看護師の職務経歴書の書き方と見本|急性期・クリニック・訪問看護の転職例

この記事でわかること
- 勤務先の規模・診療科や領域・担当業務・看護技術などを具体的に書く
- 急性期病棟・クリニック・訪問看護の記入見本
- 勤務先・看護領域ごとに自己PRに活かせる強みの観点がわかる
看護師の職務経歴書では、勤務先・診療科や看護領域、担当業務、看護技術、自身の役割などを具体的に整理することが大切です。本記事では、看護師共通の作成ポイントに加え、急性期病棟・クリニック・訪問看護の見本と、勤務先・領域ごとの記載方法を紹介します。
組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
目次
看護師の職務経歴書の書き方・ポイント
看護師の職務経歴書では、勤務先や診療科・看護領域、経験年数、担当業務、身につけた看護技術など、これまでの経験が具体的に伝わるように整理しましょう。以下の3つを意識して書くと、経験と量が伝わりやすくなります。
- 勤務先・看護領域・規模(病院・施設の種類、診療科、病棟の機能、病床数、外来患者数、訪問件数など)
- 何年・何を経験したか(担当業務・使ってきた看護技術・処置スキル・多職種連携など)
- どのような役割・工夫があったか(業務手順の見直し、医療安全への取り組み、多職種との情報共有、新人指導、患者・家族への説明方法の工夫など)
職務要約では直近の勤務先や担当領域を簡潔にまとめ、職務経歴では病院・施設の正式名称や規模、診療科・病棟などを記載します。また、担当業務は、観察・アセスメント、処置、記録、患者・家族への説明、多職種連携など、実際に担当してきた内容を具体的に記載しましょう。自己PRは「責任感があります」のような表現だけでは経験と切り離されて伝わりづらくなります。経験と結び付けて書くことで説得力が増します。
急性期病棟の看護師の職務経歴書の見本と書き方
急性期病棟の看護師は、急変対応・処置・多職種連携を通じて患者の安全を守る仕事です。職務経歴書では、病棟規模や診療科、担当患者、看護技術、急変時の対応や多職種との連携など、自身が担当した業務を具体的に記載しましょう。
中規模総合病院で看護師として5年勤務し、一般病棟2年、急性期病棟3年を経験した人を想定した見本です。数値は自身の担当規模に置き換えて使用してください。
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
○○総合病院にて、新卒入職後約5年間、一般病棟および急性期病棟の看護を担当。採血・点滴・各種処置、医師診察補助、看護記録・申し送り、新人看護師のプリセプターを経験。申し送り手順の見直しに取り組み、申し送りに要する時間を従来比20%短縮。担当期間中インシデント発生時の報告を徹底。
職務経歴
-
医療法人〇〇会 〇〇総合病院
事業内容:総合病院(急性期・回復期)
従業員数:約450名(看護部約120名)
法人種別:医療法人
| 期間 | 業務内容 |
|
20xx年4月 |
【所属】 【担当業務】 【現場概要・使用機器】 【主な実績】 |
|
20xx年4月 |
【所属】 【担当業務】 |
【資格・スキル】
- 急性期病棟の患者アセスメント・急変対応・安全管理
- 採血・点滴・各種処置・医師診察補助
- 電子カルテを活用した看護記録・申し送り・情報共有
- 新人看護師のプリセプター・OJT指導
- 医師・薬剤師・理学療法士・作業療法士などとの多職種連携
【資格】
- 看護師免許(20XX年XX月取得)
- 普通自動車第一種免許(20XX年XX月取得)
【自己PR】
私の強みは、複数の患者の状態を確認しながら優先順位を判断し、関係職種と連携して看護を進める力です。申し送り手順の見直しでは、必要な共有項目を整理し、申し送りに要する時間を従来比20%短縮し、担当期間中インシデント発生時の報告も徹底しました。また、医師・薬剤師との連携を重視しながら業務に取り組み、新人看護師の指導も担当しています。入職後も、患者の状態を丁寧に観察し、関係職種と必要な情報を共有しながら安全な看護に努めたいと考えています。
以上
Word以外の形式を使う場合は、職務経歴書のフォーマット(テンプレート)から探せます。
職務経歴書で書くべき内容
急性期病棟の看護師の職務経歴書では、病棟床数・診療科・担当患者数に加え、患者層や担当した看護・処置などを記載しましょう。これまでどのような環境で、どの範囲の業務を担当してきたのかが伝わるように整理することが大切です。採用担当者は「同規模病棟を担当できるのか」を見ているため、処置や急変対応に加え記録・申し送り・多職種との連携なども書いておくと業務範囲が伝わります。
記載すると伝わりやすい項目は、以下のとおりです。
- 勤務先:病院規模・病棟床数・診療科・急性期/回復期の区分
- 看護技術:採血・点滴・処置・モニタリング・急変対応など
- 多職種連携:医師・薬剤師・リハビリスタッフなどの連携範囲
- 教育・改善:プリセプター・業務効率化・安全管理の実績
- 資格・研修:BLS・ACLSなどの急変対応に関する研修受講歴、医療安全研修の受講歴など
