年収600万円正社員の月収や手取り、貯金額は？

2018年9月28日公開最終更新日：2022年6月9日

仕事の満足度を構成する要素のひとつに、「給与」があります。年収600万円台で働く正社員の、仕事に対する満足度や、具体的な月収、手取り、そして貯金額はどのくらいなのでしょうか。

リクナビNEXTでは、正社員として働くビジネスパーソンに独自調査を行い、年収ごとの「お金事情」をまとめました。

年収600万円台の平均月収と貯金額

※「民間給与実態統計調査」のデータ抽出に誤りがあり修正いたしました(2019/6/20)。大変申し訳ございませんでした。

国税庁が毎年実施している「民間給与実態統計調査（平成28年）」のデータでは、正規雇用で働く年収600万円台の会社員は全体の8.3％です。男性は10.2％、女性は4.2％の方がこの年収帯に分布しています。

なお、企業規模によっても分布は異なります。

※第６表企業規模別及び給与階級別の総括表（正規）より元データの人数表記を%に加工
（１年を通じて勤務した給与所得者）

なお、2018年にリクナビNEXTが行った調査では、年収600万円台の方のボーナスの平均額は98.2万円、月収の平均額は40.7万円という結果になりました。平均預貯金額は、704万円です。

年収ごとに収入と仕事内容に関する満足度を聞いたところ、年収600万円台で働く方の7割は収入に不満を感じていないようです。ただし、仕事への不満度は年収400～500万円台よりも高く、「不満」「とても不満」を合計すると42％となっています。回答を見たところ、「残業が多い」という声が多く挙げられました。

年収600万円台のビジネスパーソンの給与明細と、仕事のやりがい、待遇の満足度を聞いてみました。

企業規模：2,000～4,999人（不動産・建設系）

総支給額	358,471円	控除額合計	86,549円
残業時間	150時間	月給手取り	271,922円

ボーナス：約219万円（年間）

投資：1,753万円
預貯金：2,232万円

収入満足度：不満である
・平均的な水準以上にもらっていると思うが、残業や休日出勤が多すぎるので満足はしていない。

仕事満足度：とても不満である
・残業時間が多く、繁忙期だと200時間を超える。早朝から深夜まで現場に拘束されるため、慢性的な睡眠不足に陥っている。仕事に縛られずにもっと人間らしい暮らしがしたいと思うから。

企業規模：100～199人（業界：その他）

総支給額	400,000円	控除額合計	79,273円
残業時間	50時間	月給手取り	320,727円

ボーナス：70万円

預貯金：1,000万円

収入満足度：とくに不満はない
・出向手当はもらっているが通勤に片道2時間かかり、残業も多いので時給換算したらかなり安くなるため。

仕事満足度：とても不満である
・経営層と現場の感覚に隔たりがあり、職員の働き方の改善をしたくても進まず、無力感を覚える。自分の勤務を自分で管理しなければならず、会社は自分の業務量を把握してないので、休日出動をしなければならないから。

企業規模：2,000～4,999人（素材・化学・食品・医薬品技術職）