経済情報に関心が高いビジネスパーソンであれば、ご存知の方も多いであろうソーシャル経済ニュース「NewsPicks」を展開し、企業・業界情報サービス「SPEEDA」を基幹サービスに、事業を拡大しているユーザベース。
最近では社員数も増え、社内活性化を目的としたイベントを月1回くらいの頻度で開催している。今回は同社のオフィスにて開催された夏祭りチャリティーイベント「夏の Mustaches Bar(ヒゲバー) by UZABASE」に、参加させていただいた。
目次
社内交流を目的に、社員が自主的に企画して開催
「8月7日、ユーザベースオフィスで、社員交流を目的とした夏祭りイベントを開催するので、よかったら飲みにいらっしゃいませんか?」。
ユーザベースのイベント担当者に誘っていただき、お言葉に甘えてやってきた。
ユーザベースのオフィスは、恵比寿ファーストスクエア10F。エントランスはガラス張りで、開放的なオフィス。
中に入ってみると、オフィスの一角を使ってバーのようなスペースを作り、楽しく飲んでいる人たちを発見!
「ようこそいらっしゃいました」と明るく迎えてくれたのは、広報の因幡恵さん。
今回のイベントは夏祭りということで、浴衣姿。とっても素敵です。
▲NewsPicksで広報を担当している 因幡恵さん
因幡さんいわく、こうした社内でお酒を飲みながらの交流会は、月に1回くらいの頻度で開催されているとのこと。
社員数が170名を超えるなど、チームの垣根を越えて交流するのが難しくなってきたので、社内交流を目的に、社員が自主的に始めたものなのだそう。
トップダウンじゃないから楽しく企画できる
浴衣姿でカウンター(?)でお酒を振舞っている男性たちが今回の主催者と聞き、お話を聞いてみることに。
まずは、ユーザベースに入社してまだ1年弱という大山晋輔さん。
「発起人の1人である室井が入社してしばらくしたときに、COOである稲垣と食事をしながら話をしていたら、室井から社内に顔と名前がまだ一致していない人がいたり、挨拶はするんだけど、何を話していいか悩むんですよねと言われ、また個人的にも社員が増えてきてチームを跨いだ交流がとりづらくなっているなと感じていたので、その場でもっとざっくばらんに話ができてコミュニケーションできる場を作ろうということになり、このBarを企画しました」
ちなみにMustache Bar(ヒゲバー)というのは、幹事メンバーの男性がひげが生えていてお酒が大好きだからなのだそう(笑)。
▲SPEEDAの事業開発を担当する 大山晋輔さん
そして、NewsPicksの広告周りを担当している室井貴裕さん。
室井さんもこうした社内の活性化イベントを、会社にやらされるのではなく、自主的に行っていることに誇りを持っているという。
「トップダウンではなく、会社をよくしようとする取り組みであれば自由にやらせてくれることに感謝しています。社員みんなが納得できるものであれば、なんでも手を上げてやってみる。強制的にしてしまったら、その時点でおしまいだから、楽しんでやってます」
▲NewsPicksで広告事業を担当する 室井貴裕さん
社内バー×CSR──収益はCSRの一環として慈善団体に寄付
「社員が手を上げて自主的にやっているのは、交流会だけではない」と言うのは、CSRプロジェクトを立ち上げて責任者をやっているギアーズ・エリーシャさん。社員の採用や広報、CSRなどの業務も立候補した人がこれまで行ってきたというからすごい。
「アジア・ニューヨークに進出するにあたって、英語の質を統一させたいと感じた外国人メンバーの思いから、英語の翻訳精度を向上させるプロジェクトが立ち上がりました。仕事だけじゃなく、時にはスペイン語や英語教室、中国語講座といった語学系の勉強会も過去には開催していました」
▲翻訳とCSRチームを担当する ギアーズ・エリーシャさん
この日の参加費は無料で、ドリンク・フード代を各自が支払うスタイル。その販売収益は、CSRの一環として児童労働廃止や教育の推進をしているACE Japanへ寄付された。
児童労働の現状についても簡単なクイズを交えながら、啓蒙するショートコーナーも。
▲ACE Japanスタッフによる児童労働の現状に関するクイズ大会の様子
社内カルチャーもみんなでつくる
ユーザベースでは、「みんなの会(Town Hall Meeting)」と呼ばれる、週に1回の全体会議がある。
「自由主義で行こう」をルールに掲げ、仕事の結果を出せば出社の義務もない同社だが、これだけは全員が出席し、サービスの進捗報告や新メンバー紹介など、社内の情報を共有し合っている。
この「みんなの会」という名前も社員全員の投票で決まったという。
こうした会社のカルチャーや社員の働き方、「みんなの会」や社員勉強会などのコミュニケーション作りなどを担当し、盛り上げているのが取締役であり、COOの稲垣さん。
もちろん、今回の主催者の一人でもある。
▲ユーザベースの取締役 COO 稲垣裕介さん
NewsPicksではリアルイベント・紙媒体とのコラボも続々登場
同社では社内だけではなく、メディアとリアルイベントを融合させた新たな仕掛けもスタートしている。マーケティングやブランディングのチームリーダーを務める山田聖裕さんに話を聞いた。
「NewsPicksでは7月に、『ゲーム・チェンジ』『イノベーション』『課長』などをテーマに丸の内や虎ノ門などで4つのイベントを開催しました。NewsPicksには熱量の高いユーザーさんが多く質疑応答や懇親会も非常に盛り上がり、一定の手応えを感じています。
社内バーの取り組みも社内外から好評です。ネットのツールを使った情報のやりとりだけでは不足する部分をリアルイベントは吸収してくれているのだと思います」
この夏、NewsPicksがリアルに進出します | 株式会社ユーザベース | UZABASE, Inc.
また、紙媒体とネット媒体のコラボで話題になった、AERAとの共同企画「ニッポンから課長が消える?」も記憶に新しい。
AERAとNewsPicksがコラボレーション | 株式会社ユーザベース | UZABASE, Inc.
今後の展開や同社の戦略については、また場を改めてお伝えしたい。
▲マーケティングチームリーダーの山田聖裕さん
今は話しかけてほしくない…そんなときの便利な装備
イベント会場からオフィスにちょっと足をのばしてみると、なにやらパソコンモニターにこんなものがついているチームに遭遇。
「SPEEDA」にはコンサルティングチームに対して企業・業界情報のリサーチ依頼や問い合わせがあり、それに対し、30分以内にベストな回答をお返しするというルールを設けている。
その時間内は調査や回答作業に集中し、社内でもさまたげられないように合図するために装備しているのだとか。
「今、忙しいので…」などと言わなくても、社内のメンバーが察してくれるという活気的(?)なアイデアだ。(ちなみにAmazonで800円くらいで買えるとのこと)
▲SPEEDAのコンサルティングサービスチーム 早船明夫さん
最後に浴衣で参加していた方々を中心に記念撮影。ご協力ありがとうございました!
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取材・文:馬場美由紀 撮影:刑部友康