数値実績を書く際は、結果だけを示すのではなく、それを実現するために「自分がどう行動したか」というプロセスを添えるのがポイントです。担当患者数や取り組んだ頻度などの客観的な事実を交えて具体的に書くことで、あなたのスキルや経験値を採用担当者にアピールできます。
職務経歴書の自己PRに活かせる強み
急性期病棟への転職では、以下のような強みを経験と合わせて伝えるとアピールになります。
- アセスメント・状況判断力:
急変対応や重症患者の処置担当経験など。夜勤帯での状態観察や優先順位判断、必要に応じた医師・看護師への報告・相談経験などを具体的に示すと、状況判断の経験が伝わりやすい - マルチタスク遂行力:
複数患者の同時担当・処置が重なる場面での対応経験など。担当患者数と状況を添えると伝わりやすい - 多職種連携力:
医師・薬剤師・リハビリスタッフとの情報共有・協働経験など。申し送りや緊急時の連携場面が書きやすい - 後輩育成・指導力:
プリセプターや新人OJTの担当経験など。指導人数と期間を添えると客観的な実績になる
クリニック・外来の看護師の職務経歴書の見本と書き方
クリニック・外来の看護師は、限られた時間の中で問診・処置・診察補助を行い、円滑な診療を支える役割を担います。職務経歴書では、1日の外来患者数・接遇・待ち時間の調整・医師・事務との連携実績などを記載するとアピールにつながりやすくなります。
内科クリニックで外来を4年経験した方を想定した見本です。数値は自身の担当規模に置き換えて使用してください。
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
○○内科クリニックにて、入職後約4年間、外来看護を担当。問診・バイタル測定、採血・点滴・各種処置、医師診察補助、患者・家族への検査・服薬説明を経験。1日30〜40名規模の外来対応の中で、混雑時の業務順を調整し、待ち時間に関するクレーム件数の抑制に貢献。
職務経歴
-
○○内科クリニック
事業内容:内科診療(外来・在宅医療連携)
従業員数:約12名(看護スタッフ約4名)
開設形態:個人開業
| 期間 | 業務内容 |
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20xx年4月 |
【所属】 【担当業務】 【現場概要・使用機器】 【主な実績】 |
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20xx年4月 |
【所属】 【担当業務】 |
【資格・スキル】
- クリニック外来における問診・バイタル測定・採血・点滴・各種処置
- 医師診察補助と、受付から会計までの診療フロー支援
- 患者・家族への検査説明・服薬説明・不安への声かけ
- 電子カルテを活用した記録・情報共有
- 医師・事務スタッフとの連携による待ち時間・クレーム抑制
【資格】
- 看護師免許(20XX年XX月取得)/クリニック外来での看護業務全般に活用
- 普通自動車第一種免許(20XX年XX月取得)
【自己PR】
短い接点でも患者様やご家族と信頼を築けるコミュニケーション力と、診療フローを円滑に進める段取り力が私の強みです。内科クリニックの外来では約4年間、1日30〜40名規模の問診・採血・点滴・診察補助を担当し、患者様やご家族への丁寧な説明を心がけてきました。また、混雑時は医師・事務と業務順を調整しながら、待ち時間に関するクレーム件数を月平均5件から1件未満へ削減しました。入職後は、丁寧な説明と段取り調整の経験を活かし、外来看護の質向上に取り組みたいと考えています。
以上
Word以外の形式を使う場合は、職務経歴書のフォーマット(テンプレート)から探せます。
看護師が職務経歴書で書くべき内容
クリニック・外来の看護師の職務経歴書では、「診療科・1日の外来患者数・担当範囲」をあわせて記載します。クリニックでは施設によって看護師の担当範囲が異なるため、処置に加え、患者への説明、医師・事務との連携、在庫管理など、実際に担当した業務を具体的に記載しましょう。
記載すると伝わりやすい項目は、以下のとおりです。
- 勤務先:診療科・外来規模・スタッフ体制・電子カルテ名
- 看護技術:問診・採血・点滴・処置・診察補助など
- 患者対応・連携:患者・家族への説明、医師・事務スタッフとの情報共有、混雑時の業務調整
- 運営・改善:在庫管理・説明の標準化・クレーム抑制の実績
- 資格・研修:医療安全研修・感染対策研修などの受講歴(取得していれば記載)
「外来対応を担当」とだけ書くのではなく、診療科、1日の外来患者数、クレーム抑制、自身が担当した処置や患者対応、医師・事務との連携などを具体的に記載しましょう。短時間で信頼を築く接遇力と、受付から会計までの診療フローを円滑に進める段取り力が、クリニックへの転職において評価につながりやすい観点です。
職務経歴書の自己PRに活かせる強み
クリニック・外来への転職では、以下のような強みを経験と合わせて伝えるとアピールになります。
- 患者説明・指導力: 服薬指導・検査説明を多様な患者に行ってきた経験など。患者の理解につながるよう説明方法を工夫した経験や、説明後の質問・不安にどのように対応したかを具体的に示すと伝わりやすい
- 傾聴・信頼構築力: 初診や不安を抱えた患者への声かけ・対応経験など。「相談を受けるようになった」など関係性の変化を書くと伝わりやすい
