「アルムナイ(退職者)採用」が注目されている理由とは?アルムナイ採用実施企業によるイベントレポート(PR)

転職市場において、「アルムナイ採用」が注目を集めています。アルムナイ採用とは、退職した従業員を再び採用することで、企業のメリットはもちろん、働く個人にとっても「即戦力として働ける」「職場に溶け込みやすい」などメリットが多いとされています。
この記事では、アルムナイ採用とは何かを解説するとともに、リクルートが展開するカムバック採用代行サービス「Alumy(アルミー)」が実施したイベントレポートから、実際のアルムナイ転職のメリットをご紹介します。

Alumyイベントメインスライド

「アルムナイ採用」とは、退職した元従業員を採用すること

「アルムナイ(alumni)」とは、「学校の卒業生・同窓生」のこと。そこから転じて、人事採用領域では「企業の離職者・退職者」という意味で使われています。
労働人口の減少などを背景に、各企業で人材不足が深刻化する中、有効な人材獲得手法の一つとして退職者を採用する「アルムナイ採用」に注目する企業が増えています。

以前から、一部の企業では退職者の「カムバック採用」が制度として取り入れられていました。ただ多くの場合、配偶者の転勤や出産・育児など、やむを得ない理由で退職した人に限られていたほか、「退職して3年以内」など年数制限が設けられていました。
それに対して、昨今の「アルムナイ採用」は、退職理由にかかわらず退職者全般が採用対象であり、年数も制限していないケースが大半となっています。

Alumyイベント_カムバック採用とアルムナイ採用_比較

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即戦力になれる、組織にすぐなじめるなど個人にとってもメリットが多い

企業がカムバック採用ではなく、「アルムナイ採用」に注目しているのは、人材不足のみならず、退職者を採用するメリットが大きいから。
企業風土も業務内容も知り尽くしている退職者は、即戦力としての活躍が見込まれるうえ、他社に転職した人の場合は新たな経験・スキルを発揮してくれることも期待できます。また、一般公募での採用に比べると、採用コストも育成コストも軽減できるというメリットもあります。

そして、働く個人にとっても、アルムナイ採用による転職はメリットが多いとされています。
例えば、業務知識など在職時の経験が活かせるので、すぐに成果を上げやすいですし、組織風土やカルチャーを熟知しているので、たとえ在籍時とは別の部署やチームに配属されたとしても現場になじみやすく、ミスマッチリスクは低いと言えます。また、企業研究をしたり、応募書類や面接対策をしたりといった転職活動の労力も、ほぼかからないでしょう。

もちろん、辞めた理由が勤務先にあった場合、その問題が未だ解消されていないかもしれないリスクや、一度辞めた職場に戻る心理的抵抗感など、人によってはマイナス面を覚えるかもしれませんが、多くの企業がアルムナイ採用に注目しつつある今、今後のキャリアを考えるうえでの新たな選択肢になると予想されます。

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「アルムナイ採用」実施企業によるパネルディスカッションレポート

去る2023年12月、リクルートが展開するカムバック採用代行サービス「Alumy」による、アルムナイ採用イベントが開催され、採用実績のある日本郵政グループとベルシステム24によるパネルディスカッションが行われました。その模様をレポートします。
アルムナイ採用を実施している企業の思いや考えを知ることで、「前の会社に戻る」「前の会社とつながる」という選択肢を、よりリアルに検討できるのではないでしょうか。

登壇者:
日本郵政株式会社 JP未来戦略ラボ グループリーダー 佐藤和記氏
株式会社ベルシステム24 第3事業本部 事業企画部 マネージャー 丸山真平氏

アルムナイ採用の実施理由:退職者は自社を良く知り、新しい経験を培っている

日本郵政グループでは、グループ4社合同で、2022年9月よりアルムナイ専用サイトを構築し、元社員の採用に取り組んでいます。
ベルシステム24では、全国にあるコールセンター拠点における、有期の契約社員スタッフの採用にアルムナイネットワークを活用しています。

当グループを良く知り、社外で新しい経験を培った存在として、アルムナイに着目しました。一度自社に入社して、いろいろな研修を受け、業務経験を経た退職社員の活用を、グループとして検討したいと考えました」(日本郵政グループ・佐藤氏)

「コールセンタースタッフは流動性が高く、毎月一定数の退職が発生します。これまでも、退職者に登録をお願いして、大きなスポット業務の際にお声がけをしていましたが、退職者との接点はそれだけでした。もっと接点を強化して、自社側から能動的なアクションを取りたいと考え、アルムナイ採用を導入しました」(ベルシステム24・丸山氏)

