営業へ共有し、回収確認の漏れを減らしてきました。今後は年次決算への関与を深めつつ、経理として任せられる範囲を広げていきたいと考えています。
以上
経理の職務経歴書の書き方のポイント
経理の職務経歴書で採用担当者が確認したいのは、「どの規模の会社で、何をどこまで担当できるか」です。職務経歴は新しいものから順に書く逆編年体式で記載し、次の3点を押さえて書くと、実務の範囲と深さが伝わりやすくなります。
業務内容は、日常業務・月次・年次に分けて担当範囲を書く
業務内容を「経理全般」とまとめず、日常業務・月次決算・年次決算・税務などのフェーズごとに分けましょう。さらに「主担当・共同・補助」といった関与度と経験年数を記載します。「月次決算の主担当を4年」などと具体的に書くことで、任せられる範囲が明確になります。
月次が中心でも、「締めの進行管理を担った」「異常値チェックまで行った」など、裁量と責任の範囲を書けば実務力が伝わります。年次は補助でも、担当した作業(棚卸し・減価償却の一部・資料準備)を具体的に残しましょう。連結や開示の経験がなくても、月次までの実務を具体的に書けば、中小企業の経理転職では十分な実務経験として伝えられます。
企業規模・上場・非上場の区分を記載する
会社名だけでは、採用担当者に規模感が伝わりません。事業内容・資本金・従業員数・上場/非上場の区分をセットで記載しましょう。
応募先と規模が近い場合は即戦力として評価されやすく、規模が異なる場合でも「中小企業で幅広く対応してきた」「上場企業の分業体制で正確な処理を積んだ」といった環境ならではの強みとして書き添えることができます。売上高は社外秘の場合、「数十億円規模」などの概数に置き換えて記載してください。
資格・会計ソフト・小さな改善も記載する
経理では日々の実務能力が重視されます。資格・会計ソフト・業務改善の取り組みはいずれも、具体的に書くほど実務力の裏付けになります。
- 簿記
- 保有級と取得年月を書きます。2級があれば十分に実務の基礎力があることを示せます。1級やUSCPAがあれば追記し、なければ無理に触れなくて構いません。学習中なら「○級を学習中(受験予定年月)」と書きましょう。
- 会計ソフト
- 製品名と、入力・照合・締めのどの工程で使ったかを書きます。「会計ソフト利用」だけでは具体性に欠けるため、実際の名称を出しましょう。
- Excel
- VLOOKUPやピボットテーブルなど、実務で使った機能名があると伝わりやすいです。
- 業務改善
- チェックリストの作成や引き継ぎ資料の整備など、小さな改善でも「何を変え、どんな状態になったか」を一文で添えると実績として成立します。
経理の自己PRで差をつける方法
経理の自己PRでは、成果の大きさより、正確性と改善の姿勢が伝わる経験を選ぶとよいでしょう。自己PRを長文で書かなくても、次の観点を盛り込むことで差が出ます。
自己PRで使いやすいキーワード例
- 正確性 :勘定科目の誤りを防ぐダブルチェックの仕組み
- WBS管理:月次締めのスケジュール管理と他部署への催促
- 業務改善:チェックリスト・資料の入力ルール統一
- 連携力 :営業・購買・税理士とのやり取りで手戻りを減らした経験
- 数字説明:部門損益や未回収状況をわかりやすく共有した経験
大きな数字の成果がなくても書ける実績の例
- 締め時の確認項目をリスト化し、差し戻しを減らした
- 未回収の一覧化で、督促タイミングを安定させた
- 紙の申請をフォーマット化し、経費精算の不備を減らした
- 新任メンバー向けに仕訳例をまとめ、質問対応の時間を減らした
数値化できる場合は「手戻り件数」「締め完了日数」などBefore/Afterがあると説得力が増します。数値化できなくても、「何を変え、どんな状態になったか」を一文で添えると実績として成立します。
自己PRの例文
| 強みは、正確な仕訳と期日を守る月次対応です。現職では月次決算の主担当として、チェックリストで締め手順を標準化し、確認の手戻りが起きにくい運用に整えてきました。売掛金についても、未回収一覧を週次で営業へ共有し、回収確認の漏れを減らしてきました。貴社でも同じ型を活かし、月次業務を安定して回せる経理担当として貢献したいと考えています。 |
| 日常業務から月次決算まで一貫して主担当を務め、締めスケジュールの管理から試算表作成・異常値チェックまで対応してきました。年次決算は補助として棚卸し・減価償却の一部を担当しており、今後は年次から開示へと関与範囲を広げたいと考えています。正確性と改善への姿勢を軸に、経理として任せられる範囲を着実に広げていきたいと考えています。 |
経理から財務を目指す場合
経理から財務を目指す場合は、「お金の記録・管理」から「お金の流れを見通す・動かす」業務へのシフトが求められます。
- 経理:取引の記録・仕訳・決算など、過去のお金の動きを正確に処理する
- 財務:資金繰り・調達・金融機関対応など、将来のお金の流れを見通し管理する
直接的な財務経験がない場合でも、銀行振込・口座残高確認・支払スケジュール管理など、日常経理の中に財務的な要素を見つけて書き添えることができます。経理で培った正確性と数字管理の経験を軸に、財務へのキャリアの方向性を自己PRで示すことも有効です。
書き方の詳細は「財務の職務経歴書」で解説しています。
職務経歴書全体の基本は職務経歴書の書き方完全ガイドで確認できます。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。
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