日本語が難しいとされる所以の1つに敬語があります。敬語と一口にいっても謙譲語、尊敬語、丁寧語と3つに分類されるほか、それぞれの使い方にも作法があるため、完璧に習得するのはなかなか難しいものです。そこで今回は空き時間で学べる敬語学習アプリを4つ紹介します。通勤時間や昼休みを利用して、敬語の再確認をしてみてはいかがでしょうか。
あなたは大丈夫?知らないと恥ずかしいビジネスマナー
iOS向けアプリとしてリリースされている「あなたは大丈夫?知らないと恥ずかしいビジネスマナー」は、ビジネスマナーや敬語をクイズ形式でチェックしていくスタイルのアプリです。アプリトップ画面の「はじめる」をタップすると早速問題が出題されます。問題は実際のビジネスシーンを想定した基礎的なもので、「取引先のAさんが来社。こんにちは。○○○」の○部分を4択から選ぶ形式。
4択は「Yさんでございますね・いらしましたね・いらっしゃいますね・ですかね」の語尾から一つを選びます。正解はすぐにわかりましたか?この場合は「Yさんでいらっしゃいますね」が正解です。また、クイズの終了後には豆知識の解説があり、敬語にまつわる知識の補足が可能になっています。内容は基礎的な問題が多いものの、実際のシーンを想定した会話ベースのクイズ形式と、問題終了後の豆知識が役立つ、秀逸なアプリのひとつです。
敬語検定
iOSとAndroid双方に対応した、有料の敬語学習アプリが「敬語検定」です。敬語検定は学習モードと検定モードが存在し、さらにそれぞれが「社内編」「接客編」「電話編」「冠婚葬祭・おつきあい編」「メール・手紙編」に分かれていることが特徴。シーン別の敬語をしっかり学ぶことが可能です。
特に尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いを再認識しておくには便利なアプリでしょう。まずは学習モードでしっかり学んで、検定モードにチャレンジすることをおすすめします。検定モードは事例に合った選択肢を4択から選ぶ方式で、いずれも社会人として一度は経験するような場面が揃っているので、過去の間違いを思い浮かべて修正したり、今後の対応力をアップさせたりといった使い方ができるはずです。社会人になっても、なかなかシーン別の敬語を正しく使いこなすことは難しいものですから、スマートフォンにこのアプリをインストールしておき、いざという時の心強い味方にしてしまいましょう。
デキすぎ女子の一目置かれる敬語社会人マナー
無料でなおかつシンプルな造りでありながら、要所を抑えた全100問の問題が詰め込まれた「デキすぎ女子の一目置かれる敬語社会人マナー」。
こちらは主に新社会人向けの敬語学習アプリで、日常で間違えやすい敬語の使い方をクイズで学べることが特徴です。もちろん、ベテラン社会人にとっても敬語の再確認が可能な内容になっています。アプリの内容としては、難易度別に「平幕・小結・関脇・大関・横綱」の5段階が存在し、それぞれ20問を設定。また、1問あたりの制限時間は30秒ですから、実際のビジネスシーンのように瞬間的な判断力が求められることになります。はじめは直感的にどんどん回答していき、間違いを見直す方法で学習しましょう。例えば
「部長、お疲れさま。」
「部長、今日はお疲れさまでした。」
「部長、今日はご苦労様でした。」
の3択から正しい敬語を選ぶという問題があります。この場合は無難な使い方ができる「お疲れさまでした」が正解となるので、間違えた方はしっかりと覚えておきたいところですね。このようにシンプルな問題ながら、ピンポイントな学習ができる「デキすぎ女子の一目置かれる敬語社会人マナー」。無料ですので、就活生や新社会人なら一度は使用してみることをおすすめします。
敬語力検定
最後にご紹介するのは「日常編」「接客編」「会社編」の3つのシーンから敬語を学習できる無料アプリ「敬語力検定」です。選択したシーンごとに各10問が出題され、他のアプリと同じように4択の中から正答を選択する方式がとられています。また、不正解でもすぐに正しい言い回しを確認できますので、その場で間違った敬語の知識を修正できることがポイント。さらに、各シーンで10問を解答し終えると採点結果とランキングが発表されますので、学習のモチベーションを保ちやすいアプリでもあります。
新社会人や就活生であれば、まずは日常編から、若手ビジネスパーソンであれば会社編からチャレンジすることがおすすめです。最も平易な表現が多い日常編であっても、意外に知らない敬語の使い方があり、敬語の難しさを実感するかもしれませんが、採点結果を見ながら繰り返し学習していきましょう。是非「接客編」で満点をとれるよう、頑張ってみてください。きっと社会人生活で役立ちますよ。