受け入れ現場の反応:馴染むスピードも活躍も早い

アルムナイ採用の懸念材料の一つとして、元社員を受け入れる現場の反応が指摘されています。この懸念点について、両社は次のように語っています。

「初めは反対や懸念の声もありました。一度自己都合で辞めた人をまた戻すのかというネガティブな意見があったのも事実です。ただ、実際に受け入れてみると、業務を知っているメリットは大きく、組織になじむスピードも速いことから、ポジティブな意見が多くなりました」(日本郵政グループ・佐藤氏)

「まずは人材採用に課題感を持つ拠点に絞ってフィジビリを行い、成功事例をもとに他の拠点での説明会を実施することで、アルムナイ採用導入拠点を増やしていきました。採用の難しかった地方拠点で、即戦力のベテラン層がカムバックした成功事例が生まれたため、他拠点でも推進しやすく、現場も喜んでいます」(ベルシステム24・丸山氏)

アルムナイ採用の選考:元社員なので選考工数は縮小、書類提出なしのケースも

アルムナイ採用は一般公募による採用に比べ、選考フローを簡略化できるというメリットがあるようです。

「退職者の応募のハードルを下げることを重視しています。元社員であるため、書類提出は必要なしとしています。アルムナイ採用の応募者は、企業風土や業務内容を理解しているうえ、もう一度戻ってきたいという合意も取れている状態なので、面接もスムーズ。応募の翌月にカムバック入社された事例もあります」(ベルシステム24・丸山氏)

「元社員なので、在籍時の人事情報があるのは強み。後は求人ポストと照らし合わせて判断すればいいので、採用選考の工数は減っていると感じます。なお、処遇については在籍時評価や転職後経験を踏まえて決定しています」(日本郵政グループ・佐藤氏)

今後の展開:採用拡大だけでなく、副業・業務委託のカムバック体制も構築したい

アルムナイ採用の今後の展開について、両社は次のように語っています。

「人材採用は今後より厳しさを増すと予想され、採用の1チャネルとしてアルムナイ採用の拠点を拡大し、アルムナイネットワークも増やしたいと考えています。今後は、退職者に対して、退職手続きにおけるシームレスな案内に向け、社内で活用中のSNSbot(社内専用SNS)と連携し、登録推進に注力する計画です」(ベルシステム24・丸山氏)

「現在は中途採用においてアルムナイ採用を活用していますが、これからはそれに限らず、現在の勤務先に在籍したままで、副業、いわゆる業務委託の形で当グループにて活躍していただく取組も開始しています。また、現在はグループ4社の本社組織のみで展開していますが、日本郵政グループは全国に拠点があるので、地方拠点でも何らかの形で導入を進めていきたいと考えています」(日本郵政グループ・佐藤氏)

アルムナイネットワーク構築企業は約3割。「出戻り」が新たなキャリアの選択肢に

リクルートが人事担当者5048人に対して行った、人材マネジメントをテーマとしたアンケート(2023年3月実施)によると、退職した従業員の再雇用、いわゆる「出戻り社員」を受け入れている企業は半数以上の55.5%。アルムナイネットワークの構築に取り組んでいる企業は、31.0%に上っています。
アルムナイネットワークの構築に取り組んでいない企業のうち、「取り組む予定がある」と答えた企業は11.2%であり、アルムナイ採用に取り組む企業は今後着実に増えていくと見られます。

今後のキャリアを考えるうえで、「元勤務先」を次のステップに選ぶのは一つの方法です。企業理解や業務理解ができているため即戦力として力を発揮できるだけでなく、他社で得た新たな知見を武器に、在職時よりさらに高い評価を得て活躍することも可能でしょう。新たなキャリアの選択肢として、前の勤務先のアルムナイ採用状況に注目してみてはいかがでしょうか。

 

(PR)カムバック採用支援サービス『Alumy』について

『Alumy』は、“一緒に働いた仲間と、一生、仲間であり続けられる世界の実現”をビジョンとし、自社のアルムナイ退職者を再雇用する「カムバック採用」を支援する株式会社リクルートの運営するサービスです。企業・求職者に「カムバック」という新たな選択肢を提供することで、誰もが自分らしく 働ける世界を目指していきます。
詳細はURLをご参照ください。
https://alumy.jp

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EDIT&WRITING:伊藤理子
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