- 段取り・調整力: 混雑時の業務順調整や待ち時間対応の経験など。医師・事務との連携場面が書きやすい
- 幅広い対応力: 在庫管理や物品管理など、看護業務に加えてクリニック運営にかかわる業務を担当した経験など
訪問看護の看護師の職務経歴書の見本と書き方
訪問看護の看護師は、主治医の指示に基づき、利用者のご自宅などで療養上のお世話や状態観察、ご家族のサポートを行います。職務経歴書では、訪問件数と、計画書作成・多職種との連携の実績を書きましょう。
クリニック併設の訪問看護ステーションで2年経験した方(急性期3年から転職)を想定した見本です。数値は自身の担当規模に置き換えて使用してください。
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
○○クリニック訪問看護ステーションにて、入職後約2年間、在宅・施設の訪問看護を担当。訪問看護計画書の作成・見直し、バイタル測定・処置・服薬管理、多職種カンファレンスの主導、ケアマネジャー・家族への連絡調整を経験。1日4〜5件の訪問を担当し、月1回の多職種カンファレンスでは開催準備・進行を担当。
職務経歴
-
医療法人○○会 ○○クリニック訪問看護ステーション
事業内容:クリニック診療・訪問看護・在宅医療
従業員数:約30名(訪問看護ステーション約15名)
法人種別:医療法人
| 期間 | 業務内容 |
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20xx年4月 |
【所属】 【担当業務】 【現場概要・使用ツール】 【主な取り組み】 |
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20xx年4月 |
【所属】 【担当業務】 |
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20xx年4月 |
【所属】 【担当業務】 |
【資格・スキル】
- 訪問看護計画書の作成・見直し・多職種共有
- 在宅・施設でのバイタル測定・処置・服薬管理・看護計画に基づくADL維持に向けた運動・生活動作支援
- 主治医・ケアマネジャー・家族との連絡調整・カンファレンス運営
- 電子カルテ・訪問看護記録IIを活用した記録・情報管理
- 利用者・家族への説明・傾聴・信頼関係の構築
【資格】
- 看護師免許(20XX年XX月取得)
- 普通自動車第一種免許(20XX年XX月取得)/訪問時の移動に活用
【自己PR】
私の強みは、利用者の状態を継続的に観察し、変化があった際に主治医やケアマネジャーなど関係者へ報告・相談しながら支援を進める力です。1日4〜5件の訪問を担当しながら、訪問看護計画書の作成からカンファレンス主導まで一貫して担当し、月1回のカンファレンスで関係者と情報共有を継続してきました。入職後も、利用者の小さな変化に気づき、関係者と速やかに連携しながら在宅療養を支えていきます。
以上
Word以外の形式を使う場合は、職務経歴書のフォーマット(テンプレート)から探せます。
職務経歴書で書くべき内容
訪問看護の職務経歴書では、「訪問件数・対象(在宅/施設)・連携先」を記載すると、担当業務の規模や責任範囲が伝わります。訪問看護計画書の作成・見直しや、多職種との連絡調整、カンファレンスへの参加・運営など、自身が担当した業務や役割を具体的に記載しましょう。
記載のポイントは、以下のとおりです。
- 訪問規模:1日の訪問件数・在宅/施設の比率・担当エリア
- 看護業務:計画書作成・処置・服薬管理・リハビリ支援など
- 多職種連携:主治医・ケアマネジャー・家族・他ステーションなど
- 連携・改善:カンファレンス運営・連絡方法・記録方法の見直しなど
- 資格・免許:訪問移動に必要な普通自動車免許など
クリニック併設の場合は、外来診療との連携やステーションの規模も書くと、勤務環境がイメージしやすくなります。
職務経歴書の自己PRに活かせる強み(訪問看護)
訪問看護への転職では、以下のような強みを経験と合わせて伝えるとアピールになります。
- 傾聴・信頼構築力:
利用者・家族との継続的なかかわりの中での関係構築経験など。担当期間や「相談を受けるようになった」変化を添えると伝わりやすい - 観察・アセスメント力:
訪問時の状態観察や変化への気づき、必要に応じた主治医・ステーション内・関係職種への報告・相談経験など - 多職種連携・調整力:
カンファレンスへの参加・運営やケアマネジャーとの連絡調整経験など - 計画立案・記録管理力:
訪問看護計画書の作成・見直し経験など。担当件数や、利用者の状態変化に応じて計画書を見直した経験を具体的に記載すると、担当範囲や実務経験が伝わりやすくなる
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組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、転職支援や企業の採用支援、人材育成・組織開発など幅広く人事領域のコンサルティング業務に従事している。
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