現役CAがニコ動降臨で31万再生!JALが「ニコニコ超会議2015」に全力協賛した背景とは?

4月25日、4月26日に幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2015」。2012年に「ニコニコ動画」のだいたいすべてを地上に再現することをコンセプトにスタートし、協賛・出展・協力企業も年々増加を続け、4回目となる今回は約70社がブースを出展した。

その中でも、飛行機をバックに初音ミクのオリジナル曲「39」を現役客室乗務員(CA)が踊る動画をニコニコ動画で公開したことで、話題を巻き起こしたJALブースを訪れてみた。

JALブースに登場した現役客室乗務員の皆さん▲初音ミクの「39」を踊って話題になったJAL現役客室乗務員の皆さん

昨年比で、約20%増の来場者となった「ニコニコ超会議2015」

今年の「ニコニコ超会議2015」会場来場数は昨年比で26,149人の増加となる、15万1115人を記録。ちなみに、ネット総来場者数は794万495人と、こちらも76,337人の増加である。

ニコニコ超会議2015会場

ニコニコ超会議の目玉イベントにもなった「大相撲超会議場所」をはじめ、「超プロレスリング」「超ロボットエリア」「超アニメエリア」「超ゲームエリア」など、さまざまな企画ブースやステージが登場。どのエリアも長蛇の列と人だかりで埋め尽くされていた。

大相撲超会議場所▲リアルSUMOUやOB戦・わんぱく土俵祭りなど、超会議ならではの企画満載「大相撲超会議場所」ブース

超ホラーゲームお化け屋敷▲自作ホラーゲームをリアル化したという「超ホラーゲームお化け屋敷」ブース

超音楽祭2015▲多種多様なアーティストたちが盛り上げる「超音楽祭2015」

8,568通り、あなたはどのタイプ?

現役CA・パイロットが超おもてなし!JALブース

幕張メッセのイベントホールに設置された「超休憩エリア」。2階の座席は超休憩所になっており、その2階からイベントホールに「超階段」として設置されたのが、パッセンジャステップカーだ。

パッセンジャステップカー

2階の超休憩所から、超階段のステップカー搭乗口へ。

ステップカー搭乗口

パッセンジャーステップカーと呼ばれる階段(車)は本来、「ただの階段」のはずなのだが、「ニコニコ超会議2015」来場者の足元のサポートや、より会場移動を楽しんでもらうために用意したとのこと。

超階段

超階段を降りたところには、現役客室乗務員がお出迎え。ボーディングパスのステッカーを渡してくれる。

現役客室乗務員がお出迎え

ファーストクラスのチケットを模したもので、先着5000人に配られた。

ボーディングパスのステッカー

ブースエリアに進むと、普段はなかなかお目にかかることのできない「国際線ファーストクラスシート」が展示されている。

国際線ファーストクラスシート

国際線ファーストクラスシートの隣には、クラスJと普通席もあり、その違いも体験できるというわけだ。もちろん現役客室乗務員のおもてなし付きで、JALのサービスも実感できる。

クラスJと普通席

その横には、コスプレ体験コーナーが並ぶ。運行乗務員、客室乗務員、整備士のいずれかを選び、撮影することが可能だ。着用しやすいように工夫されており、子供用のサイズも用意されていた。

コスプレ体験コーナー

さらに隣には、現役パイロットが指導してくれる「フライトシミュレーター体験」コーナー。離陸や着陸などは実際に操作してみると想像以上に難しく、パイロットの緊張感も実感できる。

フライトシミュレーター体験コーナー"

8,568通り、あなたはどのタイプ?

JALの現役客室乗務員が「39」を踊ってみた

ブースとは別に、注目を集めたのが「超踊ってみたブース」「超ニコラジブース」でのステージイベントでの現役客室乗務員のダンス。事前投稿した「JALの現役客室乗務員が「39」を踊ってみた」では13万再生(※4/20時点)、超会議終了後には、約31万再生超え(※4/26時点)と、超話題となった。

彼女たちは、JALの現役客室乗務員によるチアダンスチーム「JAL JETS」の一員で、仕事の合間にダンス好きな人が集まって活動しているのだそう。動画の撮影最中に、後ろで飛行機が飛んだのは偶然なのだとか。前日初めて全員揃って練習できたとのことで、かなり緊張したそうだが、楽しそうに笑顔で踊る姿を見て、JALファンになったといういうコメントも多数寄せられた。

「JAL JETS」の皆さん▲「超踊ってみたブース」でラジオ体操を披露する「JAL JETS」の皆さん

会場▲ラジオ体操参加者で会場は満員に

JALが「ニコニコ超会議」に協賛した理由は?

しかし、なぜ今回JALが「まさかこんなことまで、してくれるなんて!カオスww」と言われた協賛を行ったのだろうか。企画スタッフに聞いてみたところ、若年層との接点を設けつつ、「ブランドイメージを、より高めていきたい」というのが一番大きな理由だったという。

なぜここまでやるのか「意味がわからない」ような企画も、ニコニコユーザーには親近感を感じてもらえるはず。その中で、「プロフェッショナル」、「スピーディー」、「チャレンジ精神」というキーワードを超会議で表現しつつ、来場者に楽しんでもらえるような企画を誠心誠意考えたそうだ。このような企画にチャレンジした前例がないというJALの意気込みが感じられた。

イベントでは、2015年10月に開催される「ニコニコ超パーティー2015」、2015年7月中旬から全国10カ所を回る「ニコニコ町会議 全国ツアー2015」、さらには「ニコニコ超会議2016」開催の決定が発表された。

回を重ねるごとにジャンルを広げながらも、多様なカテゴリのコンテツを整理分類して見せることはない超会議。ミックスして配置し、カオス感を演出することが、結果的に各カテゴリーが相互に盛り上がるということにつながっている。出展企業についてもジャンルに関わらず、満足度が高いそうだ。次はネットの「今」と「カオス感」をどう再現してくれるのか、今後の動向に注目したい。

取材・文・撮影 馬場美由紀

PC_goodpoint_banner2

Pagetop