「アルムナイ(退職者)採用」を成功させるポイントとは?アルムナイ採用実施企業によるイベントレポート②(PR)

人手不足などを受け、退職した従業員を再び採用する「アルムナイ(退職者)採用」を取り入れる企業が増えています。
この記事では、リクルートが展開するカムバック採用代行サービス「Alumy(アルミー)」が実施したイベントの模様をご紹介。企業側が感じているアルムナイ採用の魅力を通じて、働く個人が元の職場に戻るメリットを解説します。

アルムナイイベント紹介画像

「アルムナイ採用」で元の職場に戻るメリットとは?

「アルムナイ(alumni)」とは、「学校の卒業生・同窓生」のこと。そこから転じて、人事採用領域では「企業の離職者・退職者」という意味で使われています。労働人口の減少などを背景に、各企業で人材不足が深刻化する中、有効な人材獲得手法の一つとして退職者を採用する「アルムナイ採用」に注目する企業が増えています。

企業風土も業務内容も知り尽くしている退職者は、即戦力としての活躍が見込まれるうえ、他社に転職した人の場合は新たな経験・スキルを発揮してくれることも期待できます。

そして、働く個人にとっても、在職時の経験が活かせるので成果をすぐに上げやすい、組織風土やカルチャーを理解しているので現場になじみやすい、転職活動の労力がかからない、などのメリットが考えられます。アルムナイ採用に注目し、取り入れようとしている企業は多く、ビジネスパーソンの新たなキャリアの選択肢になると予想されます。

※参考記事:「アルムナイ(退職者)採用」が注目されている理由とは?アルムナイ採用実施企業によるイベントレポート(PR)

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「アルムナイ採用」実施企業によるパネルディスカッション

先日、第2回となるアルムナイ採用イベントが開催され、すでにアルムナイ採用に取り組み成果を上げている三菱重工業と中部電力の2社によるパネルディスカッションが行われました。その模様を、レポートします。

登壇者:
三菱重工業株式会社 HR戦略部人材開発グループ採用チーム 上席主任チーム統括 福岡祐一氏
中部電力株式会社 人財戦略室 部長 中川利文氏

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アルムナイ採用に注目した理由:採用ミスマッチが少なく、即戦力として活躍できる

三菱重工業では2023年10月より、「ウェルカムバック採用」という名称でアルムナイ採用を正式にスタートしています。中部電力では、2023年4月より、グループ3社合同でカムバック採用に取り組んでいます。
アルムナイ採用に注目したきっかけについて、両社は次のように語っています。

「当社での事業領域は幅広く、さまざまな専門性を持った人材の獲得が急務となっていました。当社が求めている専門性の中には、世の中を探してもなかなか見つからない希少領域のものもあります。そのため、これまでの採用チャネルは残しつつも、それ以外のチャネルも開拓しなければと模索する中で、アルムナイ採用に注目しました」(三菱重工・福岡氏)

「これまで当社は新卒採用が中心で、中途採用の必要性をあまり感じていませんでしたが、労働力人口の減少を受け、いろいろな採用チャネルを活用して多様な人材を確保する重要性に気づきました。退職者であれば、会社の風土や文化がわかっているのでミスマッチが少なく、社外での経験も活かして即戦力として活躍してくれるだろうと期待し、アルムナイ採用に着手しました」(中部電力・中川氏)

アルムナイネットワークの活用状況:すでに即戦力の複数採用が決定

アルムナイネットワークとはその名の通り、退職者ネットワークのこと。「Alumy」では、退職者管理システムを活用して企業と退職者の相互コミュニケーションを実現し、アルムナイネットワーク構築のサポートを行っています。
アルムナイネットワークの活用状況について、両社は次のように説明しています。

「昨年10月に正式ローンチしたばかりなのでまだ道半ばではありますが、すでに5名以上の入社が決まっており、想定外にいいスタートが切れていると思います。退職者の方は、組織や事業内容が変化している部署に特に興味を持っていると感じるため、組織や事業に関する新たな情報や新しい求人などを逐一紹介することで、アルムナイネットワークでの興味関心を高めていきたいと考えています」(三菱重工・福岡氏)

