あの鉄道もついに…!首都圏で追加される「新路線」はこれだ

明治4年に新橋~横浜間に鉄道が誕生して以来、140年以上に渡り、日本全国に鉄道網が張り巡らされてきました。一方、鉄道から車・トラックへのモーダルシフトが進んだ昭和50年代以降、地方を中心にローカル線の廃止が相次ぐなど「鉄道の斜陽化」という流れも。

しかし今も新路線建設は各地で進められています。今回は、首都圏エリアで現在建設中の新路線に注目してみたいと思います。

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「構想中」は多いけど、実は「建設中」は限られている

本格的な人口減少社会を迎えた日本でも、引き続き人口増加が進んでいる首都圏エリア。さらに昨今、インバウンドによる海外旅行者が年間2000万人を超えたり、2020年のオリンピックを視野に、ますます東京全体が活気づく中で、鉄道による新路線建設ニーズが高まっています。

特にオリンピック開催が決まった直後、羽田空港と都心を直結する新路線建設の、

  • 都営浅草線のバイパス路線
  • 田町から現在休止中の東海道貨物線を整備 + 新路線建設
  • 東京テレポート~東京貨物ターミナル間
  • 東急多摩川線~京急空港線を蒲田駅経由で結ぶ「蒲蒲線」 など

の話題は一時、大いにメディアを賑わせていました。けれど現在は、羽田新路線の話題を耳にする機会は減っています。

実はそのほかにも、構想中の新路線建設候補には、こんな路線もあるのです。

  • 相模鉄道いずみ野線(現在終着駅の湘南台駅から寒川町・平塚市方面へ延伸)
  • 埼玉高速鉄道線(現在終着駅の浦和美園駅から東武野田線の岩槻駅を経てJR宇都宮線の蓮田駅まで延伸)
  • 横浜市営地下鉄1号線・ブルーライン(現在終着駅のあざみ野駅から小田急線新百合ヶ丘駅まで延伸)
  • 都営地下鉄大江戸線(現在終着駅の光が丘駅から大泉学園~埼玉・新座を経てJR武蔵野線東所沢駅まで延伸)

また、同じ横浜市営地下鉄グリーンラインを中山駅・日吉駅からそれぞれ延伸したり、東京の都心を回る「環八道路」沿いに地下鉄を通す「エイトライナー」構想などもあり、他にも数多くの「構想中の路線」はあります。

しかし鉄道建設には、用地獲得や施設建設など莫大な資金が必要なことから、なかなか構想段階から現実的な着工・建設に動き出すことができないケースも多々あるのが現状です。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

数少ない、建設中の新路線をチェックせよ!

そんな中、現在着々と建設されている新路線をご紹介します。

●横浜シーサイドライン(2018年度開通予定)

いきなりちょっとマイナーな路線になりますが、実は終着駅の一つである「金沢八景駅」は、開業時から「仮駅」で、京急の金沢八景駅から300m程度離れています。
この両駅を直結させることで、乗り換え等の利便性の向上を図ります。

●相鉄・JR直通線(2019年度開業予定)

相模鉄道「西谷駅」から分岐する新路線を建設し、JR東海道貨物線の羽沢駅付近まで延伸することで、相鉄から東海道貨物線~横須賀線経由で新宿方面に乗り入れるというもの。相鉄にとっては、念願の「都心乗り入れ」が実現します。

●相鉄・東急直通線(2022年度開通予定)

同じく相模鉄道「西谷駅」から分岐~JR東海道貨物線の羽沢駅でJR乗り入れを図りつつ、そこからさらに新路線を建設し、新横浜駅付近を経由(地下駅を建設)~東急東横線「日吉駅」まで延伸。その結果、同じく相鉄から東急線で直接、渋谷・目黒方面に直結しつつ、さらに新横浜駅での新幹線乗り換えも可能になります。

●中央リニア新幹線(2027年度開通予定)

ご存知、品川駅~名古屋駅、さらに新大阪駅までを結ぶ超高速新幹線。
2014年から本格的に建設着工、昨年からは品川駅でも建設がスタートしています。

いかがでしたでしょうか?
こうした新路線の建設と、現在構想中のものでも今後、建設に向けて急速に動き出す可能性もあるので、気になる路線があれば随時、チェックしてみてください。

WRITING:山田モーキン イラスト:海月あいる

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