宴会といえば瓶ビールが欠かせませんよね。とはいえ、泡がこぼれてしまったり、逆になくなってしまったりと上手に注ぐのは意外と難しいもの。
そこで若き宴会部長、安藤毅さん(27歳/キリンビール株式会社マーケティング部/「のどごし<生>」担当)※に、”おお、やるな!”と周囲の人たちに感嘆してもらえるおいしいビールの注ぎ方について聞いてきました。
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■おいしい瓶ビールの注ぎ方を教えてください
ビールは温かくなってしまうと泡が出やすくなってしまうので、自分の体温でビールが温まらないよう気をつけて瓶を持ちます。落とさないように片手の指先で瓶を持ち、もう一方の手で注ぎ口を支えます。ちなみに弊社の瓶は女性も持ちやすい軽量瓶を採用しています。
■自分で手酌してよいのは何杯目から?
気遣いはするものの、その気遣いを悟られてはいけないですし、逆に気遣いをしてもらうのもNGですよね。何杯目からというよりは、場の雰囲気を見て注ぐようにしています。
■休肝日は設けていますか
休肝日を設定して、それに合うようなスケジューリングを習慣づけています。
■酔いがまわりにくい、うまい飲み方はありますか
自分の適正飲酒量をあらかじめ決めておいて、そこに対してどれくらい飲んでいるのかと常に意識するようにしています。私の場合はジョッキ2杯です。それを超えたら、一度ソフトドリンクやアルコール以外のものを胃の中に入れて休ませるなどしています。
■得意の宴会芸は?
あまりワァーと騒いでしまったり、持ち込みが多くなってしまったりするとお店にご迷惑がかかってしまうので、体ひとつでできる宴会芸をする人が弊社の社員では多いです。貸切パーティーの会場やステージのあるお店など盛り上がってもよい空間では、事前に了解を得たうえ、私はエア演技を披露します。人まねをしたり、けん玉をしたりと、意外とバリエーションが豊富で好評です。
■先輩の芸で見習いたいものは
カラオケでの芸になりますが、目に見えない速さでタンバリンを回す”タンバリン芸”でしょうか。手首の動きが見えないほどです。持ち歌はわりと皆が持っていて、中でも弊社「淡麗<生>」のCMソング『ボラーレ』は人気。ジプシーキングバージョンも、ケツメイシバージョンも、必ず両方歌います。
■最後に全国の宴会部長さんに一言お願いします
「宴会を仕切れないものは仕事も仕切れない」。先輩に言われた言葉なんですが、これに尽きるかと。オフのシーンでいかに仕切って、まわしていくか。それがオンのときにも広がりを見せていくのではないかと。ここで仕切れなければ、仕事も仕切れないぞという意気込みでやりきる。常に真剣勝負です。
3回に渡ってお伝えしてきた【キリンビール流宴会術】。宴会を若手が仕切るメリット、先輩から後輩へと受け継がれている『接待の心得』、おいしい瓶ビールの注ぎ方と役に立つことが盛りだくさんでしたね。キリングループの中野本社では、毎週水曜日に社員向けブランド勉強会という位置づけで試飲会を催し、部署や役職の垣根を越えた飲みニケーションの輪を広げているのだとか。そんな社風に揉まれながら、標なき宴会道を猪突猛進する、若き宴会部長さんに締めの拍手をお願いします!
あなたの会社にも独自の宴会ルールはありますか?
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※2013年12月31日「次世代リーダーサミット」記事より掲載。会社名、部署名、年齢等は取材当時のもの。
※2014年12月現在はキリンビールマーケティング株式会社 広域販売推進統括本部 広域販売推進第2支社営業1部に所属
取材・文 山葵夕子