「昨年4月から取り組みを開始し、今日までに50名弱から登録をいただいていますが、その中から複数名の即戦力採用を実現しています。いずれも40代前半の中堅層で、当社の年齢構成的にも手薄な部分なので、職場の強化にもつながっています。一度当社を辞めた方は、より帰属意識が高く、貢献意欲が高いと感じます。これまではアルムナイネットワークに求人情報を共有し、応募を待つという状態でしたが、今後はこちらからもオファーを送るなどアプローチを強化し、コア人材の採用を強化したいと考えています」(中部電力・中川氏)

アルムナイネットワーク構築のポイント:専用サイトを新設するなど周知を図る

アルムナイ採用を始めるにあたっての社内外での周知や、アルムナイネットワークを構築するうえでのポイントなどについて伺いました。

「アルムナイ採用の認知度は高まっており、人手不足への対応策として一つのムーブメントにもなりつつあるため、基本的には社内でも前向きな意見が大半でした。一部には、在職者の離職率が上がるのでは?と懸念する声もありましたが、アルムナイ採用に取り組む意味を伝えて一つひとつ不安を取り除き、前に進めました。そして何より、社員に『一度辞めても、戻ってこられる会社なんだ』と理解してもらいたいとの思いもありました。当社は企業規模が大きいので、思い切ったことに取り組む際には慎重を期してスモールスタートにするのが通例でしたが、こういった企業風土を変えることをも意識し、全社で一気に推進したのが最大のポイント。ホームページでアルムナイ採用について発信し、プレスリリースも出して周知させたことで登録者は一気に増えましたが、その後個別にメールも送り、さらなるアルムナイネットワーク構築を図りました」(三菱重工・福岡氏)

若い方の場合、当社を辞めた後は名古屋から東京に出ていく人が多かったのですが、しばらく経つと『やっぱり名古屋に戻ってきたい』との声があることを聞いていたため、カムバック採用の機運が高まっているとは感じていました。まず、当社のOB団体である『中電爽友会 』に所属するメンバーにアルムナイ採用についてのパンフレットを送付したところ、すぐに約100名の登録が集まりました。その後は、社員が退職する際にパンフレットを渡し、将来戻ってくる選択肢もあることを一人ひとりに伝えています」(中部電力・中川氏)

今後の展開:退職者との双方向のコミュニケーションを強化したい

アルムナイ採用の今後の展開について、両社は次のように語っています。

「アルムナイ採用を始めて、全国の事業部からもいい反応を得ています。経営幹部からも直々に、『○○部門でアルムナイ採用を活用してみたい』との声をもらうなど、期待の大きさを感じています。現時点では母集団形成はうまく進んでいますが、すでに登録いただいている方の応募意欲を高めるような取り組みを行っていきたいですね。そしてゆくゆくは、各部門が直接人材プールにアプローチできる仕組みを構築したいと考えています」(三菱重工・福岡氏)

「『Alumy』には、自社の最新ニュースを発信できるニュース機能があります。それを活用して退職者に向けて当社の情報を積極的に発信し、登録者との双方向のコミュニケーションを強化したいですね。さらには、各部門の人事担当者の活用頻度も高めていきたいと考えています」(中部電力・中川氏)

キャリアを考えるうえで「元勤務先への転職」が有力な選択肢に

アルムナイ採用に注目し、実行する企業が増える中、「元勤務先」を次のステップに選ぶのはキャリア構築の一つの方法と言えます。企業理解や業務理解ができているため即戦力として力を発揮できるだけでなく、別の会社で得た新たな経験・スキルを活かして、在職時よりさらに高い評価を得て活躍することも可能でしょう。

今回ご紹介した三菱重工業、中部電力の「アルムナイ採用への思い」を知ることで、読者の皆さんにも「前の会社に戻る」「前の会社とつながる」という選択肢を、よりリアルに感じてもらえたのではないでしょうか。キャリアの選択に迷ったら、前の勤務先のアルムナイ採用状況にぜひ注目してみてください。

 

(PR)カムバック採用支援サービス『Alumy』について

『Alumy』は、 “企業と個人のつながりを一生ものにする”をミッション とし、自社のアルムナイ退職者を再雇用する「カムバック採用」を支援する株式会社リクルートの運営するサービスです。企業・求職者に「カムバック」という新たな選択肢を提供することで、誰もが自分らしく 働ける世界を目指していきます。現在は企業とアルムナイや採用候補者などの個人をつなぎ、さまざまな協働機会を生み出す架け橋となる「カムバック採用・タレントプール構築支援サービス」を運営しています。

詳細はURLをご参照ください。
https://alumy.jp

 

EDIT&WRITING:伊藤理子
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